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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 『タッチ』 ~マンガとは別物。でも、悪くない!~
e0038935_1936937.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6点)

『タッチ』(2005、日)
   監督 犬童一心
   出演 長澤まさみ 斉藤祥太 斉藤慶太

あだち充、実は大好きなんです。

読んでない作品もいくつかあるので、熱狂的フリークとまではいかないけれど、間違いなく大好きなマンガ家のベスト3には入ってくる(ちなみに1位は、浦沢直樹。この人については、またおいおい書きます)。

中でも『タッチ』は、やはり特別な存在。個人的に一番好きなのは『ラフ』なのだけれど、やっぱり代表作といったらこれでしょう。まさに、知らない人はいないであろう、国民的名作マンガである。

その『タッチ』が、なんと実写で映画化された。なぜいま、『タッチ』をこの時期に!?

事情はよくわからないけれど、『タッチ』が映画化されるとあっては、観ないわけにはいかない。監督は、いま要注目の犬童一心(『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』)だし、浅倉南を演じるのはこれも注目の長澤まさみだし。

といっても、期待などこれっぽっちもない。あれだけの物語を2時間でまとめるのは困難だし、ましてそれが実写。観終わって出てくるのは、きっと文句だけだろう。

ところが!意外や意外!!

観終えた感想。この『タッチ』、これがなかなかの出来栄えなのだ。もちろんツッコミどころは満載だけれど、十分に楽しめる青春映画になっていた。

さて、今さら紹介するまでもないが、一応あらすじを。
上杉達也と和也は、双子の兄弟。お隣の浅倉南とは、同学年の幼馴染。幼少の頃から、3人はいつも一緒だった。いつしか3人の夢になったのは、甲子園。その夢を叶えるため、弟の和也は野球をつづけ、いまや野球部の優等生エース。一方、兄の達也は何をやっても中途半端な劣等生で、今はボクシングをやっている。南は野球部のマネジャーとして、和也を支える。しかし、南が想いを寄せるのは、和也ではなく達也の方だった・・・。

<以下、ネタバレ含みます。といっても、マンガでご存知の方も多いでしょうが(笑)>

ストーリーの基本線は、マンガに忠実。といっても、細かいエピソードやセリフはオリジナル。だから、「あのシーンはどういう映像になっている?」といったような楽しみ方は、この映画に関してはナンセンスだ。

あだち作品の最大の魅力は、あの飄々とした「間」だと僕は常々思っている。以前、『H2』をテレビ朝日がアニメ化したときに大失敗したのは、その「間」が全く生かせていなかったから。一方、日本テレビの『タッチ』のアニメがマンガと同じくらい面白いのは、その「間」をしっかり表現できているからだ。この違いは大きい(余談だが、日本テレビはアニメづくりが実に上手い。『YAWARA』しかり『シティーハンター』しかり『コナン』しかり)。

さて、実写版『タッチ』はどうだったか?犬童監督は、「間」という土俵にあがることはあえて避けたのだと思う。実写であの「間」を表現するのは、とても難しい。そして、失敗すると目もあてられないような悲惨な事態になってしまう。だから、監督のジャッジは賢明だったと思う。

『タッチ』は、設定やストーリーそのものが、すごく魅力的なパワーをもっている。だから、監督は、あえて小細工を使わずに、王道かつ普遍的な青春物語として『タッチ』の世界を表現してみせた。

そう、これはマンガとは別物の1本の映画なのである。だから、「長澤まさみと浅倉南は似てない」とか「新田が左利きになっている」とか「パンチが実写だとリアルで変だ」とか「原田が妙に常識人だ」とか、そういうツッコミは野暮だと思う(ツッコミをいれて楽しむ分には、問題ないけれど。というか、ここに挙げたのは全て僕自身がいれたツッコミ(笑))。

改めて感じたのは、『タッチ』って面白いよな、ということ。南と達也と和也の関係性なんて最高にスリリングだし、野球モノとしても文句なしに楽しい。こうして王道の青春映画になってみると、素材自体の魅力が改めて浮き彫りになる。

ただ、やっぱりマンガと比べると、出来は落ちる(比べるのは野暮とかいいながら、比べちゃってスミマセン(笑))。最大の欠点は、達也の魅力が映画にはちっとも出ていないこと。達也の良さは、飄々とした裏に熱いハートを秘めていること。でも、その熱さを決して表には出さず、あくまで表向きは3枚目。その奥深さが、カッコよくて魅力的なのだ。

でも、映画版の達也に、そういう魅力はない。特に後半、和也が死んでからは、ただの普通の主人公になってしまっている。野球を辞めたり、やっぱり戻ってきたり、そのへんの心理の揺れも、ちょっとわかりにくい(南に関しても、それは同じ。マネジャーを辞めたり、試合を見に行かなかったり。いまいちわからなかった)。

上杉兄弟のキャスティングは、ちょっと間違いだったかもしれない。といっても、双子という時点で、かなり制限されるから、難しかったのだろうけれど。斉藤兄弟は、顔がそっくりなだけでなく、演技までそっくりなのだ。だから、マンガが持っている達也と和也それぞれの魅力が、映画ではしっかり表現できていなかった。

一方、長澤まさみの浅倉南は、堂々たるものだったと思う。女優にとってこういう役柄への挑戦は、普通あまりプラスには働かない。ブーイングを浴びて失速するパターンも多い。でも、この「長澤版南ちゃん」に関しては、多くの人を納得させる説得力があったのではないだろうか。この人は、将来が楽しみな女優さんだと思う。

決勝戦、グラウンドへと走る南のバックで、主題歌「タッチ」が流れた。このタイミングは最高。胸がカーーっと熱くなってしまった。こういうセンスが、この監督にはある。

なぜいまさら『タッチ』を実写で映画化したのか?その疑問は、最後まで観ても解けなかった。

でも、やっぱり『タッチ』は面白い!そう改めて思わせてくれる、素敵な実写映画。
もしもまだマンガ版を読んだことのない人は、ぜひぜひ読んでみてほしい。あまりの面白さに、ビックリすること間違いなしです!
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by inotti-department | 2005-10-26 20:25 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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