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2005年 09月 19日 ( 1 )
小説『LOVERS』 ~女性の視点って、いやはや・・・。~
満足度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点)

1週間ほど前に、『I LOVE YOU』という本を読み終えて、このブログにも感想を書いた。

『I LOVE YOU』は、人気若手男性作家6人が、恋愛をテーマに書き下ろした6篇の短編を集めたアンソロジー。
しかし、この企画には、実はルーツがあった。
4年前に出版された、江國香織、唯川恵ら女性作家9名による恋愛アンソロジー。
それが、『LOVERS』だ。


読んで驚かされた。
いやはや、男と女とは、こうも違う生き物か、と。

簡単に言おう。最大の違い。それは、
男版 → 「出会い」の話がほとんど。
女版 → 「別れ」の話がほとんど。


ディテールも違う。
男版 → ハッピーエンド。前向き。ピュア。幼稚。初恋。
女版 → クール。悲観的。性描写。達観。不倫。


この違いは、何なのだろうか?
「恋愛について、自由に書いてください」と同じことを言われて、こうも別個の作品が完成するとは。ものすごく興味深い。

『LOVERS』を読み終えると、『I LOVE YOU』がまるでおとぎ話のように思えてくる。でも、それが男性の恋愛に対する考え方なのかもしれない。いうなれば、ロマンティスト。

一方、女性版は違う。恋愛に対してものすごく情熱的(性描写の多さも、その表れだろう)だが、その反面、常に”別れ”や”終わり”を意識している。いうなれば、リアリスト。

どちらが面白かったかと聞かれれば、僕は、断然『I LOVE YOU』を推す。
正直、『LOVERS』は、読んでいて疲れてしまった。

『I LOVE YOU』で描かれた恋愛模様は、たしかに幼稚だ。実際には、男女の問題とは、そんなに甘いものではないだろう。でも、男性作家陣は、恋愛の可能性に対してとても前向きだから、物語に広がりがある。希望がある。だから、読んでいて元気になるし、話も個性的だ。

それに対して、『LOVERS』は、大人の視点。極めてリアルかつシビアに、恋愛というものを捕えていると思う。でも、あまりにも悲観的で冷めているが故に、物語に広がりがない。すごく狭い世界で話が完結していて、希望も感じられない。だから、読んでいて疲れる。

もうひとつ感じたことがある。女性版は、シビアな視点が貫かれているはいるが、物語の展開にはなんだか締まりがないのだ。起承転結というと古臭いが、要するに、物語の流れをコントロールできていないと感じる短編が少なくないのだ。

それは、作家の実力の問題?それもあるのかもしれない。でも、それ以上に、恋愛という厄介なテーマを扱うにあたって、必ずしもクールでいられなかったということではないだろうか。

心が震えるがあまり、物語もブレる。そんな風に感じる、未完成な短編も多かったと思う。そう、逆説的だが、クールでもあり、同時にとびっきり恋愛に対して情熱的。あるいは、情熱的なことを自覚してるからこそ、クールであろうとするのかもしれない。

とりあえず言えることは、恋愛に関しては、女性のほうが1枚も2枚も上手、ということだろう。
ただ、最後に恋愛を成功させるのは、案外、そういう男性の”幼稚さ”なのかもしれないが。

だから、僕は『I LOVE YOU』を支持する。幼稚でもいい。それでも、やっぱり、恋愛には希望を見ていたい。


と、ここまで書きながら、いま思った。結局、この感じ方も、僕が男だからなのだろう、と。
僕も間違いなく、恋愛に対しては”幼稚なロマンティスト”だという自覚がある。
いや、多かれ少なかれ、男性なら頷けるのではないだろうか?

となると、女性がこの2冊の本を読んだ場合、逆に『LOVERS』の方を支持するのだろうか?
ぜひ、女性の方々から、この2冊を読み比べた感想を聞きたいなぁ。
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by inotti-department | 2005-09-19 10:16 | book
   
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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