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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 映画『デスノート 前編』 ~漫画を読むか、後編待つか。~
映画『デスノート 前編』 ~漫画を読むか、後編待つか。~_e0038935_1040152.jpg満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)

『デスノート 前編』(2006、日)
   監督 金子修介
   出演 藤原竜也  松山ケンイチ

ノートに名前を書くだけで、その者を殺すことができる「デスノート」。偶然ノートを手に入れた大学生の夜神月は、犯罪のない世界を実現させるため、凶悪犯罪者の名前を次々にノートに記し、殺していく。世間では、一連の連続殺人は「キラ」によるものであるとされ、「キラ」崇拝者がはびこるようになる。一方、ICPOは、事件解決のために天才的な推理力を持つLを日本へ送りこむ。Lは卓越した推理力を駆使し、次第に月に近づいていくが・・・。


いやぁ、こりゃ驚いた。
面白い面白いとは聞いていたけど、こりゃ本当に面白い。

週間ジャンプで爆発的な人気を誇ったコミックの映画化(本当に!?映画になるまで、まったくその存在すら知らなかったよ)。というわけで、僕は当然ながら原作は未読なわけで、極めてフラットな状態で映画に臨むことができた。

いやいや、面白いよ、これ。先のストーリーを全く知らない僕にとっては、もう次の展開にドキドキしっぱなしで、スクリーンから目が離せなかった。

まずはアイデアの勝利だと思う。ノートに名前を書くだけで、相手を殺すことができる。ちょっと「リング」っぽいけど、ありそうでなかったアイデア。相手の顔を知っていないと効果がないだとか、死因についても書き込めるだとか、細かい補足にも手が行き届いているので、破綻なく物語を進めることに成功している。「マンガ的」と片付けてしまえばそれまでだけど、フィクションを盛りあげるためのアイデアとしては申し分ないと思う。

月とLのクールでスリリングな頭脳戦も非常に面白い。状況証拠を細かに分析しながら、次第に容疑者を絞り込んでいき、月に照準を定めるLのシャープな推理展開。「殺人というより、表面的にはただの連続心臓麻痺なのに、そんなにスイスイ推理できるかー?」というツッコミもいれたくなるが、これまた物語上は破綻がなく組み立てがしっかりしている。

さてさて、もともと原作のファンだった人は、映画をどう観たのだろう?「イメージと違う」とか「あそこが抜けてる」とか、おそらく個別の注文はいろいろあるだろうけれど、全体的にはまずまず満足できたのではないだろうか?逆に、この出来栄えで映画が批判されてしまうとしたら、よっぽど原作が面白すぎるのか、観る側が原作のイメージにとらわれすぎてしまっているかのどちらかだろう。個人的には、先入観なしで映画を楽しめた幸運に、というか、流行に疎いが故に原作を知らずに済んだ自分自身の不甲斐なさに感謝したい(笑)。

前編の終わり方としては、『マトリックス』とは比較にならないぐらい、最高の形で後編へと期待を繋げることが出来た『デスノート』。

さぁ、ここで問題が。
11月の後編を待つか、コミックを全部買ってしまうか。

映画の神様は、「悪いことは言わないから、おとなしく11月を待ってなさい」と忠告してくれているが、僕の心の中の死神は、映画の中のリュークのごとく「買っちゃえよ」と耳元でささやいてくる。

ひゃぁ、こりゃ困ったぞ。
by inotti-department | 2006-08-08 11:29 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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