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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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2006年 02月 21日 ( 46 )
<ラ>

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by inotti-department | 2006-02-21 13:01 | 映画ネタバレstory<ラ・ワ>
<ル>

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by inotti-department | 2006-02-21 13:00 | 映画ネタバレstory<ラ・ワ>
<レ>

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by inotti-department | 2006-02-21 13:00 | 映画ネタバレstory<ラ・ワ>
<リ>
・『リトル・ミス・サンシャイン』(2006、米)
   監督 ジョナサン・デイトン ヴァレリー・ファリス
   出演 グレッグ・キニア トニ・コレット
<Story>アリゾナで暮らす少女・オリーヴのもとに、少女のミスコン”リトル・ミス・サンシャイン”決勝戦の招待通知が届く。決勝戦に出場するため、家族揃って出発するが、家族内には問題が山積み。父親のリチャードは職がなく、怪しい成功理論の出版で一攫千金をもくろむが、母親のシェリルは不安いっぱい。オリーヴの兄・ドウェーンは、空軍士官学校入学までは口を開かないと宣言しており、家族に全く心を開かない。シェリルの兄・フランクは学者だが、ライバルとの競争に敗れて自殺未遂を起こし、シェリルに引き取られたばかり。祖父”グランパ”は、オリーヴのダンスの先生だが、ヘロイン中毒で過激な言動ばかりを繰り返す。そんな家族が、手押ししないと発進しない黄色いオンボロ車で、一路カリフォルニアを目指す。移動中も、リチャードは出版のことが気になって仕方がないが、担当者と連絡がとれないのが気掛かり。やっと繋がるが、出版は中止になったことを告げられる。リチャードは旅の中止を考えるが、オリーヴのために先へ進むことを決意する。そんな中、グランパが倒れてしまう。病院へ運び治療するが、亡くなってしまう。一家は、オリーヴを誰よりもかわいがっていたグランパのために、そしてミスコンを心待ちにしているオリーヴのために、グランパの遺体をトランクへ載せ出発する。途中、警官に停車させられピンチを迎えるが、グランパが購入したポルノ雑誌のおかげで危機を脱する。車はさらに進むが、突然ひょんなことから、ドウェーンが色盲であることが発覚。パイロットになるという夢が叶わぬことを知ったドウェーンは激しく動揺し絶叫する。しかし、家族の温かい励ましによって立ち直り、カリフォルニアを目指す。いよいよ会場に到着した一行。どうにか受付をくぐり抜け、いよいよ大会スタート。しかし、出場するライバルたちは、みんな豪華な衣装・派手なパフォーマンスを披露し、一家は圧倒される。リチャードとドウェーンは出場を辞めることを進言するが、オリーヴはステージへ。そして、グランパが振付けたエッチで下品なダンスを披露する。会場は呆然。主催者はリチャードにダンスを止めるよう命じるが、リチャードはステージで一緒になってダンスに加わる。会場の困惑も無視して、家族全員がステージに上がり揃ってダンスを披露し、大会は幕をおろす。一家は大きな充実感を胸に、再びオンボロ車を発進させる。
<ひとことreview>愛すべき家族の、愛すべき物語。みんなキャラクターはハチャメチャだし、家族を包む状況は相当深刻なんだけど、とにかく楽しい映画。全てのトラブルが、最後のステージに収斂されていく構成が素晴らしい。よくよく考えると、映画のエンディングを迎えても事態はなにひとつ好転してるわけじゃないんだけど、それでもこれだけの爽快感があるのは、この家族がその互いの愛情を再確認できたからこそなんだと思う。「諦めない人は、負け犬じゃない」グランパの優しい言葉が心に残る。
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by inotti-department | 2006-02-21 13:00 | 映画ネタバレstory<ラ・ワ>
<ロ>

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by inotti-department | 2006-02-21 12:59 | 映画ネタバレstory<ラ・ワ>
<ワ>

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by inotti-department | 2006-02-21 12:59 | 映画ネタバレstory<ラ・ワ>
<マ>
※完全ネタバレでstoryを紹介しております。未見の方はご注意ください。

・魔女の宅急便(1989,日)  ★★★★★★★★★☆(9点)
     監督 宮崎駿
     声の出演 高山みなみ  佐久間レイ  戸田恵子
<story> 13歳の魔女キキは、一族の慣習に従って、親元をはなれ自立の旅に出る。相棒は、黒猫のジジ。人間が暮らす海辺の街で、キキは新しい生活をはじめる。最初は、誰からも相手にされないが、パン屋のおソノさんと出会い、彼女の家に住まわせてもらうことに。キキは、パン屋を拠点に、宅急便の仕事をスタートさせる。最初の依頼は、プレゼントの黒猫の人形を届けること。しかし、途中でカラスに襲われ、キキは人形を落としてしまう。ひとまず、ジジに人形役をやらせることで危機を回避。さらに、人形を拾って修理してくれた画学生のウルスラと親しくなる。そんなある日、キキのもとに、パーティーの招待状が届く。持ってきたのは、トンボという少年。彼は、キキが街に降り立った日からしつこく声をかけてくる少年で、キキは邪険な態度をとっていた。が、突然もらった招待状に、キキは喜びを隠せない。パーティーは6時から。その前に、ひとつ仕事を片付けねばならない。それは、おばあさんが焼いたパイを、孫娘に届けること。しかし、途中で豪雨に遭って約束の時間を過ぎてしまい、さらに受け取った娘の冷たい態度に落ち込み、キキは高熱を出してしまう。おソノさんの看病で回復したキキは、おソノさんからお届けものを頼まれる。言われたとおりに持っていくと、そこにいたのはトンボ。おソノさんが仕組んだのだ。トンボの自転車に乗って街を走り回るうちに、キキはトンボに好意を抱く。しかし、トンボが華やかな服を着た友人たちと親しげに話しているのを見て、キキはイライラしてひとりで家に帰ってしまう。家に戻ると、キキにはジジの声が聞こえなくなっていた。さらに、空も飛べない。魔法が使えなくなってしまったのだ。落ち込むキキのもとを、ウルスラが訪ねてくる。自分も絵が描けなくなることがあるという彼女の話を聞き、さらにパイ焼きのおばあさんから素敵なプレゼントをもらい、キキは元気を取り戻す。そんな彼女のもとに飛び込んできた衝撃のニュース。街に不時着していた飛行船が暴走し、トンボが飛行船ごと空に投げ出されてしまったのだ。キキはトンボを助けるため、ホウキにまたがり、空を飛ぶ。街の人たちが固唾を呑んで見守る中、キキはトンボを救出する。こうして、周囲ともすっかり打ち解け、キキは充実した毎日を過ごすのだった。
<ひとことreview> ジブリ作品の中で、僕が一番好きなのがこの映画。出てくるキャラクターが、みんな温かくて愛すべき人たちなのが良い。ジジ、おソノさん、その旦那、パイ焼きのおばあさん、そのお手伝いのおばあちゃん、ウルスラ。すごく元気になれる、楽しい映画だ。魔女が主人公という形をとってはいるが、これは「自分さがし」であり、「子供から大人になる」ことを描いた物語。キキが途中で遭遇するスランプには、誰しも身に覚えがあるだろう。他愛ないことが、世界の終わりぐらい重大なことに思えて悶々と悩む、それは13歳世代の特権のようなものだ。そこから抜け出させてくれるのは、周囲の人たちのやさしさや励まし。自分は自分、他人と比べる必要なんてないんだ、という気付き。そして何より、大切な人を想う気持ち。こういう普遍的なテーマを、シンプルで楽しいストーリーの中で表現していることが素晴らしい。そこが、声高にメッセージを主張することに重きを置きすぎている『ハウル』や『もののけ』などの後期ジブリ作品と、決定的に違うところだ。自分に子供が出来たら真っ先に見せてあげたい、そんな素敵な名作だ。

・マラソン(2005,韓)  ★★★★★★★☆☆☆(7点)
     監督 チョン・ユンチョル
     出演 チョ・スンウ  キム・ミスク  イ・ギヨン  パク・ソンヒョン
<story> チョウォンは、マラソンとシマウマとチョコパイが大好きな20歳。自閉症のため、他者とうまくコミュニケーションをとれないが、母親キョンスクの深い愛情に見守られ、心優しい青年に育った。10キロマラソンで3位に入ったチョウォン。取材にきたマラソン雑誌の記者は、彼のフルマラソン挑戦を母親に提案する。キョンスクは、チョウォンにコーチをつける。コーチのチョンウクは元ランナーだが、飲酒事故の罰として200時間生徒への指導を命じられていたため、チョウォンのコーチを無償で引き受ける。チョンウクは最初マジメにコーチしないが、次第にチョウォンと心を通わせはじめる。しかし、キョンスクは、言葉遣いが汚く酒びたりのチョンウクと息子が親しくなるのが気に入らない。キョンスクは、フルマラソン挑戦は時期尚早と反対するチョンウクをクビにして、チョウォンを大会に出場させる。しかし、チョウォンは、完走を果たせずにリタイアする。そんな中、弟のチュンウォンが補導される。キョンスクは責めるが、彼は「兄だけでなく自分のことも見てくれ」と反論する。チュンウォンは、キョンスクの別れた夫から「父さんと暮らそう」と言われ、心が不安定な状態だったのだ。疲れはてたキョンスクは、自分の体調の異変を感じていた。ある日、チョウォンが駅で迷子になる。ホームで発見するが、チョウォンはシマウマ柄のスカートをはいた女性の尻を触ったため、女性の恋人からボコボコに殴られていた。息子を抱き締める母。そんな彼女に、チョウォンは「昔、僕が迷子になったのは、お母さんが手を放したからだ」と何度も呟く。彼女はショックを受け、胃痛で気を失ってしまう。病院で目覚めた彼女は、もう二度と息子の手を放すまいと誓い、マラソンももうさせないことを決意する。しかし、大会当日、チョウォンはこっそりスタート会場へ向かう。チョウォンは、制止する母の手を振り切って走りはじめる。チョウォンは、懸命に走る。母と買物するスーパーを、迷子になった駅のホームを、そしてシマウマが走る草原を、彼は走る。沿道の人々とタッチを交わし、ついにチョウォンはゴールする。そこには、母と弟の姿が。肩を寄せ合う3人。「家に帰ろう。」3人は、笑顔で歩きはじめるのだった。
<ひとことreview> これは、障害や難病についての映画ではない。家族を描いた物語だ。母親の苦悩を実にしっかりと描いている点が素晴らしい。彼女は、決して聖人ではない。心に闇を抱えている。コーチとの口論などを見ていると、確かに彼のほうが正論を言っているようにも感じられる(例えば、「彼がいないと生きられないのは、あなたのほうだ」という言葉)。しかし、そんな彼女を、いったい誰が責められるだろう。「私の願いは、息子より1日長く生きること。」死ぬまで息子の面倒をみるという彼女の覚悟は、僕の胸に突き刺さってきた。でも、彼らには、やはり親離れ・子離れが必要なのだ。その手段は、マラソン。マラソンのレースシーンが、また素晴らしい。今までずっと母親の手を放せなかったチョウォンが、沿道の人に対して手を差し出す。この瞬間、彼はついに社会とコミュニケーションをとり、母親から自立することができたのだ。ラスト、3人は抱き合い、こう語り合う。「家に帰ろう。」そう、たとえ手を放そうと、僕らにはいつだって「家」が、そして「家族」が待っているのだ。直球勝負の、素晴らしい家族物語。
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by inotti-department | 2006-02-21 12:53 | 映画ネタバレstory<マ・ヤ>
<ミ>
・ミッション・インポッシブル(1996、米)  ★★★★★★★★☆☆(8点)
   監督 ブライアン・デ・パルマ
   出演 トム・クルーズ ジョン・ボイト ジャン・レノ
<story> スパイ組織IMFのリーダー・ジムの元に、当局から新たな作戦指令が届く。それは、東欧に潜入しているスパイたちの情報が書かれた”NOCリスト”を盗み出した裏切り者・ゴリツィンを捕らえること。ジムの元に集まったのは、イーサン・ハントをはじめとする精鋭メンバー。ゴリツィンの現れるパーティー会場に潜入するが、作戦は失敗。イーサン以外の全てのメンバー、そしてジムも殺されてしまう。ひとり生き残ったイーサンの元に、CIAのキトリッジが現れる。キトリッジは、IMFの中に裏切り者がいて、その人間がリストを武器商人のマックスに売り渡そうとしていたと告げる。今回の作戦は、その裏切り者をあぶり出す作戦だったのだ。キトリッジは、唯一の生存者イーサンを裏切り者と断定し捕らえようとするが、間一髪イーサンは脱出する。アジトに戻ると、そこには死んだと思っていたジムの妻・クレアの姿が。イーサンとクレアは、マックスと接触し、手に入れたリストはCIAの用意した偽物だと伝える。イーサンはマックスに取引をもちかけ、本物のリストと裏切り者の正体を交換しようと申し出る。クリーガーとルーサーを仲間に加え、CIA本部からリストを盗み出すことに成功するイーサン。いよいよ、TGVの中でマックスと取引することを約束する。その前夜、イーサンの前に死んだはずのジムが現れる。彼は、裏切り者の正体はキトリッジであると告げる。しかし、イーサンはその瞬間、全てを理解する。裏切り者はジム。全ては彼が企て、クレアとクリーガーはその仲間だったのだ、と。当日。イーサンがマックスと接触する裏で、クレアはジムと落ち合っていた。しかし、ジムがマスクを脱ぐと、そこにはイーサンの姿が。クレアをはめるため、変装していたのだ。そこに現れた本物のジムは、観念して真実を告げる。ジムはクリーガーのヘリで脱出しようとするが、イーサンの阻止によって爆死する。全てが終わり、イーサンはスパイを辞めることを決意し、飛行機に乗る。そこに届けられたテープ。当局から、新たな指令が届けられたのだった。
<ひとことreview> 一級品の娯楽超大作。面白い。もともとのTVシリーズ「スパイ大作戦」を知っていると色々不満も出るのかもしれないが、全く知らない僕にとってはただただ単純に純粋に楽しめた映画だった。ブライアン・デ・パルマの演出もスピード感があって、少しも退屈を感じさせない。トム・クルーズのヒーローっぷりもまさにハマリ役。極めてシンプルで何のメッセージ性もないが、アクション・エンタテインメントのお手本のような映画だと思う。

・M:I-2(2000、米)  ★★★★★☆☆☆☆☆(5点)
   監督 ジョン・ウー
   出演 トム・クルーズ サンディ・ニュートン
<story> IMFのイーサン・ハントは、次の作戦に向けて、女泥棒ナイアと接触するように命じられる。イーサンとナイアは、瞬く間に恋に落ちる。そんなイーサンに命じられた新たな指令。それは、かつての彼の同僚アンブローズの計画を探り、人類を壊滅に導くウィルス「キメラ」を回収すること。この「キメラ」を開発した博士が飛行機でアンブローズらによって殺され、キメラと特効薬の「ベレロフォン」を奪われてしまったのだ。ナイアは、アンブローズの元恋人。当局は、ナイアをアンブローズの元に潜入させることを命じ、イーサンとナイアも渋りつつも作戦のために了承する。最初は、復縁した恋人という設定でうまく立ち回るナイアだったが、やがてアンブローズはナイアがイーサンによって自分たちのもとに送りこまれたスパイであることに気付く。一方、イーサンも、ことの真相を知る。「キメラ」と「ベレロフォン」は、製薬会社の社長マクロイが、金儲けのために博士たちに開発させたものだった。博士は、それを安全な場所に移そうと持ち出したが、マクロイを脅して莫大な利益を得ようと企むアンブローズによって殺されてしまったのだ。しかし、博士は「キメラ」を自らの体に注入して運んでいたため、アンブローズはまだ「キメラ」を入手できていなかった。「キメラ」は、製薬会社の中に保管されている。イーサンは、「キメラ」をアンブローズより先に手に入れるために、製薬会社に侵入する。「キメラ」を次々に破壊するイーサン。しかし、あと注射器1本というところで、イーサンの企みを察知したアンブローズが現れる。アンブローズは銃を向け、注射器を自分のところへ運ぶようにナイアに命じる。しかし、彼女はそれを自分の腕に刺してしまう。20時間以内に「ベレロフォン」を注入しないと、彼女は死んでしまう。アンブローズは、人間兵器となったナイアを町に解き放つことを計画する。一方、ナイアを救いたいイーサンは、アンブローズの仲間に変装し、アンブローズを騙して「ベレロフォン」を奪取する。激しい銃撃戦とカーチェイスの末、アンブローズを倒すイーサン。彼はナイアに「ベレロフォン」を注入し、2人は結ばれるのだった。
<ひとことreview> 人気シリーズの第2弾。僕は第1作は好きな作品だったのだが、この第2作は残念ながら全く楽しめなかった。ジョン・ウーの色は出ているし、トム・クルーズの色も出ているのだが、両者のテイストと「M:I」の世界観が全然噛み合っていないのだ。第1作が持っていた、クールでシャープでスタイリッシュな部分は全くもって影を潜め、ただの大味なアクション映画になってしまった。トム・クルーズは確かにカッコイイのだが、ジョン・ウー得意のスローモーションと合体することで、なんだかただのプロモーション・ビデオのようになってしまい、僕はむしろ笑ってしまった。あまり見所のない凡作。

・ミリオンダラー・ベイビー(2004,米)  ★★★★★★★★☆☆(8点)     
    監督 クリント・イーストウッド
    出演 クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン
<story> 親友エディとともに、ボクシングジムを経営するトレーナー・フランキー。彼は離れて暮らす娘に毎日手紙を出していたが、手紙は娘のもとには届かず、いつも戻ってきてしまっていた。そんなある日、彼の前に、女ボクサー・マギーが現れる。教えを懇願する彼女を、フランキーは「女には教えない」と相手にしない。しかし、マギーの熱意に負け、彼女を教えることに。マギーもまた、彼と同じく家族の問題で心に闇を抱えていた。父とは死別、弟は刑務所、母親は激太りの有り様で生活保護を受けていた。フランキーの教えのもと力をつけ、連勝街道を突き進むマギー。お金も稼げるようになり、母親に家を買うことを思いつく。しかし、母親は喜んでくれない。「家より金をくれ。余計なことをするな」と言われ、マギーは傷つく。その後も連勝を続けるマギー。しかし、フランキーはマギーをタイトル戦に挑戦させようとしない。彼はかつて、エディの無謀なタイトル挑戦を止められず、その試合でエディを失明させてしまったことをずっと悔いていたのだった。しかし、マギーの熱意に押され、ついにフランキーもタイトル挑戦を決意。マギーは優勢に攻めるが、相手王者がゴングの後に出してきたパンチをまともに食らい、マットに倒れこんでしまう。意識不明の状態に陥るマギー。目が覚めたとき、彼女は全身マヒの重症を負っており、もうボクシングはできない体になってしまったことを知り絶望する。フランキーは、毎日病室に通い、彼女に寄り添いつづける。そんなある日、マギーの母親が見舞いに現れる。しかし、母親は娘に財産の譲渡を迫り、権利書に強引にサインさせようとする。家族からも見放されたマギーに追いうちをかけるように、体の状態はさらに悪化。ついに、片足を切断することに。絶望したマギーは、フランキーに願い出る。「私を殺して。悔いはない」と。苦悩するフランキー。しかし、舌を噛み切って自殺しようとしたマギーを前に、彼女の想いを理解したフランキーは決意を固める。夜の病室へ忍び込んだフランキーはマギーの呼吸器を外し、注射を打って彼女を安楽死させる。フランキーは姿を消す。エディはフランキーをずっと待ちつづけるが、彼は戻らない。しかし、そんな中、ひとりの青年がジムに戻ってくる。彼は、かつてジムに通っていた弱小ボクサー。仲間から弱虫扱いされて袋叩きにあって以来、ジムに姿を見せなくなっていたのだ。「誰だって1度は負けるって言ったろ?」笑顔を見せる青年の姿を、エディは優しく見つめるのだった。
<ひとことreview> アカデミー賞主要4部門制覇の話題作。評判にたがわぬ力作だ。悲劇的な物語は、観る者にシビアな問いを投げかける。ずっと勝ち続ける人生などありえず、必ず人はいつか負ける日がくる。そのとき、人はどうやって自分の人生に光を与えるのか?マギーとフランキーが選んだ道は、あまりにも悲しいものだ。しかし、それは、互いを痛いほどに理解しあった2人だけが選びえた道だったのかもしれない。ラストシーン、ジムに戻ってくる青年の姿に、小さいが確かな光を感じた。「負けたら、またやり直せばいい」そういう道も、あっていい。
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by inotti-department | 2006-02-21 12:52 | 映画ネタバレstory<マ・ヤ>
<メ>
・メゾン・ド・ヒミコ(2005、日)  ★★★★★★★★☆☆(8点)
   監督 犬童一心
   出演 オダギリジョー 柴咲コウ 田中泯
<story> 塗装会社で働く沙織のもとを訪れた男・春彦。彼は、ゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」の経営者である卑弥呼の恋人。そして卑弥呼は、沙織の父親。しかし、母親と沙織を捨ててゲイ・バーをはじめて以来、絶縁していた。春彦は、1日3万で「メゾン」でバイトしないかと沙織にもちかける。死んだ母親の入院費を捻出するために多額の借金を背負った沙織は、金に目がくらんで「メゾン」へ。しかし、卑弥呼は末期ガンで、余命あとわずかとなっていた。沙織は最初、ゲイを毛嫌いするが、次第に住人たちと打ち解けていく。そんな中、住人の1人ルビイが倒れる。「メゾン」では面倒を見切れないため、住人たちは悩む。一方、沙織は、父である卑弥呼を許せずにいた。沙織は、「メゾン」内に飾られた母親の写真を発見する。そこに写っている母は、40歳。母は、27歳で別れて以来、卑弥呼とは会っていないはず。なのに、なぜ写真が?沙織は、住人たちとクラブへ出掛け、踊りあかす。そこで、春彦は沙織にキスをする。惹かれあう2人は、「メゾン」でセックスを試みる。しかし、できない。春彦には、女性をどうやって抱いていいのかがわからないのだった。卑弥呼は、沙織に告白する。母の40歳の誕生日に、会ってプレゼントをあげた、と。沙織は思い出す。母が死ぬ前、ボケて自分のことを「卑弥呼」と呼んでいたことを。卑弥呼は、沙織に「あなたが好きよ」と告げる。時は流れ、お盆。ルビイは、結局息子家族に引き取られる。しかし、ゲイであることを隠して引き渡した住人たちへ、沙織は怒りを爆発させる。「ただ怖くて押し付けただけ。ゲイのエゴ。息子さんがこれからどれだけ苦しむと思ってるのよ!」沙織は、「メゾン」を出て行く。その後、卑弥呼は息をひきとる。沙織は、卑弥呼の荷物を全て預かり、「メゾン」をあとにする。塗装の仕事に戻る。沙織。そこに届いた知らせ。あるイタズラ書きが発見されたため、それを塗装することになったのだ。イタズラ書きの写真を見た沙織は、現場へ行く。そこは「メゾン・ド・ヒミコ」。春彦ら住人たちは、笑顔で彼女を迎え入れる。壁には、「沙織に会いたい!」と書かれていた。
<ひとことreview> 『ジョゼと虎と魚たち』の犬童監督による、新たな傑作の誕生。ゲイに対する差別、ノーマルとゲイの間に存在する壁という問題を真っ向から受け止めたうえで、温かい視線を注いでいる。春彦が、そして住人たちがゲイでなければ、沙織はもっと素直にスンナリと彼らと心を通わせることができたはずだ。そして、父である卑弥呼とも。表面的には、沙織は父のことを許せないまま永遠の別れを迎える。しかし、ラストシーン、沙織は再び「メゾン」を訪れた。彼女は、住人たちにもう1度会いたい、と素直に願ったから。その沙織の心の中に、おそらく父親に対するわだかまりはなかったはずだ。沙織の感情の変化は、そのまま僕たち観客、ひいては社会一般の人たちの視点と重なる。これはとても難しい問題だけれど、きっと乗り越えることもできるはず。映画は、そう優しく語りかける。沙織というキャラクターを表情豊かに演じきった柴咲コウは、キャリア最高の演技。そして田中泯の存在感は、圧巻のひとこと。
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by inotti-department | 2006-02-21 12:48 | 映画ネタバレstory<マ・ヤ>
<ム>
・麦の穂をゆらす風(2006、英・愛・仏) ★★★★★★★★☆☆(8点)
   監督 ケン・ローチ
   出演 キリアン・マーフィー ポーリック・デラニー
<Story>1920年、アイルランド。長きにわたるイギリスの支配で、アイルランドの人々は苦しんでいた。デミアンは医者を志しロンドンへ行くことが決まっていたが、友人のミホールがイギリス警察によって殺されてしまいショックを受ける。それでもロンドン行きの列車に乗り込もうとするデミアンだが、列車の運転士がイギリス軍の乗車を拒否し勇敢に戦っているのを目撃し、アイルランドに残りイギリスとの戦いに参加する決意を固める。デミアンら仲間たちは、デミアンの兄・テディをリーダーにイギリスに反旗を翻す。しかし、すぐにアジトがばれ、イギリス警察によって幽閉されてしまう。テディは指の爪を剥がされるなど瀕死の重傷を負うが、警察内のアイルランド人の助けでなんとか脱出する。脱出後、デミアンは裏切り者が仲間のクリスであることを突き止め、自らクリスに銃を向け処刑する。戦いはさらに激化し、何よりもイギリスとの戦いを優先するテディらはあくどい武器商人らを重用したため、アイルランドの貧しい人たちにとって必ずしも味方ではない場面も出てくる。しかし、テディらの奮闘が実り、ついにアイルランドとイギリスは停戦に合意する。晴れて自由を勝ち取ったデミアンは、想いを寄せるシネードと結ばれる。しかし、掴み取ったかに見えた自由は、まやかしでしかなかった。条約の内容は、「アイルランドの自由は、あくまでもイギリス内の自治領としてのみ承認される」というものだったのだ。デミアンらは、再び立ち上がろうと決意する。しかし、その前に立ちはだかったのは、テディだった。テディは、一定の条件があるとはいえ、掴み取った自由を勝利への確実な第1歩として捉えており、これ以上の内戦はアイルランドにとってプラスにはならないと考えていた。条約を結んだアイルランド政府を支持するテディは、アイルランド新自由国軍としてデミアンらの蜂起を止めさせようとする。しかし、降伏を迫るテディの要求を、デミアンは断固拒否する。テディは、涙を流しながら、デミアンを処刑する。デミアンの死を告げるテディに対し、シネードは「二度と来るな」と泣き叫び、追い返すのだった。
<ひとことreview>カンヌ映画祭パルムドール受賞作。ズッシリと見応えのある、見事な映画である。内戦という悲しい現実の前に、引き裂かれていく兄弟の絆。2人とも決して間違っていないのに、悲劇的な結末を迎えてしまうことに、ただただ虚しさだけが残る。ひとつだけ言える確かなことは、暴力は暴力しか呼ばない、ということだ。どちらの言い分も正しかったとしても、あるいは明らかにどちらか片方が正しかったとしても、やはり私たちは武器を手にしてはいけないのだ。
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by inotti-department | 2006-02-21 12:48 | 映画ネタバレstory<マ・ヤ>
   
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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