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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 『ディパーテッド』 ~ハイクオリティの傑作リメイク!~
e0038935_21132855.jpg満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)

『ディパーテッド』(2006、米)
  監督 マーティン・スコセッシ
  出演 レオナルド・ディカプリオ マット・デイモン

ボストンを牛耳るマフィアのボス、フランク・コステロ。ボストン州警察は、なんとかして彼を捕まえるため、ビリーを潜入捜査官として組織に送り込む。一方、コステロもまた、警察内部の情報を手に入れるため、手下のコリンを警察官として働かせていた。ビリーはコステロの犯罪の動きを警察へ知らせ、コリンは捜査の動きをコステロに伝える。しかし、警察もコステロも、自分たちの組織の中にスパイが潜んでいることに気付きはじめ・・・。


香港映画の大傑作『インファナル・アフェア』のハリウッド・リメイクです。しかも、監督はあの大巨匠マーティン・スコセッシ。そして、レオナルド・ディカプリオ&マット・デイモン&ジャック・ニコルソンという最強のキャスティング。これはもう、期待しない方がウソでしょう!

『インファナル・アフェア』、この映画、僕もう大好きなんです。特に、3部作のパート1は最高の大傑作です。公開当初、あまり話題になっていなかったこの映画を、僕は何人の友人に勧めたことか。そんな風に誰に対しても自信をもってオススメできるような映画って、そうそう何本もあるわけではありません。それぐらい、本当に面白い映画なんです。

で、この『ディパーテッド』です。いよいよ3日後に発表される米アカデミー賞にも、ノミネートされています。アメリカでは、非常に評判が良いようですね。

ただ、僕に言わせれば、そんなの当たり前じゃん!って感じなんです。だって、あの『インファナル・アフェア』のリメイクですよ!?普通にやれば面白くなるに決まってます。

さて、そんなわけで、ようやく観ることができました、『ディパーテッド』。期待に違わぬ、素晴らしい映画でした。ひたすら面白い、エンタテインメント性あふれる快作に仕上がっています。テーマとか社会性とかそんなことはどうでもよくて、とにかく、ストーリーが面白い。

さきほど、面白くて当たり前だと言いましたが、リメイクって決してそんな簡単なものじゃないですよね。今までにも、「あんなに面白い映画(あるいは原作と言い換えてもいいですね)が、どうしてこんなにつまらなくなってしまったんだろう?」というようなリメイクを、僕は何本も観てきました。その作品の本当の面白さを理解して、それを的確に再現する。これって、案外大変なことなのです。

そんな中、この『ディパーテッド』の完成度の高さといったら。オリジナルの香港版の面白い部分を、ほぼ100%抽出することに成功していると思います。そして、例えばジャック・ニコルソンのキャラクターなどは、オリジナルをも凌駕していると思います。もちろん、名優の怪演あってこそのものですが。なんちゅう俳優なのでしょう。凄すぎます。

マーティン・スコセッシという監督の怖ろしいほどの才能を、改めて再認識させられました。あれほどの大巨匠にもかかわらず、オリジナル版に最大限の敬意を払って映画を作っていることが強く伝わってきます。僕は、ひょっとしたら『インファナル・アフェア』とは別物の映画になってしまっているんじゃないかと心配していたのですが、非常に忠実なリメイクになっています。

何に感心したかというと、僕がオリジナル版の中で「凄い!」と感じた部分が、全てきっちりと残されていたことなんです。マーティン・スコセッシは、この物語の面白さを、とても的確に理解できているんだと思います。そして、香港映画とは全く違った、立派なアメリカ映画に仕上がっている。これは、決して簡単なことではありません。

ただ、同時に、この監督はやはりリメイクよりオリジナルに向いている監督だなぁとも感じました。この人、頭が良すぎるんです、きっと。もともと面白い物語をリメイクするとなったら、その面白さを出来るだけ崩さずに表現しようとしてしまう監督だと思います。だから、逆に言うと、オリジナルを上回るような大胆なリメイクを作ろうという発想にはならないんだと思います。

おそらく、『インファナル・アフェア』と出会う前に『ディパーテッド』を観ていたら、もっと震えるほど興奮していたと思います。でも、僕は既に『インファナル』を3回も観てしまっています。その『インファナル』に対する愛情を上回るほどの感動を、『ディパーテッド』から得ることはできませんでした。

僕の中で『インファナル』は★9つの映画で、『ディパーテッド』は★8つです。その差は何なのか?ストーリーはほぼ一緒。どちらも面白い。じゃあ、その★1つ分の差は何なのか?

もちろん、オリジナルとリメイクの差、という不公平な部分もあるのだと思います。でも、それだけじゃない。

少し考えてみましたが、2つあるんだと思います。1つは、キャスティング。ディカプリオ&デイモンも悪くないけれど、僕はトニー・レオン&アンディ・ラウのコンビに軍配を上げたいと思います。特に、寂しげな笑顔ひとつで潜入捜査官の哀しみを表現したトニー・レオンほどの深みを、ディカプリオからは感じられませんでした。ただ、ディカプリオのパワフルで野生的なアプローチも、さすがだなぁとは感じましたが。これはもう、好みの問題でしょうね。同じ役でも俳優によって肉付けが全然違うという、とても興味深い好例だと思います。

そしてもう1つは、”アジア”ということなんです。『インファナル』がもっている、あの独特の粘っこい空気感。あれってまさしくアジア的なもので、人によってはそれが耐えられない人もいるかもしれません。でも、僕はこのドロドロしたストーリーには、ボストンより香港が似合うなぁと感じました。音楽の使い方も、すごく面白いんですよね。

とはいえ、非常によくできた映画です。特に、『インファナル』を観ていない人にとっては、最高に楽しめる映画になっていると思います。この素晴らしいストーリーが、アメリカや日本の人に広く伝わったというだけでも、このリメイクにはアカデミー賞の価値が十分にあると思います。

そして、『ディパーテッド』を観て大興奮した方は、ぜひ『インファナル・アフェア』もDVDでチェックしてみてください。でも、その順番だと、きっと『ディパーテッド』のほうが上に思えるでしょうね。オリジナルとリメイクの関係って、本当に不思議です。
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by inotti-department | 2007-02-22 21:50 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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