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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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2005年 12月 14日 ( 2 )
『親切なクムジャさん』 ~クリスマスに観ちゃダメよ(笑)~
e0038935_20541144.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆ (7点)

『親切なクムジャさん』(2005、韓)
     監督 パク・チャヌク
     出演 イ・ヨンエ  チェ・ミンシク

『オールド・ボーイ』っていう映画、観たことありますか?

スゴイんです、これが!スンゲー面白いんです!

お隣の国に、まさかこれほど成熟したエンタテインメント文化が育っていたとは。この映画を観たとき、日本は1歩も2歩も差をつけられてしまったなぁ、と僕は痛感した。まして、『オールド・ボーイ』の原作は、日本のマンガ。確か、日本の配給会社が映画配給権を買った金額が、原作の映画化権利額の何百倍だか何千倍だかになっていたとかいう話を、どこかで耳にした気がする。まったく、日本人としては情けなくなる話だ。

僕は劇場に2回観にいったほど、この映画にハマってしまった。で、いろんな人に薦めた。スゴイ映画があるよ、って。そしたら、返ってきた反応は真っ二つ。「面白かったよ、ありがとーー!」っていう感謝の声と、「オマエはなんちゅう映画薦めとんねん!」っていう抗議の声と(笑)。そう、何がスゴイって、ストーリーも映像もかなり過激なのだ。テーマが復讐っていうのも重いし、舌をちょん切ったりとかの目を背けたくなるような描写も少なくないから、決して万人ウケする話ではない。そのことを、すっかり忘れていたのだ(一方的に薦めてご迷惑をかけた皆さん、スミマセン(汗))。

で、『親切なクムジャさん』の話。
この映画の監督パク・チャヌクこそ、『オールド・ボーイ』を世に送り出した人。テーマは、またしても復讐。『復讐者に憐れみを』とあわせて、復讐3部作の完結編という位置づけらしい。さぁ、今度はどんなスゴイ映画になっていることやら。

では、あらすじ。
6歳の男児を誘拐し殺害した罪に問われ、13年の服役を命じられたクムジャ。刑務所の中で、彼女は困っている人をたびたび助け、その微笑を絶やさない表情から、”親切なクムジャさん”と呼ばれた。しかし、13年ぶりに外に出た瞬間、その表情は豹変。彼女の目的はただひとつ。それは、自分を無実の罪で刑務所に送り込んだ、事件の真犯人ペクに復讐することだった・・・。


いやぁ、これもまたスゴイ映画でございました。相変わらず重い。暗い。怖い。しかも、ときおりブラックな笑いもあったりするから、一体どんな顔して観たらよいのやら。

観客にあくび一つ許さないパワフルな演出は相変わらず。好き嫌いとか、ことの是非は置いといて、スクリーンから一瞬たりとも目が離せないそのパワーは圧巻のひとこと。心臓をわしづかみにされるような緊張と興奮のあとに、切ないような哀しいような、不思議な余韻が胸に残る。

とりあえず言えること。
クリスマスに恋人とか家族と見ちゃダメ(笑)。悪いことは言いません。黙って、ブラピかオールウェイズにしときましょ。

<以下、ストーリーに関してのネタバレあります。未見の方は、ご注意ください。>

十分に楽しめたんだけど、ちょっと物足りなさもあったかな。あんまり『オールド・ボーイ』と比べてばかりいても仕方ないんだけど、その差は何かっていうと、今回の映画にはミステリー的なドキドキがないこと。

『オールド・ボーイ』のスゴイところは、ハードな映像とシビアなテーマ、そしてミステリアスな謎解きが見事にミックスされているところ。一方、『親切なクムジャさん』は、クムジャさんの行動に関しては全て理由とか状況はクリアになっているので、観客としては、とにかく彼女の行動を見守ることしかできない。そのぶん、ドキドキやスリルはそれほどなくて、残されたのは、ただただ凄まじい彼女の復讐劇。ストーリー性がないぶん、余計に、胃の中をかきまわされるような不快な感覚が強く残る。

でも、後半の展開はスゴイのひとこと。たしかに”親切”だよね、クムジャさんって(笑)。それだけのシビアな状況にもかかわらず、そこに集まった人たちの会話が意外にコミカルなのも、とても面白かった。究極のブラックユーモア、というか。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」っていう言葉を、僕は思い出してしまった。その方法が正しいとは僕は思わないけれど、彼らの行動を観ながら、「やってまえ~!」って後押ししてしまうような気持ちって、みんな誰しも持ってるんじゃないかな。復讐心って、誰の心の中にも潜んでいるものなのだと思う。それが爆発するかどうかは、何かのきっかけひとつ、なのかもしれない。

でも、結局何も残らないんだよね。救われない。クムジャさんは、最後に、自分の方法が間違っていたことを知る。そして、観ている僕ら観客も。たしかに、途中は「やってまえ~!」って思ったけど、最後に残ったのは、嫌な後味だけ。

クムジャさんが望んだのは、ペクの血や叫び声なんかじゃなかったんだと思う。彼女が欲しかったのは、謝罪の言葉。「おれが悪かった」「許してくれ」ペクは最後まで、そういった言葉を発さなかった。そのひとことがあれば、彼女も多少は救われたかもしれないのに。そして、観ているこちらも。この映画が不快な感覚を残すのは、悪魔が最後まで悪魔のままだから。だったら、「やってまえ~!」って、そういう誤った展開になっちゃったのだと思う。

でも、救いはあった。ラストシーン。彼女を包みこむ”許し”。ペクには訪れず、クムジャには待っていたもの。許し。2人の違い、クムジャは謝罪した。自分は罪人だ、と。人に謝れるということ、それは、人と交われるということ。交わりたい、ということ。僕らが欲しいのは、憎むべき相手の苦悶の表情でも、復讐によるカタルシスでもない。人の温もり。ただそれさえあれば、僕たちは何度でも、失敗から立ち直れる。

復讐シリーズは、これで終わり。次はどんな作品を見せてくれるのか。
パク・チャヌク、いまや世界を興奮させる、要注目の監督です。
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by inotti-department | 2005-12-14 21:53 | cinema
『エリザベスタウン』 ~音楽という名のマジック~
e0038935_2328195.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆ (7点)

『エリザベスタウン』(2005、米)
    監督 キャメロン・クロウ
    出演 オーランド・ブルーム 
        キルティン・ダンスト

『ザ・エージェント』『バニラ・スカイ』『あの頃ペニー・レインと』。キャメロン・クロウ監督の映画は何本か観てきたけれど、どれもなかなか印象深い良作だった。この監督に関しては、そうそう駄作は撮らないのではないか。そんな信頼を抱かせてくれる、数少ない監督の1人である。

というわけで、観てきました、『エリザベスタウン』!
CMなんかじゃ、「アカデミー賞最有力」などという、非常にうさんくさい宣伝をしている。で、観た感想。間違いなく、アカデミー賞は取らんよ、この映画(笑)。だって、そういうタイプの映画じゃないもの。


では、あらすじの紹介。
ドリューは、大手シューズメーカーで働く敏腕デザイナー。生活の全てを、仕事に注ぎこんできた。しかし、社運を賭けた一大プロジェクトでドリューは大失敗を犯し、会社に10億ドルの損失を出してしまう。社長から解雇を言い渡されたドリューは、家で自殺を試みる。そのとき、電話が鳴る。掛けてきたのは、妹のヘザー。父親が、故郷ケンタッキーで死んだのだという。ドリューは、遺言に従って父親の遺灰を海に撒くため、母と妹を残し、父の遺体の待つエリザベスタウンへと向かう・・・。


アカデミー賞が取れないからといって、誤解してもらっちゃ困る。別に、つまらなかったという意味じゃない。というか、むしろ、なかなか面白いですよ、この映画!

ハッキリ言って、ストーリーはなんのこっちゃわからない。ちょっと掴みにくい話だし、ウケを狙ってるんだかなんなんだかよくわからない「?」なシーンも多いし。コメディとラブストーリーとヒューマンドラマが、消化不良のままゴチャマゼになってるような印象。

でもなぜだろう。中盤あたりから、僕は不思議とこの映画の世界にズイズイと引きずりこまれてしまった。特にラスト30分は、もうすっかり虜になっていたといっても過言ではない。いったい何に魅かれたんだろう?ストーリーじゃないし。映像でもないし。

答えはひとつしかない。この映画の最大のマジック、それは「音楽」だ。

クロウ監督は、たしか映画監督になる前に音楽関係の仕事をしていたという話を聞いたことがある。だからなのだろう、この人の作る映画、いつもBGMのセンスが抜群に素晴らしい。

この『エリザベスタウン』の中でも、映画を盛り上げるために、効果的な場面で音楽がジャンジャン流れる。僕は全くの洋楽音痴なので、曲名とか歌手とかは全くわからないのだけれど、どの曲もすごくいいんだよなー。思わず座席の下で足踏みしながらリズムを取ってしまうような、小気味いい音楽が次々に聴こえてきた。

<以下、ストーリーに関して少しネタバレします。未見の方は、ご注意ください。> 

そして、この映画のハイライト。あそこしかないでしょう!名女優スーザン・サランドンによる、独壇場オン・ステージである。

ユーモアと愛情に満ち溢れたスピーチもすごく良い。そして、なんといっても極めつけは、名曲「ムーン・リバー」にあわせたタップダンス。このシーン、すごいです。鳥肌ものです。なんだかよくわからないんだけれど、気が付いたら涙が出てしまう。言葉ではうまく説明できないんだけれど、素晴らしい名シーンだ。

ラストもいい。さすがにラストシーンなので、詳しく書くのはやめときますが、すこぶる後味が良いです。ただ、ひょっとすると、この映画にあまり馴染めなかった人にとっては、「結局そういう終わり方かい!」って感じなのかもしれないが。でも、僕は大満足!「こうなったらいいなぁ」って思ってたとおりの終わり方だったので、ストレス・ゼロで劇場を後にできたしね(笑)。そしてこのラストシーンでも、音楽が重要な役割を果たしている。

最初の1時間は、この映画が言わんとしていることがサッパリわからなかったんだけれど、途中からなんとなくテーマがクリアになっていった。

どんなに絶望的な状況でも、人がいて、想いがあって、そしてそこに愛があれば、やっぱり人生は素晴らしいって思える。よーし、生きていこう!って。単純明快なメッセージなんだけれど、映画は2時間かけて、面白おかしくそんなことを感じさせてくれる。”エリザベスタウン”って、まるで御伽ばなしのような非現実的な空間なんだけれど、でもきっと、僕たちのまわりにはそういう世界が広がっているはず。そして、その世界をひとつにしたのが、あのスーザン・サランドンの拙いタップダンスだったっていうのも、この映画のユニークなところだと思う。

さて、キャストについて。オーランド・ブルームに関しては、はじめて本格的にリアリティある演技をしているところを観たのだけれど、まだよくわからないなぁ。とりあえずカッコイイことは間違いない(笑)。でも、個性が出てくるのは、まだこれからなのかなって気がした。なんか、日本でいうと妻夫木聡みたいな印象。無個性というか、ナチュラルというか。

この映画に関しては、女優陣のほうが魅力がよく出ていたと思う。スーザン・サランドンもさることながら、キルティン・ダンストもベリーグッド!この人、最初に『スパイダーマン』で見たときは、「えっ、これでヒロイン?(失礼!)」って正直思ったんだけど、どんどんキュートになってますね。クレアというキャラクターの魅力を、何倍にもアップさせていたと思う。きっと、すごく演技力のある人なんだろうな。これからが楽しみ。さっきアカデミー賞はないって言ったけど、ひょっとしたら女優賞はあるかもしれない。

ストーリーはピンとこなくても、不思議な感動と余韻が残る、素敵な作品。
マジックにかかりたい人は、音響の優れた劇場で、ぜひどうぞ。
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by inotti-department | 2005-12-14 00:26 | cinema
   
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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