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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 『ALWAYS 三丁目の夕日』 ~愛すべき"ダサダサ"映画~
e0038935_21234056.jpg満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)

『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005、日)
    監督 山崎貴
    出演 吉岡秀隆  堤真一  小雪 

何がヒットして、何がコケるかなんて、誰にもわからない。

とはいえ、まさかこの映画がこんなに大ヒットするなんて、僕は正直想像もしていなかった。『ALWAYS 三丁目の夕日』。同時期公開の『春の雪』が霞むほどの大ヒットである。

というわけで、またしても僕のミーハー魂が発動(笑)。たいして観たいとは思ってなかったんだけど、チェックしてきました!

で、感想。大して期待してなかったんだけど、いやぁ、素晴らしかった!2回泣きました。これはいいっすね、もう大好きなタイプの映画!

ちっとも新しくないし、ちっともカッコよくない。でも、最高に愛すべき、素晴らしい”ダサダサ”映画だったのである。

では、まずはあらすじ。
昭和33年。青森出身の六子は、自動車会社に就職するために、大きな期待を胸に東京へ。しかし、着いてビックリ。そこは自動車会社とは名ばかりの、小さな汚い自動車修理工場だったのだ。おまけに、経営者の則文は短気で粗野で口汚い。六子は不安を抱えつつ、新生活をスタートさせる。一方、その向かいで駄菓子屋を経営しつつ、小説家を夢見る茶川は、想いを寄せる飲み屋の女主人・ヒロミから頼まれ、縁もゆかりもない少年・淳之介を預かることになり・・・。

<以下、ネタバレ含みます。未見の方は、ご注意くださいまし。>

「昔はよかったよなぁ」
そういう言い方って、僕はあまり好きじゃない。僕らは今を生きてるんだから、必要以上に過去を振り返るべきではないし、必要以上に現在を憂うべきではないと思う。例えば会社とかで、「昔はもっといい会社だったんだけどなぁ」なんて言ってるベテラン社員なんかを見ると、「それなら今が良くなるように、少しは改善する努力をせえよ」とイライラする(笑)。

しかし。この映画を観た僕は、感じてしまった。
「なんか、いい時代だなぁ」って。

こういうノスタルジックな気持ち(しかも、僕はその時代を知らないというのに、だ)にさせてくれたのは、ストーリーももちろんだけど、映像によるところも大きいと思う。最初に、昭和30年代の下町を舞台にした人情もの映画の監督が、VFXの名手でありSF畑の山崎貴監督(『ジュブナイル』『リターナー』)だと聞いたときは、ちょっと意外な組み合わせすぎてイメージが沸かなかった。

でも、映画を観たら納得。さすが映像派の監督、素晴らしい仕事っぷりだ。街並みの映像のかなりの部分は、セットではなくCGで描かれているのだという。でも、僕はそれがCGであるという違和感は、ほとんど感じなかった(一部、なんだか人が浮いているように感じたシーンもあったけれど)。これこそ、まさに正しいCGの使い方だと思う。

ストーリーも素晴らしい。
物語は、自動車工場”鈴木オート”と駄菓子屋、その2箇所を基点に進められる。描かれるのは、家族の触れ合い。そして、人と人との繋がり。

鈴木オートの話は、鈴木夫妻、息子の一平、居候の六子、四者四様のキャラクターがとても良い。最初は、六子も則文も互いをあまり良く思っていなくて、ついに両者が本音をぶつけあったことで大衝突してしまう。このケンカのシーンが、気持ち良いぐらいにスカっとしていて、最高に面白い。そして、最後はお互いに「言い過ぎた」と謝罪しあい、わかりあう。ケンカを通じて仲良くなる、という古い手法だけど、最近こういうスカっとしたケンカとはすっかりごぶさただったので、なんだかすごく新鮮だった。それを見守る奥さんと一平も、ヌケてるんだけどツッコミは鋭かったりで、とても微笑ましい。

一方、駄菓子屋。こちらは、作家志望の茶川、飲み屋のヒロミ、2人が面倒をみる淳之介の3人の交流。いわば、”擬似家族”のお話だ。笑わせてもらったのは鈴木ファミリーの方だったが、僕が泣かされたのは2回ともこちらの茶川ファミリーのほうだった。

特に良かったのは、自分を捨てた母親に会いに高円寺まで行った淳之介が、夜遅くに帰ってくる場面。それまでは、一緒に行方不明になっていた一平を責めたりするばっかりで、少しも心配する素振りを見せていなかった茶川が、短気な則文よりも速く淳之介の頬をひっぱたく。「心配させるな!」そして、やさしく抱きとめる。いつもはヘラヘラしてるだけの茶川が見せた、”父親”の顔。ここは泣いたなぁ。ベタなんだけど、素晴らしかった。

そのほかにも、笑えるシーン、泣けるシーン、心がジーンと温まるシーンが目白押し。なんだかかゆくなるぐらいにベタベタでダサダサなんだけど、ひとつひとつのシーンが微笑ましくて、「こういうの、なんかいいなぁ」って、僕はずーーっとそんな風に感じていた。

さっき、「なんか、いい時代だなぁ」って書いたけど、ひょっとしたら、別に時代がどうのこうのって話じゃないのかもしれない。「いいなぁ」って感じたのは、時代じゃなくて、その中で生きていた人々の姿。生き方。携帯電話も電子メールもなかったけれど、スクリーンの中の人々は、間違いなく繋がっていた。人と人が繋がってるって、こんなにも素晴らしいことなんだって、そう思ったのだ。貧しくても、物がなくても、人はこんなに想いあえる。幸せになれる。

役者たちが素晴らしい。主要キャストが、揃いも揃ってみんな最高の演技をみせている。子役の無邪気さ。小雪の気高さ。吉岡の表現力。みんな素晴らしい。さらに、最高にキュートな、津軽弁を駆使した堀北真希の演技。

でも、あえて2人挙げるなら、やっぱり鈴木夫妻を演じた堤&薬師丸コンビかな。役者としてあまりにもタイプ違うこの2人が、こんなに息のあった夫婦像を見せてくれるとは。これこそ、演技の醍醐味。短気で口は悪いが、情には人一倍厚い父親。おっとりしてて、でも芯は強くて、だけどやっぱりおトボケの母親。誰もが大好きになる理想の夫婦を、2人が最高の演技で表現している。特に、薬師丸のお茶目な母親には、もう参りました。

と、褒めに褒めに褒めまくりましたが、最後に唯一の欠点を。映画の中盤、一平と六子と淳之介のもとに、サンタクロースからプレゼントが届く。これ自体は、すごく感動的で微笑ましい良いシーンなんだけど、ちょっとその表現方法に問題が・・・。この映画、もし子供が観たらどうすんのよ?というか、このタイプの映画だから、おそらくファミリーで観る人もたくさんいるだろう。しかし、これマズイよ。こんなにリアルに開けっぴろげにサンタクロースの正体について触れた話を、僕は正直聞いたことがない。ここ、唯一、すごく残念だったところ。ほかに方法なかったかなぁ。

とはいえ。いい映画です、ホントにこれは。ベタベタ系が好きな人には、もうたまらない映画だろうと思う。今年の映画賞、『パッチギ!』と『メゾン・ド・ヒミコ』の一騎打ちだと思ってたけど、思わぬところから対抗馬が現れた。
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by inotti-department | 2005-12-07 22:57 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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