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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 『皇帝ペンギン』 ~”かわいい~!”だけじゃ済みません!~
e0038935_15203684.jpg満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)

『皇帝ペンギン』(2005、仏)
   監督 リュック・ジャケ
   声の出演 大沢たかお  石田ひかり  神木隆之介

犬でも猫でも、動物を見るたびに、「かわいい~!」と歓声をあげる人がいる。

まぁ、わからんでもないのだけれど、あんまりしつこく「かわいい!かわいい!」って言ってるのを目にすると、なんだか急にウソっぽく見えてきて白けてしまうことがある。
あと、赤ちゃんとか。

しかも、赤ちゃんとか動物を前にしてクールな顔をしていると、冷酷な人間みたいな扱いを受けたりするのだから恐ろしい。いいじゃない、別に虐待しようってわけじゃないんだから(笑)

そんなわけで、話題の『皇帝ペンギン』を観に行く前も、劇場中が「かわいい~!」ムードで満ち溢れてたら嫌だなぁ、と軽い不安を抱いていたわけである。

しかし、その不安は杞憂に終わった。この映画、ただ「かわいい~!」だけじゃ済まされない、なかなかの曲者だったのである。

さて、ストーリーの簡単な紹介。
氷に覆われたマイナス40℃の世界、南極。その極寒の地で、ペンギンたちがいかにして生きているのか。カメラは、出産から子育て、そして旅立ちまでを、ドキュメンタリー形式で追う。

<以下の感想、ネタバレ含みます。未見の方、ご注意くださいませ。>

最初は「かわいい~!」という声があがっていた劇場だが、開始直後にすぐ凍りついた。出産をするために故郷へと列をつくって行進するペンギンたち。しかし、過酷な行進ゆえ、脱落する者も出てくる。脱落したペンギンは、吹雪の中、孤独に泣き声をあげる。しかし、その声は誰にも届かない。そして、そのペンギンは、吹雪に飲みこまれながら、死んでしまうのだ。

その後も、思わず目を背けたくなるようなシビアなシーンが次々に登場する。海で魚に食べられてしまう母ペンギン。苦労して産み落とした卵を凍らせて死なせてしまい、悲しみに暮れる夫婦。自分の子供が死んだことに混乱し、他のペンギンの子を奪い取ろうと襲い掛かる母ペンギン、などなど。

リアルかつシビアな描写。ペンギンの世界も楽じゃない。弱き者は脱落する、まさに弱肉強食。みんな、生きるために、必死に、それこそ命を懸けて頑張っているのだ。

と、こんな風に書くと、「えー、暗い話は嫌だなぁ。癒されるって聞いてたから、観ようと思ってたのに・・・」とガッカリされる方もいるかもしれない。
が、ご心配なく。ただただ過酷なペンギン世界を描くのが、この作品の目的なわけではない。むしろ、シビアな世界をしっかりと描いているからこそ、感動と癒しの効果もより深まるのだ。

特に感動させられるのが、ペンギンたちのチームワーク。寒さに耐えるため、ペンギンたちは身を寄せ合って固まりを作る。さらに、一番外側のポジションが最も寒いため、外側で耐えたペンギンたちは、その次は一番内側に移動して暖まるのだ。なんたる団結力。自分のことしか考えない者が多い人間たちと、えらい違いだ。

両親が子供に注ぐ愛情にもまた心洗われる。ヒナへのエサをゲットするため、夫のもとを離れて吹雪の中を歩き始める母ペンギンの勇気。そして、そんな妻の戻る日を信じ、子供を必死に守る父ペンギンの忍耐。

極めつけはクライマックスだ。親ペンギンは、子供を成長させるため、断腸の思いで子ペンギンを解き放つ。親離れできない子ペンギンは、自分を置いて歩いていってしまう親ペンギンを必死に追いかける。しかし、親ペンギンは振り向かない。スタスタ歩いていってしまう。そうして覚悟を決めた子ペンギンたちは、両親たちがそうしてきたように、みんなで身を寄せ合って寒さに耐えるのだ。

声優陣のナレーションも効果的。
普段、僕は「吹き替え版」はあまり観ないのだけれど、今回は大沢たかお他による日本語吹き替え版を選択した。オリジナルにしたって、ペンギンにとってはどうせ”吹き替え”なのだから、それだったらペンギンに集中するために母国語で観ようと思ったからだ。

字幕版は未見なので比較はできないが、この選択は正解だったと思う。少しあざとく感じるセリフもあるのだが、ペンギンたちの懸命な頑張りを、吹き替えが優しく包み込んでいる。最後の「また出会って、一緒にダンスしましょうね」というセリフも、本当にそう言ってるかもしれないなぁって思わせてくれるぐらい、すんなり心に入ってきた。

決して動物好きとは言えない僕だけれど、今回ばかりは、ペンギンたちにしてやられた。
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by inotti-department | 2005-08-24 23:20 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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