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> 『古畑任三郎ファイナル第1夜 今、甦る死』 ~凄い才能、藤原竜也~
『古畑任三郎ファイナル第1夜 今、甦る死』 ~凄い才能、藤原竜也~_e0038935_20334155.jpg『古畑任三郎 今、甦る死』

脚本 三谷幸喜
出演 田村正和
    石坂浩二  藤原竜也


さてさて、待望の古畑ファイナル。まずは第1夜。

いやぁ、やっぱり面白いよ、このドラマは。

話がどうこうということはまず置いといて、ドラマとしての”型”が完成されている。冒頭の古畑の語り→事件の発生→古畑の登場→古畑と犯人の対峙→CM前の古畑の語り→謎解き。流れがスマートでカッコイイ。事件やトリックの内容が多少物足りなくても、ドラマとしての”型”がパーフェクトだから、飽きないしダレない。タイトルバックも、音楽も、ドラマを構成する全ての要素が美しいハーモニーを奏でている。

ファイナル第1話。
コアなファンの方にとっては、ケチのつけどころもいろいろあったかもしれない。トリックはそれほど凝ったものではないし、事件の骨格に関しての見通しは大体途中で見当がつく。

でも、忘れちゃいけないのは、古畑はただの”本格ミステリー”ではないということ。犯人はわかっているけれど、それでもスリリングで、かつ面白い。適度にコミカルで、適度にミステリアスで、適度にドラマチックで。そんな古畑の魅力は、やっぱり健在だったと思う。

同時に、この物語は金田一耕助のパロディという面が強かったようだ(僕はリアルタイムで見てないので、詳しくはわからないが)。人里はなれた村、崇り、手毬歌、密室殺人。これぞミステリーというような、おどろおどろしい設定の数々。古くからのミステリーファンにとっては、石坂浩二(金田一を演じた俳優)と田村正和が同じ画面の中にいるだけで、感慨深いものがあったかもしれない。

でも、僕にとっての最大の驚きは、藤原竜也。素晴らしかった!前からウマい役者さんだとは思ってたけど、こりゃスゴイや。この人、本当にスゴイ演技をする。同世代の役者さんと比べても、実力は断トツでナンバーワンではないだろうか。でもウマすぎて、テレビという枠にはおさまらないタイプかもしれない。例えば、妻夫木聡なんかと比べると、良くも悪くも・・・(どちらが優れているということではなく、俳優としてのタイプの問題でもある)。

玄人の目から見れば、この藤原竜也のハツラツとして新鮮で無邪気な芝居をもたらしたのは、田村&石坂の”受けの芝居”ということになるのかもしれない。たしかに、田村”古畑”の圧倒的なキャラクターは言わずもがなだし、石坂浩二の懐の広い役作りも素晴らしかった。でも、でも、正直に言おう。この古畑ファイナル第1話の中で最も魅力的だった俳優は、間違いなく、3人の中では最も若い1人の天才俳優だった。彼が画面を駆け回った前半の1時間30分が、まぎれもなくこの第1夜のハイライトであったと思う。

さてさて、今夜は第2話。犯人役は、こちらは野球の天才、イチロー選手。

イチロー選手といえば、パーフェクトな”型”を持つ男。
古畑みたいな”型”を重んじるスタイルのドラマにはうってつけの人選だと思うのだが、さて、その出来やいかに。
by inotti-department | 2006-01-04 20:56 | TV
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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