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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 『オリバー・ツイスト』 ~物語らしい物語~
e0038935_2395997.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6点)

『オリバー・ツイスト』(2005、英)
   監督 ロマン・ポランスキー
   出演 バーニー・クラーク 
       ベン・キングスレー

19世紀、イギリス。孤児として養育院で育てられたオリバーは、9歳になり救貧院に戻ってくる。しかし、食事のときにおかわりを要求したことから、追放されてしまう。身を寄せることになった葬儀屋を営む家でも、イジメを受けるオリバー。家を飛び出したオリバーは、7日間かけてロンドンに到着する。疲れはてて路上にうずくまっているところをドジャーという少年に声をかけられ、フェイギンという老人のもとで暮らすことに。しかし、フェイギンは、町を騒がすスリ集団のボスだった・・・。


ベッドの枕元で、母親が子供に物語を読んで聞かせる。
そんな風景って、今もまだ存在してるのだろうか?

この『オリバー・ツイスト』という映画、まさにそんな昔懐かしい風景にピッタリの物語。オリバー少年が遭遇する、切なくて悲しくて、でもちょっと心温まる数奇な体験談。枕元でお母さんから読んでもらえたら、きっと子供たちは寝る間も惜しんでお話に夢中になってしまうだろう。

紙に描かれた町の景色の絵が、やがて映像に変わるオープニング。オリバー少年の物語は、ここから始まる。この冒頭でもラストでも流れるテーマ曲、オリジナルかどうかは知らないが、すごく耳に残る。言うなれば、ドラクエのテーマ曲みたいな感じ(笑)。「冒険がはじまる!」って感じで、胸が高鳴る。

前半が、すごく良い出来栄え。オリバーに襲い掛かる過酷な試練の嵐。葬儀屋のオヤジなんか、実はけっこういい人なんだけどね。奥さんと息子(この2人が、もう最悪にムカツクのだ!)の圧力に屈して、不本意ながらもオリバーにムチでお仕置きをする。あーー、かわいそうなオリバー。でも、そんな不幸にも負けずに純粋さを失わないオリバーの姿が、とってもチャーミングで応援したくなるのだ。

ロンドンに着いてからの、”早業”ドジャーとの印象的な出会い。ここもすごく良い。そして、フェイギンの登場。いかがわしくて気味悪いんだけど、不思議な魅力もある老人。ある意味ファンタジックなこのキャラクターの登場で、ますます映画は”物語”らしさを強めていく。

ここから、オリバーのスリ修行がスタート。素直なオリバーは、何でも吸収して、メキメキ力をつけていく。フェイギンもすっかり気に入って、彼をかわいがる。そしてついに、外へ出て実戦へ。ここまでの物語の流れは、ほぼ100点満点。

ただ。正直な感想としては、ここから先、もうひとつ話が弾まなかったなぁという印象。いや、いろんな登場人物が出てきて、オリバーが運命に翻弄されていくストーリーは、とても劇的ではあるのだけれど。うん、ハラハラもしたし、まずまず楽しめたのも間違いない。でも、なんだろう、僕が観たかった物語とは、ちょっと違ったのだ。なんというか、ハッキリ言ってしまえば、物足りなかった。。。

家に帰る電車の中でも、ずっと考えてた。なにが物足りなかったのかなぁ、って。それで、気付いた。そう、僕が観たかったのは、オリバーと”少年たち”の物語だったのだ。でも、映画の視点は、オリバーを取り巻く”大人たち”へとシフトしていった。それが、なんだかイヤだったのだ。

映画の前半は、完全に”オリバーから見た世界”だった。だから、映像も物語も、すごくイキイキとしていたのだ。でも、後半は、オリバーの存在感が薄くなり、大人たちの交錯する思惑を追いかけるような展開になっていく。まぁ、それはそれで面白いのだけれど、なんだか物語から勢いのようなものが消えてしまった気がしたのだ。ビル、あんたのせいだよ(笑)。

ひょっとしたら、それは監督の狙いだったのかもしれないけれど。汚い大人たちの世界を描き、その中を生き抜いていくオリバーの姿を映しだすことで、ラストの感動を誘う。でも、それにしては、ちょっとオリバーはじめ子供たちの描き方が、後半は不足していたかなという気がする。終盤、ビルにドジャーが反抗するシーンは、この映画の中で僕が一番好きなシーンなんだけど、ああいうカタルシスを感じさせるようなシーンがもっとたくさんあって良かったと思う。というか、この物語には、後半のカタルシスが著しく足りない。だから、案外盛り上がらないのだ。

でも、ラストの哀しくも味わい深いクライマックスは、あれはあれで好き。まさに、”物語”そのもの、という感じで。そんな中で、オリバーが示すやさしさ。真っ直ぐな想い。素晴らしい。ホント、あんたはいい子やね、オリバー(涙)。

そう、結局オリバーは、一回もウソをつかなかったし、誰も裏切ったりもしなかったんだよね。ただ、周りの大人たちが、疑心暗鬼になって右往左往していただけ。最後の最後まで、素直な気持ちを表現しつづけたオリバーのひたむきな姿に、ちょっぴり胸が熱くなった。
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by inotti-department | 2006-02-21 03:32 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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