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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 映画『フライ、ダディ、フライ』 ~原作と映画の関係~
満足度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点)

原作の映像化というのは、本当に難しい。

先に読んだ原作に対する思い入れが強ければ強いほど、その後で作られる映画に対して求めるものは大きくなっていく。そして、たいていの場合、不満が生じてしまう。

これはなにも、映画に限った話じゃない。例えば、マンガのアニメ化。マンガをずっと読んできた人は、自分の中で勝手に登場人物の声をイメージしてしまう。そして、アニメが作られると、その違和感に不満をおぼえる。

要するに、原作を読んだ全ての人を満足させる映像づくりなど、まず不可能といっていい。

さて、『フライ、ダディ、フライ』はどうだっただろうか?原作は、『GO』で知られる金城一紀の同名小説だ。

<以下、映画の感想、ネタバレ含みます。未見の方はご注意ください。>

平凡なサラリーマン鈴木は、愛する妻と娘とともに、平凡だが幸せな毎日を過ごしていた。そんな日常に突然入り込んできた悲劇。高校生の娘が、見知らぬ男に暴行されて入院してしまったのだ。相手の男は、インターハイ連覇のボクシング王者・石原。鈴木は、石原を倒すために、偶然知り合った高校生・朴舜臣のトレーニングを受けることに・・・。

鈴木を演じるのは、堤真一。ひょっとすると、まずここで引っかかってしまう原作ファンも多いかもしれない。確かに、私が先に原作を読んだときには、この鈴木は、もっとくたびれた中年というイメージでとらえていた。堤はスマートだし、年齢も若い。

ただ、物語の本質は、映画も小説も同じ。訴えるテーマも、話の展開もほぼ同じ。
おそらく、原作が好きだった人は、十分楽しめたのではないだろうか。少なくとも、物語の大事な部分を省略したり、原作に出てこなかったキャラクターを登場させて物語を混乱させたり、といったよくある失敗パターンは見られなかったと思う。

それも当然。この映画版『フライ、ダディ、フライ』。脚本は、金城一紀。そう、原作者自ら脚本を手がけているのだ。

原作者にとっては、この形が一番ベストなのかもしれない。変な脚本家によって自分の作品を汚されるぐらいなら、自分で書いてしまうのが一番間違いがない。金城も、そう考えたのかもしれない。

でも、私にはこの映画、少し物足りなかった。それは、あまりにも原作に忠実だから。映画を観たことで改めて得られた”気付き”、あるいは新たな発見、そういったものは何一つなかった。

ふと、『世界の中心で愛をさけぶ』のことを思い出した。あの映画は、原作にはなかったキャラクター(柴咲コウが演じた女性)を登場させて、原作ファンから大バッシングを浴びた。
でも、私はそこが好きだった。大ベストセラーを映画化するにあたって、物語のメッセージ性を高めるためにあえて冒険した行定勲監督の心意気と勇気に、とても感動したのだった。「どうせ映画化するのなら、自分にしか作れない作品を!」それでこそ、映画人というものだろう。

しかし、この『フライ、ダディ、フライ』はどうだろう。映画人の意気込みというのが、あまり感じられない。原作の良さを確実に表現するという意味では、この映画のクオリティは確かに高い。しかし、しかし。私は、どこか食い足りなさを感じてしまったのだ。

ただ、この私の空腹感は、先に原作を読んでしまったからこそ生じるもの。小説を読んでいない人にとっては純粋に楽しめると思うし、物語のテーマにも素直に共感できると思う。この物語のもっている普遍的な魅力は、しっかりとスクリーンに表現されている。そういう意味では、やはり質の高い「原作の映像化」になっていると思う。

私が思うに、1本の映画として作品を楽しみたいときには、原作を読んだ経験というのはかえって邪魔になる。その時点で、すでに予備知識や邪念がついてしまっているから。映画は、原作うんぬんではなく映画それ自体を楽しむにかぎる。個人的にはそう思っている。

やはり、原作の映像化というのは、本当に難しい。

あ、映画を観て、小説版『フライ、ダディ、フライ』を読みたいと思った方、ひょっとしたら食い足りなさを感じるかもしれませんよ(笑)
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by inotti-department | 2005-08-08 10:11 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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