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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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2006年 01月 20日 ( 1 )
『THE有頂天ホテル』 ~ごちそうさま!贅沢な2時間~
e0038935_9574596.jpg満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)

『THE有頂天ホテル』(2006、日)
    監督 三谷幸喜
    出演 役所広司 松たか子 佐藤浩市

ワンダフル!ワンダフル!
最高に幸福な2時間を過ごさせてくれた、この映画に感謝。感謝。

日本一コメディを愛する男が生み出した物語に、20人を超える日本のトップ俳優たちが賛同して完成した、日本映画のビッグ・プロジェクト。これだけのスターが参加し、これだけの映画ファンの大きな期待を集め、そして、それを裏切らない素晴らしい映画に仕上がっていたこと。日本映画を愛する者として、何よりもそのことが、とってもうれしかった。

では、あらすじの紹介。といっても、さわりだけね。

年越しを2時間後に控えた、”ホテル・アヴァンティ”。副支配人の新堂は大忙し。「謹賀新年」の垂れ幕に誤字が見つかるわ、カウントダウンパーティに出演する芸人の相方であるアヒルが行方不明になるわ、総支配人は失踪するわ。おまけに、別れた元妻とばったり再会。思わず、ホテルマンの身分を偽り、舞台監督の受賞パーティーに来ていると見栄を張ってウソをついてしまう。一方同じ頃、客室係のハナも他人のフリをする羽目になる騒動に巻き込まれ、汚職によって窮地に追い込まれた政治家・武藤田は自殺を図るためにホテルを訪れていた・・・。


はっきり言って、欠点を指摘しようと思えば、いくらでもできる。そして、ひょっとすると、そういった欠点が気になって、この映画があまり好きになれなかった人もたくさんいたかもしれない。

例えば、ひとりひとりの人物描写が驚くほど浅くて、かつ薄いということ。例えば、各キャラクターが、まるで物語を面白くするためのコマのように感じられ、あまり血が通っていないように思えること。例えば、ひとりひとりの行動の理由に説得力のないものも多く、「ん?」と首をかしげてしまうようなピンとこない展開もいくつかあること。例えば、新堂やハナのその場しのぎの行動が、必ずしも自然ではないために、監督が狙ったほどには大きな笑いにつながらなかったこと。例えば・・・・・。

だけど。
それでも、僕はやっぱり、これはすごい映画だと思った。いろんな欠点を補ってあまりある圧倒的なパワー、そして何よりも圧倒的な”笑い”が、この映画にはあるからだ。

何よりも、脚本の力。これがスゴイ!気のきいた小道具を用いて、ちょこちょこと細かい伏線を張りつつ、やがて複数のエピソードを交錯させて、最後は登場人物全員に平等に光を当てる。こういう芸当を難なくやってのける脚本を過去に何度も書いている脚本家は、僕の知るかぎり、いま日本では三谷幸喜ぐらいしか見当たらない。

スター揃いの出演者も、揃いも揃って素晴らしい!最も賞賛に値するのは、全員が演じることを楽しんでいるのがスクリーンからビシバシと伝わってくること。それでいて、全員が、でしゃばりすぎてバランスを欠かないように、的確に23分の1の役割を果たしていること。これもやはり、出演者全員を最初から想定して書いたという”あて書き”(それも納得の最高のキャスティング!ミスキャストはひとりもいない!)によって作られた素晴らしい脚本あってのことだろう。おそらく、演じている誰にも、自分の出ていないシーンがあまりにも多すぎて、この映画の完成図はイメージできなかったと思う。でも、それでも彼らが迷いもなく演じきることができたのは、やはり三谷脚本への絶対的信頼があったからではないだろうか。

中でも「いいなぁ」と思った俳優を何人か挙げるとすれば・・・、うーーん迷うなぁ。爆笑MVPの伊東四朗は別格として、唯一マトモともいえる役を演じた戸田恵子のシャープな演技、キュートでセクシーな篠原涼子、それから忘れちゃいけない”クネクネ”角野卓造のハイテンション演技(笑)。なんにせよ、みんながみんな、それぞれにおいしいシーンがあったから、誰も損した人はいなかったと思う。

細かいストーリーとか、どこでどう笑ったとか、そういうことが終わったあとであまり思い出せない不思議な映画。良い意味で、あとに何も残らない映画。でも、確実に笑えて、確実にハッピーになれる映画。小難しいことを考えたり、求めたりする必要は全くない。ただただ2時間、頭をフリーにして映画に身を委ねればいい。自然と、笑いが身体の底からわきあがってくるから。

いっぱい笑っておなかいっぱいになったとき、映画はとうとうクライマックスを迎える。カウントダウンパーティーでの大団円。詳しいネタバレは避けるが、ここは本当に素晴らしい。23人の中では最も”俳優らしくない”ある人物が、おいしいところを全て持っていってしまう、最高のパフォーマンスを披露する。2時間の間に、何が決着したのかはわからないんだけれど、僕はなんだか涙が出そうになった。そして、「この映画を観てよかった」って、そう思った。

抱腹絶倒の2時間16分。笑って、笑って、心がパーーッと明るくなる、そんな素敵なコメディ映画。映画って、本当は小難しい顔して観るものじゃなくて、楽しむものだったんだ。忘れてたことに気付かせてくれた。

「コメディは、お客さんの笑い声が加わって、完成する」

これ、三谷幸喜の言葉。
ひとりでDVDなどと言わず、ぜひぜひ劇場へ。
そして、満員のお客さんと一緒に、照れも忘れておもいっきり笑いましょう!
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by inotti-department | 2006-01-20 10:19 | cinema
   
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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