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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 『ミリオンズ』 ~好き嫌いは分かれます、これは。~
e0038935_22174363.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆(7点)

『ミリオンズ』(2004、英・米)
  監督 ダニー・ボイル
  出演 アレックス・エテル ルイス・マクギボン

予告編で一目ぼれして以来、公開を待ち望んでいた映画『ミリオンズ』。

何に惹かれたかって、とにかくそのユニークな設定。ということで、まずはストーリーの入口だけ、さっそく紹介を。

母親を亡くした少年ダミアンは、父親と兄のアンソニーと3人で、新しい街での生活をスタートさせる。ある日、ダミアンは上から落ちてきたバッグを拾う。中を開けると、そこには大量のポンド紙幣が。しかし、イギリスはいよいよポンドからユーロへの切り替えを行うため、あと12日以内に使い切らないとただの紙クズになってしまう。大人に知られると税金を取られてしまうと危ぶみ、内緒で使いきってしまおうと目論むアンソニーに対し、お金は神様からの贈り物だと信じるダミアンは、貧しい人たちに配り歩こうと提案する。しかしその頃、紙幣の持ち主である現金強盗犯が、お金を追ってダミアンたちに迫ってきていた・・・。

どうだろう、このユニークな設定は!なんだか面白そうでしょう?ちなみに、言うまでもないことだが、今のところ現実社会において英ポンドは健在。要するに、この映画の設定はフィクション。作り物の設定なんだけど、なんだかちょっとありそうな話という感じで、物語はスタートする。

さらにそこに、母親を亡くしたばかりという設定を加え、家族ものとしての要素もプラスで絡んでくる。この予告を観た瞬間、これは相当な傑作になるだろうと、僕はかなり大きな期待を抱いたのだった。

ところが、映画を観て、良くも悪くも裏切られた。この『ミリオンズ』、なんだかとっても風変わりな映画なのだ。少なくとも、僕が期待していたような、設定の妙味を活かしてグイグイとひきつけるようなストーリーではなかったし、ストレートな涙が溢れる感動作とも違う。

さて、ここまで読んで「映画を観よう!」と思った方がもしいましたら、この先はネタバレしますので読まれないことをオススメします。とりあえず言えることは、
①観た人全員が好きになるようなタイプの映画ではない 
②でも、少なくとも、僕にとっては楽しい映画だった
ということだけです。観る価値は十分にあると思います!

<ということで、以下、ネタバレ含みますのでご注意を。>

何が風変わりって、とにかくダミアン少年が変わってるのだ。信心深すぎるあまり、神様の幻みたいな人を見て、その幻と会話しちゃったりする。このへんの感覚は、宗教心のない僕のような人間にはちょっと理解しにくい。特に、ただでさえ設定がフィクションなだけに、ここまでやられてしまうとあまりにもウソっぽすぎてついていきにくいという面は、この映画の最大の欠点だと思う(CGを駆使した映像も同じ。アイデアは面白いが、さらにウソっぽさを増長していた)。

でも、僕が面白いと感じたのは、このダミアン少年のキャラクターだった。お金を拾って、それが神様からの贈り物だと信じて、貧しい人たちに寄付しようとする。ここまではよい。現実に、こういう善人がどれだけいるかという疑問はさておき、映画の主人公としてはいかにもよくあるパターンだ。

ところがこのダミアン少年、そのあとが面白い(というか、カワイイ)。「使っちまおう!」と提案する兄に対し、もちろん抵抗はするのだけれど、結局お兄ちゃんと一緒に買物を楽しんじゃうのだ。さらに、途中でお父さんにバレたあとも同じ。「使っちまおう!」と主張するお父さんに不満を感じるが、ナンダカンダで一緒になって楽しんでしまう。それどころか、ユーロに換金するためのアイデアを自ら出したりする。ダミアン、オマエは何がしたいねん(笑)

一緒に観た友人は、この主人公の少年に全く共感できなかったと言っていた。むしろ「使っちまおう!」で一貫していたお兄ちゃんの方が、はるかに一貫性があって子供らしかった、と。

たしかにそれも考え方のひとつだ。でも、僕は逆だと思った。「使っちゃダメだよ~」と言いながら、結局お兄ちゃんやお父さんに従ってしまう心理。彼は、すごく心優しい少年だから、だからこそ愛する家族の気持ちを尊重したのだ。家族が喜んでいる姿を見るのが、何よりもうれしい。家族がうまくいくなら、喜んで銀行の人たちだってダマす。これって、とっても、人間らしいではないか。子供なんて(そして大人も)、案外こんなものだろう。

ダミアン少年の心理の揺れが、僕にはとても共感できるものだったのだ。そして、騒動が大きくなって家族の間に亀裂が走り、少年はとうとう家を飛び出す。そんな少年に起こった奇跡・・・。

この甘いファンタジックな展開に、全然ノッていけない人も多いかもしれない。でも、家族を誰よりも大切にするダミアン少年に訪れたその奇跡に、僕は素直に感動することができた。落ちてきたお金は神様からの贈り物ではなかったかもしれないけれど、ダミアン少年には、もっと素敵なプレゼントが届いたのだ。ラストカットも同じ。あまりにも甘く偽善的な展開と言う人もいるかもしれないけれど、そんな甘いメッセージがあったって良いではないか。

設定の妙味を十分に活かせなかったことは、とっても残念。
でも、それを補ってあまりある不思議な感動が、この映画にはある。
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by inotti-department | 2005-11-14 23:19 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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