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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 『犬神家の一族』 ~レトロな雰囲気が素敵です。~
e0038935_0525836.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点)

『犬神家の一族』(2006、日)
  監督 市川崑
  出演 石坂浩二 松嶋菜々子

信州の製薬王・犬神佐兵衛が亡くなり、一族の関心はただひとつ。それは、その莫大な遺産を手にするのは誰かということ。佐兵衛の3人の娘(松子・竹子・梅子)たちは、我こそはと張り切るが、佐兵衛の遺した遺言状には驚愕の内容が記されていた。「全ての財産を、野々宮珠世に譲る。但し、珠世は、松子・竹子・梅子のそれぞれの息子の中から結婚相手を選ぶこと」。そして、次々に恐るべき殺人が起こり始める。この怪事件に、佐兵衛の弁護士から捜査を依頼された金田一耕助が挑む・・・・。


市川崑監督が30年前に発表した名作を、自らの手でリメイクした『犬神家の一族』。

監督が同じというだけではなく、ストーリーはおろかカット割すらほとんど変更がないそうです。まさに、キャストのみを一新して、忠実に撮り直したという印象になっているそうな。とはいっても、僕はオリジナルを観たことがないので、1本の新作として楽しませていただきました。

30年前とセリフも構図も変わっていないのだから、当たり前といえば当たり前なのですが、非常にレトロな雰囲気です。「古臭い」とか「ダサイ」と言ってしまえば、ハイそれまで。でも、僕はむしろ好感を抱きました。なんだか、その古さが逆に新鮮に感じられたのです。言葉を選ぶとすれば、「レトロ」とか「クラシカル」という言葉がピッタリだと思います。死体を発見したときのあのバタ臭い芝居など、もうタマらないものがありますよね。

俳優のセリフ回しに関しても、同じようなことを感じました。現代の映画では、役者たちはより「リアル」で「ナチュラル」であることを求められる傾向にあります。それに対して、この映画の登場人物たちは、やたらと芝居が大げさというか、セリフをしっかりと演劇的に喋ります。深田恭子など、その最たるものでしょう。「ヘタだなぁ」と思った方も多かったでしょうが、あれはむしろ監督の狙いなのではないかと僕は感じました。

この映画、雰囲気はとっても素敵なのですが、肝心のストーリーがもうひとついただけません。金田一シリーズの中でも名の通った名作ということで、ちょっと期待しすぎていたのかもしれません。それだけに、ミステリーとしても、人間ドラマとしても、どうも詰めが甘いなぁと感じてしまいました。

非常に複雑な人物相関。「これでもか」と言わんばかりに謎をあおりますが、どうにも消化不良のまま終わってしまいました。あれだけ幅広くキャラクターを登場させながら、全くそれを生かせない真相。ひとりひとりの登場人物の心理描写についても、わかるようなわからないような物足りなさが残りました。感動もなければ驚きもなかった、というのが正直な感想です。

キャスティングの中では、松嶋菜々子と富司純子が印象に残りました。松嶋さんについては、結婚して子供を産んだことで、若き頃とはまたひと味違った艶のようなものが出てきた気がします。その佇まいの美しさだけで、映画に1本の筋を通す存在になっていたと思います。とても良い年の重ね方をしていますね。

富司さんに関しては、本当に存在感のある女優さんだなぁ、と改めて感じました。『フラガール』や『愛の流刑地』など、最近印象に残る役が多くて気になっていたのですが、この『犬神家の一族』での演技も素晴らしいです。この人、基本的に顔というか雰囲気が怖いので、ミステリーとか抜群に合いますね。印象的でした。

もう少しストーリーで楽しませてほしかったなぁ、と残念な部分もあるのですが、不思議とスクリーンから目を離させない独特の力を持った映画でした。30年前に名作と呼ばれた映画がそれほど特別なものに感じられなかったということは、それだけこの数十年で日本映画界が進歩したということなのかもしれません。きっと、この『犬神家の一族』も、たくさんのミステリー映画やホラー映画に大きな影響を与えた作品なのでしょう。
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by inotti-department | 2007-01-29 01:25 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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