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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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カテゴリ:cinema ( 85 )
『M:i:3』 ~スパイに家族がいたっていいじゃない!~
e0038935_20425988.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆ (7点)

『M:i:3』(2006、米)
   監督 J・J・エイブラムズ
   出演 トム・クルーズ F・S・ホフマン

スパイの現場を離れ、教官として後進を育てる毎日を送るイーサン・ハント。婚約者のジュリアとの結婚を目前に控え、幸せの過ごしていたある日、教え子のリンジーが拉致されたという連絡が入る。リンジーを救出するため、現場に復帰するイーサン。しかし、この救出作戦はやがて、謎の暗号”ラビットフット”を巡る闇商人ディヴィアンとの命を賭けた戦いへと発展していく・・・。


『ミッション・インポッシブル』シリーズ第3弾。
最高に面白かった「1」、最悪につまらなかった「2」ときたので、「これはイヤな予感がするなぁ」と思って劇場へと足を運んだのだけれど、これが意外や意外!「3」、とっても面白いです!

ブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウーと、そうそうたる巨匠たちが撮ってきたこの「M:i」シリーズ。今回の監督は、J・J・エイブラムズなる無名の新人。この抜擢人事が大成功!良い意味で”監督の色”というものがまだないので、すごくシンプルで、自然で、楽しい映画になっている。

だって「2」なんかは、どう考えても、ジョン・ウーとトム・クルーズとM:iの相性が悪すぎたもの。セルフプロデュース力には定評のあるトム・クルーズのこと、あれに懲りて、「今度はオレの言うこと聞いてくれる新人さんにしよーっと!」って思ったのではあるまいか(笑)?

さっきも言ったけれど、映画の作り自体はすごくシンプル。サスペンスとアクションがうまくミックスされていて、極上のエンタテインメントになっている。そうそう、「M:i」はこれでいいのよ。スリリングで、ハラハラして、最後はスカっと出来れば、それで十分なのだ。

そんな中でも、監督なりのいろいろな工夫が随所に見られて、思わず唸らされるシーンも多い。例えば、ディヴィアンの監視をしながら顔の輪郭や声紋を分析して、変装マスクを作製する場面。これまでの「M:i」と言えば、さんざんドキドキさせといて、「ウソだよ~ん」と言わんばかりに変装マスクを脱ぐ、という展開がお決まりのパターンとなっていた(今回も、1回だけ出てくるけどね)。でも、今回はそれを逆手にとって、変装マスクを作製する過程や、実際に着用して相手を欺く場面を、種明かしをカメラで追いかけながらたっぷりと見せてくれる。なるほど、この手があったかー、とただただ感心。

上海での、”ラビットフット”強奪シーンの描き方も面白い。よくよく考えれば、このミッションって映画の中で最大のハイライトとなるべきシーンだと思うんだけど、なんとカメラはこの作戦を追わない。ビルの中に乗り込んだトムを、仲間たちがソワソワしながら待っているシーンを映し出すことで、逆に「どうなるんだー?」という緊張感を生み出すことに成功している。うーん、この監督、ただの新人じゃないな。恐るべき才能の持ち主だ。

映画は、見せ場に次ぐ見せ場の連続で、2時間まったく飽きさせない。とにかく、そのスピード感が素晴らしい。ストーリー自体は、さほど奇をてらったものではないのだけれど、スピードとアクションとサスペンスが見事に融合していて、夏休みに楽しむ映画としてこれ以上ふさわしいものはないだろう。

惜しむべくは、最後の30分だなぁ。それまでの1時間半が完璧だっただけに、ラストはもっと盛り上げてほしかったのだけれど、逆に失速してしまったのは残念だった。映画もスパイたちもすごくシンプルなのに、肝心の悪役たちの考えてることが妙にシンプルさに欠け、なんだかスカっとしない展開になってしまった。ひとつひとつの行動の意味が、わかるようなわからないような、そんな感じなのだ。子供の頃、僕がアニメを観ているとよく両親が「はやく殺しちゃえばいいのにー。」っていらんツッコミを入れていたのを思い出す。まさしく、そんな感じ(笑)。

まぁ、そうはいっても、面白い映画であることは間違いない。戦いの決着の仕方も、僕はけっこう好きだった。「スパイに家族は似合わない」とは劇中のルーサーのセリフだけれど、別にいいじゃない、スパイに奥さんがいたってさ。次は、子供のできたイーサン・ハントの活躍なんてのも、面白いかもしれないなぁ。
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by inotti-department | 2006-08-10 21:20 | cinema
映画『日本沈没』 ~どこかで観たぞ、このラスト(笑)~
e0038935_2243381.jpg満足度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点)
『日本沈没』(2006、日)
 監督 樋口真嗣
 出演 草彅剛 柴咲コウ

日本各地で続発する大地震。その原因を探るべく、潜水艇「わだつみ」のパイロット・小野寺は、田所博士の指揮のもと、同僚の結城とともに深海調査に参加する。その調査から博士が導き出した結論は、「1年以内に日本列島は沈没する」という驚くべきものだった。そんな中、震災現場で、小野寺はレスキュー隊員の玲子と出会う。小野寺は玲子に惹かれはじめるが、日本各地を襲う地震と噴火による被害は、悪化の一途を辿っていく・・・。


『日本沈没』、映画も沈没。

と、こんなありきたりなコピーとともに、この映画を酷評するのは簡単だ。ハッキリ言ってしまえば、この映画は、あまり面白くはない。

でも、この『日本沈没』という作品は、そんな風に現代の若者たちに簡単に批判されるべきものではないんじゃないかな、という気がする。そもそもたぶん、この映画を語るためには、超名作と呼ばれる小松左京による原作か、30年以上前に作られた、これまた名作と呼ばれる映画版のどちらか1つは観てなくてはいけないのだろう。

残念ながら、僕は両方とも未見で、この映画を観ることではじめて『日本沈没』という作品との接点を持つことができた。そして、感想としては、「あれ、あんまり面白くないなぁ」と思ってしまったのだ。

これは僕のカンだけれど、全国の『日本沈没』ファンは、この映画を観て怒っているんじゃないだろうか?「違う違う、これは『日本沈没』じゃないよ!本当は、もっと面白いんだよ!」って。

なんで僕がこんな話をするのかというと、うちの母親が『日本沈没』の大ファンだったのだ。子供の頃から、ときどき『小松左京』とか『日本沈没』とかいう単語を耳にしながら、僕は育った。本当か嘘かは知らないが、今から30年以上前、日本中の若者たちがこぞってこの『日本沈没』に夢中になっていた時代があったそうな。

さてさて、話を2006年版『日本沈没』に戻そう。なんで面白くないのか?ひとことで言えば脚本の問題だと僕は思うのだけれど、もっと大きな理由は、「時の流れ」かもしれない。小松左京が『日本沈没』を発表してから今日に至るまで、僕たちはあまりにも多くのパニックムービーを観すぎてしまった。観客だけじゃない。それは、映画製作に携わる関係者たちも同様だ。

オリジナルの『日本沈没』を観ていないので、これは間違っていたら申し訳ないのだが、おそらく、この映画のラストの終わり方は独自に作られたものじゃないだろうか(原作ファンの方、違ってたら無視してください。)?だって、この映画の途中の構成はどう考えてもあのハリウッド映画だし、クライマックスはどう考えてもあの超大作映画だもの(笑)。

と、あまり書いてしまうとネタバレになってしまうのでこのぐらいにするが、とにかく、この2006年版『日本沈没』はもはや”日本沈没”という衝撃がメインテーマではなくなってしまっている気がするのだ。せっかく、日本人だけが楽しめる、ドキドキできる、ものすごく魅力的なテーマなのに、レンタルビデオ屋に並んでいるハリウッドのパニック映画となんにも変わらないんだもん。なんてもったいない!

でも、映像は大健闘だと思う。ところどころCGっぽさが前面に出すぎてて「ん?」と思う部分もなくはないが、終始映像に迫力があって僕はドキドキした。しかも、場所の選び方がウマイ!奈良の大仏さんが水の中に沈んでたり、京都の清水寺がボロボロになっていたり。あの映像を観たら、日本人であれば何かしら感じるものがあるのではないだろうか。反対に、外国の人にとっては、これ以上ない”日本列島紹介映像”になったかもしれない(笑)。この映画、海外の映画祭なんかに持っていったら、日本を知ってもらう良い教材になるなぁ。

脚本の最大の問題点を挙げるとしたら、主人公2人のメインエピソードが、あまりにもつまらない点だろう。普通、こういう映画の場合、世界のパニックが進行するにつれて、相乗効果でどんどんドラマパートが盛り上がっていくのだが、この映画にはそれが全くない。沈みゆく列島というこれ以上ない舞台の上で、どうしたらこんなに盛り上がらない人間ドラマが描けるのか(笑)?あのハリウッド映画の家族ドラマを見よ!あの超大作映画の恋愛ドラマを見よ!やはりパニック映画を作らせたら、ハリウッドの方がまだまだ1枚も2枚も上手だ。

それにしても。
全編にわたる大活躍を予感させながら、序盤で姿を消した石坂総理。
あんた、いったい何だったんだ(笑)?
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by inotti-department | 2006-08-09 22:46 | cinema
映画『デスノート 前編』 ~漫画を読むか、後編待つか。~
e0038935_1040152.jpg満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)

『デスノート 前編』(2006、日)
   監督 金子修介
   出演 藤原竜也  松山ケンイチ

ノートに名前を書くだけで、その者を殺すことができる「デスノート」。偶然ノートを手に入れた大学生の夜神月は、犯罪のない世界を実現させるため、凶悪犯罪者の名前を次々にノートに記し、殺していく。世間では、一連の連続殺人は「キラ」によるものであるとされ、「キラ」崇拝者がはびこるようになる。一方、ICPOは、事件解決のために天才的な推理力を持つLを日本へ送りこむ。Lは卓越した推理力を駆使し、次第に月に近づいていくが・・・。


いやぁ、こりゃ驚いた。
面白い面白いとは聞いていたけど、こりゃ本当に面白い。

週間ジャンプで爆発的な人気を誇ったコミックの映画化(本当に!?映画になるまで、まったくその存在すら知らなかったよ)。というわけで、僕は当然ながら原作は未読なわけで、極めてフラットな状態で映画に臨むことができた。

いやいや、面白いよ、これ。先のストーリーを全く知らない僕にとっては、もう次の展開にドキドキしっぱなしで、スクリーンから目が離せなかった。

まずはアイデアの勝利だと思う。ノートに名前を書くだけで、相手を殺すことができる。ちょっと「リング」っぽいけど、ありそうでなかったアイデア。相手の顔を知っていないと効果がないだとか、死因についても書き込めるだとか、細かい補足にも手が行き届いているので、破綻なく物語を進めることに成功している。「マンガ的」と片付けてしまえばそれまでだけど、フィクションを盛りあげるためのアイデアとしては申し分ないと思う。

月とLのクールでスリリングな頭脳戦も非常に面白い。状況証拠を細かに分析しながら、次第に容疑者を絞り込んでいき、月に照準を定めるLのシャープな推理展開。「殺人というより、表面的にはただの連続心臓麻痺なのに、そんなにスイスイ推理できるかー?」というツッコミもいれたくなるが、これまた物語上は破綻がなく組み立てがしっかりしている。

さてさて、もともと原作のファンだった人は、映画をどう観たのだろう?「イメージと違う」とか「あそこが抜けてる」とか、おそらく個別の注文はいろいろあるだろうけれど、全体的にはまずまず満足できたのではないだろうか?逆に、この出来栄えで映画が批判されてしまうとしたら、よっぽど原作が面白すぎるのか、観る側が原作のイメージにとらわれすぎてしまっているかのどちらかだろう。個人的には、先入観なしで映画を楽しめた幸運に、というか、流行に疎いが故に原作を知らずに済んだ自分自身の不甲斐なさに感謝したい(笑)。

前編の終わり方としては、『マトリックス』とは比較にならないぐらい、最高の形で後編へと期待を繋げることが出来た『デスノート』。

さぁ、ここで問題が。
11月の後編を待つか、コミックを全部買ってしまうか。

映画の神様は、「悪いことは言わないから、おとなしく11月を待ってなさい」と忠告してくれているが、僕の心の中の死神は、映画の中のリュークのごとく「買っちゃえよ」と耳元でささやいてくる。

ひゃぁ、こりゃ困ったぞ。
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by inotti-department | 2006-08-08 11:29 | cinema
『ゲド戦記』 ~息子は父を殺せたか?~
e0038935_13135134.jpg満足度 ★★★★★☆☆☆☆☆(5点)

『ゲド戦記』(2006、日)
   監督 宮崎吾朗
   声の出演 岡田准一 手嶌葵

王である父親を殺して国を飛び出したエンラッドの王子・アレンは、ハイタカと名乗る大賢人と出会う。ハイタカは、世界の異変の原因を突き止めるための旅の途中だった。行動を共にすることになった2人は、ハイタカの古い友人・テナーのもとに身を寄せることに。テナーにはテルーという娘がいたが、彼女は、心に闇を持ち命を粗末にするアレンを毛嫌いし、心を開かない。一方その頃、ハイタカに恨みをもつ魔法使い・クモが、2人のもとに迫っていた・・・。


宮崎駿の息子が、ジブリでメガホンを取る。

観る前から「なんだかなぁ」という気持ちでいっぱいだったのだけれど、「せっかくだからお手並み拝見と行くか!」と劇場へ行ったら、いやぁ驚いた、超満員。たぶん、僕と同じ気持ちの人もいっぱいいたんじゃないかと思うけれど、理由はともあれ、大ヒットしていることには変わりはない。

ただ、「なんだかなぁ」という僕の気持ちは、結局劇場を出るときにも変わらなかった。「なんだかなぁ。つまんなかったなぁ。」そんな感じ。

『ゲド戦記』という物語は、ファンタジー・ファンの世界では、伝説的な超大作らしい。ジブリも映画化の権利を手にするのには、かなり苦労したとか。ただ、映画からは、その物語の面白さというものが、全く伝わってこなかった。

劇中、登場人物たちは、旅をつづけ、戦いをつづける。しかし、その旅の目的が見えてこない。戦いの理由が見えてこない。いや、目的や理由らしきものは、彼らの口からときどきセリフとなって語られてはいる。でも、それがアニメーションの中から、スクリーンの中から、少しも伝わってこないのだ。映画の中で描かれる世界にあまりにも魅力がないために、いくらストーリーが進んでも、心が躍らない。

でも、僕が最も残念だったのは、そんなことではない。せっかく宮崎駿の息子がメガホンを取るチャンスを掴んだのにもかかわらず、その映画が、”ハヤオ的世界”から全く脱却できていなかったこと。それが、すごく残念だったのだ。

ジブリの映画を観ると、いつも思う。どうしてみんな、”ハヤオ的映画”を撮ろうとするのか、と。その役割は、宮崎駿本人だけで十分だろう。世の中に、同じ役割の人間は2人はいらない。ましてや、それが息子なんだから、親父には逆立ちしても撮れないような意欲的な映画を作ってみんかい!と、僕は思ってしまうのだ。

冒頭、主人公のアレンが父親を刺し殺す。僕はそこに、宮崎吾朗という人間の覚悟を見た気がしたのだ。父親を倒して、自分だけの世界を表現するのだ、という覚悟を。でもそれは、どうやら間違いだったようだ。宮崎吾朗が作った世界は、父親が数十年かけて作り上げた世界の模倣でしかなかった。

この映画を、宮崎駿はどう見たのだろう?「よくやった」か「まだまだだな」か。いや、根っからのアニメ人である彼のことだ。おそらく息子に対しても、こんな風にしか思わなかったのではないか?

「おれの勝ちだ」と。
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by inotti-department | 2006-08-07 14:00 | cinema
『ゆれる』 ~今年度を代表する傑作!!~
e0038935_20013.jpg満足度 ★★★★★★★★★☆(9点)

『ゆれる』(2006、日)
   監督 西川美和
   出演 オダギリジョー 香川照之

東京でカメラマンとして活躍している猛は、母の1周忌で久しぶりに故郷へ戻る。母親の葬儀にすら参列しなかった猛を父親は歓迎しないが、唯一兄の稔だけは温かく迎え入れる。父のガソリンスタンドで働く稔は、同僚の智恵子に想いを寄せており、いずれは結婚したいと密かに願っていた。しかし、実は智恵子は猛の元恋人。東京に出るときに捨てていった女だ。故郷で再会した2人は、再び関係をもってしまう。その翌日、猛、稔、智恵子の3人で渓谷へ遊びに行く。各々の想いが交錯する中、突然事件は起きた。吊り橋を渡っていた智恵子が、転落死してしまったのだ。そのとき、吊り橋の上には、稔の姿があった・・・。


エンドロールが終わって場内が明るくなっても、僕はしばらく立ち上がることが出来なかった。ズシリと心に重いものが残っている感覚を、しばらくそのままにしておきたかったのだ。また1本、忘れられない傑作と出会えた。そんな感触があった。

物語自体は、決して派手なものではない。しかし、その行き詰るほどの緊張感といったら。「1秒たりとも見逃せない」という言葉がこれほど当てはまる映画もそうそうないだろう。全てのセリフ、全ての表情、全ての映像に、様々なメッセージが込められている。ワンカットたりとも手を抜いていない、製作者の情熱にはただただ脱帽だ。

ある兄弟の内面をとことん深くまで描いた人間ドラマである。その深さが、もう半端ではない。温厚で朴訥とした兄と、クールで自由人の弟。表面的にはまったくタイプの違う2人の男たちは、表面的には確かな愛情で繋がっているように見えた。最初は。

どんな人間の心の中にも、様々な感情が渦巻いているものだと思う。「○○さんは○○な人だ」というひとことで人間をとらえることなど、本当は不可能なのだ。この映画の兄弟も同じ。愛情、怒り、憎しみ、嫉妬、羨望。兄弟だからこそ生まれるそれら感情の全ては、彼らの心の中の一部分にしか過ぎないし、でも同時にその全てが確かに存在する感情でもある。人間の感情とは、本当に複雑なものなのだと思う。

兄弟として過ごして30年。事件をきっかけに、はじめて交錯する互いの本音。その過程で、彼らが表面的に築きあげてきた関係性は完全に崩壊してしまう。それはすごく悲しいことなのだけれど、でも僕は、それはそれでよかったのではないかと感じた。互いに心の底では思ってることがあるのに、それを隠して上っ面だけの関係を守っていたって、それは真に正しい関係とはいえない。思いっきり叫んで、思いっきり吐き出して、2人は改めて互いの存在の意味を感じることができたのではないだろうか。まぁ、その過程もまた本音と嘘が入り混じっているので、「ケンカして仲直り」なんて単純な世界ではないのだけれど。

一級品の人間ドラマに、サスペンスとしての味付けが巧みに加えてあるのがこの映画の憎いところ。「事件か?事故か?」「弟はその瞬間、何を見たのか?」そんなミステリー要素を入口に、上質な裁判劇としても実に見ごたえがある。兄弟の葛藤が、裁判という第三者によって暴かれていくのがまた哀しい。智恵子と猛の関係が検察によって語られた瞬間のあの哀しみといったら、僕はもう瞬きすら出来なかった。

若き女性監督、西川美和。これは恐るべき才能の登場だ。さっそくデビュー作の『蛇イチゴ』をチェックせねばならない。これが監督2作目とは、今後が楽しみな監督だ。

演出も脚本もパーフェクトだが、最も賞賛すべきはそのキャスティング能力かもしれない。オダギリジョーと香川照之。互いを思いっきり意識した演技合戦。これぞ、映画の醍醐味というものだ。互いの演技が互いの演技を引き出していると思うので、どちらが優れているとかそういうことは語るべきではないと思う。ということは百も承知で言うが、僕は香川照之という俳優の才能に鳥肌が立った。人間の心の怖さを、表情ひとつで、背中ひとつで、見事に表現してみせた。

ラストカットをどう見るか。これは観る人ひとりひとりに委ねられていると思うけれど、少なくとも僕には、確かな希望が感じられた。「あの橋を渡るまでは、兄弟でした。」というのはこの映画のコピーだけれど(とても秀逸なコピーだと思う)、僕は、「あの橋を渡ってはじめて、彼らは本当の兄弟になった。」という風に思うのだ。
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by inotti-department | 2006-07-24 20:57 | cinema
『カーズ』 ~ピクサーのメッセージはいつも正しい~
e0038935_21535315.jpg満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)

『カーズ』(2006、米)
   監督 ジョン・ラセター
   声の出演 オーウェン・ウィルソン 
          ポール・ニューマン

マックイーンは、圧倒的なスピードを誇る若き天才レーシングカー。実力は申し分ない彼だが、自己中心的でワガママな性格なため、友達と呼べる者はひとりとしていなかった。世界最高峰のレース「ピストンカップ」を1週間後に控え、レース会場であるカリフォルニアへと向かう途中、マックイーンは見たこともないサビれた田舎町に迷い込む。「ラジエーター・スプリングス」という名のその町は、地図からも消された町だった。マックイーンは、ひょんなことからその町に閉じ込められてしまう・・・。

『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』など、常に最高のアニメーション映画を作りつづけているピクサー。そんなピクサーの最新作は、ズバリ「車」が主人公。いや、主人公どころか、映画の世界には車しか登場しない。そう、そこは、人間ではなく車たちが生活する世界なのだ。

個人的に、実は車ってあまり得意じゃない。自分で乗らないっていうのもあるし、乗り物酔いするからもともと好きじゃないっていうのもあるし、友達なんかがマニアックな車種の話なんかしてても、これっぽっちも会話に入っていけない。

だから、今度のピクサーのテーマ(キャラクター)が「車」で、しかもタイトルがそのままズバリ「カーズ」だと聞いたときには、いくらピクサー作品で僕が最も大好きな『トイ・ストーリー』のラセター監督の6年ぶりの監督作だとはいえ、あまり興味が沸かなかった。

そうはいっても、いつも決して僕の期待を裏切らないピクサー作品。こうなれば地の果てまでもお付き合いしますよ!と言わんばかりの決意で、映画館へと向かった。

結論。やっぱり面白い!
映画を観て車を好きになったとは言わないけれど、『カーズ』に登場する車たちのことは大好きになった。

スピード感満点のレースシーンをはじめとする映像の素晴らしさ。顔があってペラペラ喋る車たちというメチャクチャな設定が全く気にならないキャラクターたちの魅力。いつものことながら、そのアニメーションとしてのクオリティの高さにはただただ感動してしまう。

でも、僕がいつも、そして今回も感銘を受けたのは、そのメッセージ。ピクサー作品のメッセージって、本当に普遍的で、温かくて、僕はいつも子供のように感動してしまうのだ。

今回の『カーズ』も、いろいろな大切なことを僕たちに教えてくれる。「ひとりのほうが物事うまくいく場合もある。でも、本当にそれでいいの?」とか、「高速でビュンビュン進むのもいいけれど、たまには脇道にそれてゆっくり歩いてみない?」とか、「勝つことよりも大切なことって何だろう?」とか。

僕が将来、子供を持ったら、ひたすらピクサーの作品を見せまくろうと思う。このメッセージに洗脳された子供は、そうそう間違った人生を送ることはないんじゃないだろうか、なんて思うのだ。唯一心配なのは、アニメオタクになってしまうことぐらいかな(笑)。ピクサーのメッセージは、いつも正しい。

前半はややモタツキ感もあるが、中盤以降はアクビのヒマすらない怒涛の展開。ストーリーの運び方が、本当にウマイ。クライマックスのレースシーンの緊張感&爽快感&高揚感は、もう圧巻のひとこと。エンドロールのあとのオマケも楽しいので、お見逃しなく。
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by inotti-department | 2006-07-17 22:20 | cinema
『雪に願うこと』 ~そして今日も人生はつづく~
e0038935_2320774.jpg満足度★★★★★★★☆☆☆(7点)

『雪に願うこと』(2006、日)
   監督 根岸吉太郎
   出演 伊勢谷友介 佐藤浩市

北海道・帯広のばんえい競馬場。東京からやって来た学は、なけなしの全財産をウンリュウという名の馬に注ぎ込むが、あえなく惨敗。無一文になり、ばんえい競馬の調教師をやっている兄の威夫を訪ねる。会社を興すために母親を置いて東京へ出て行った弟の13年ぶりの帰宅を、威夫はそっけない態度で迎える。威夫は、厩舎を手伝うことを条件に家に学を住ませることにする。しかし、学は、実は東京で事業に失敗し、会社も家族も失ったことを兄に言えずにいた・・・。


こんなに真面目な、直球勝負の映画を観たのは、なんだか久しぶりな気がする。家族を、仕事を、つまりは人生を、丁寧に誠実に力強く描いた良作である。

ストーリーだけじゃなく、映像に関しても同じことが言える。北海道の雄大な景色を、そして馬と人間が共生している厩舎の豊かな息遣いを、決して派手さはないがこれもまたやはり誠実なカメラワークできちんと表現している。

こういうストレートな映画には、高い実力を持った俳優の存在が不可欠なわけで、この作品に関していえば主人公の兄である威夫を演じた佐藤浩市の好演がそれにあたる。ウマイウマイとは思っていたけれど、この俳優は本当にウマイ。

威夫の弟に対する屈折した愛情。「どの面さげて・・・」と表面的には悪態をつくが、実は裏では「うちの弟は東京で社長を・・・」と自慢に思っていたり。自慢に思っていたからこそ、ふぬけた状態になりさがっている弟の堕落ぶりが許せなかったり。かと思うと、次第に力強さを取り戻していく学を気に掛け、「戸籍をこっちへ移せ」と提案したり。このお兄ちゃんの懐の深さは、この映画全体の魅力に繋がっていると思う。

一方で、主人公の伊勢谷友介に関しては、健闘はしていると思うがやや物足りなさも残る。もちろん、主人公のクールなキャラクターの問題もあるのだが、セリフや表情への感情の込め方がどうもパンチ力不足なのだ。個人的には、学の変化を演技としてももっと的確に表現してほしかったと思う。ただ、彼にとっては、力のある俳優(佐藤浩市はもちろん、小泉今日子や吹石一恵も素晴らしかった)と同じ時間を長く過せたことが、きっと貴重な経験になっただろう。今後に期待。

この映画って、愚直なまでにストレートな映画なんだけれど、それでいて全然押し付けがましくないところがまた素晴らしい。例えば、兄弟と母親の関係、あるいはクライマックスとなるウンリュウのレースシーンなど、もっとベタベタに盛り上げようと思えばいくらでもやりようのあるシーンはたくさんあったと思う。でも、この映画は、無理に観客を泣かせようとはしない。あえて淡々と描くことで、人生のシビアさ、そして奥深さをいっそう際立たせることに成功している。

ひょっとすると人によっては、最後の終わり方に物足りなさを感じた方もいたかもしれない。「もっと号泣させてよーー!」っていう不満も、それはそれで正しい感想だと僕も思う。

でも、人生って、そんなに甘いものじゃない。ハッピーエンドの映画みたいに、「めでたしめでたし♪」なんていうキリのいい瞬間なんて、おそらく永遠に訪れない。ある戦いが終われば、また別の戦いが幕を開ける。その繰り返しが、人生なのだ。

根岸監督は、あのラストシーンに、そんな想いを込めたのではないだろうか。レースの結果がどうであれ、僕たちの人生はつづいていく。大切なことは、”今日も明日も走りつづける”ということなのだ。
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by inotti-department | 2006-07-08 23:57 | cinema
『かもめ食堂』 ~ごはんと友達さえあればいい~
e0038935_21393569.jpg
『かもめ食堂』(2006、日)
   満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)
   監督 荻上直子
   出演 小林聡美  片桐はいり
       もたいまさこ

フィンランドの街の片隅にある「かもめ食堂」は、日本人のサチエが1人で切り盛りする食堂だ。おにぎりを筆頭においしい日本食を提供し、ゆっくりと食事を楽しんでもらいたいという願いで始めた食堂だが、オープン以来お客さんはからっきし。そんな「かもめ食堂」に、ついに第1号のお客さんが。彼は、日本語を巧みに操る”日本かぶれ”の青年。彼からガッチャマンの歌詞を尋ねられ答えられなかったサチエは、街で見かけたミドリという日本人女性に声を掛け、ガッチャマンの歌詞を教えてもらう。

長いこと更新していなかった、このブログ。
「よし、再開しよう!」そんな気持ちになったのは、この『かもめ食堂』を観たからだ。

本当にのんびりした映画だ。何か特別な出来事が起こるわけでもない。感動的なエピソードがあるわけでもない。でもなぜだろう、僕にはこの映画が、すごく特別なモノに感じられたのだ。

人と人が触れ合う。そこに美味しいごはんがある。たったそれだけのことが、どれだけ素敵なことなのか。この映画は、改めてそのことを教えてくれた。

たぶん、この映画がこんな風に僕の心に響いたのは、観たタイミングのせいもあったのだと思う。北朝鮮がミサイルを7発日本に向けて発射した翌日という、そのタイミング。

僕がそのニュースを知ったのは、ちょうどワールドカップの準決勝を放映していたNHKに映し出されたニュース速報によってだった。寝ぼけ眼でドイツを応援していた明け方の僕の心を揺さぶるのに、そのニュースの衝撃度の大きさは十分すぎるほどだった。

決して世界は安泰ではない。大丈夫ではない。その瞬間、僕が長年患っていた”平和ボケ”という病は、完治した。

そして翌日、『かもめ食堂』を観た。そこでは、素敵な日本人と素敵なフィンランド人が、おいしいおにぎりを頬張りながら、ニコニコ微笑みあっていた。

もちろん、『かもめ食堂』はフィクションだ。『ミサイル発射』は現実だ。

でも、僕は、信じてみたいと思ったのだ。美味しいごはんと温かい友達がいる限り、きっとこの世界は大丈夫だって。

そして同時に、あの国の思考がおかしくなっているのは、その2つが決定的に欠けているからなのだろうということにも気付かされた。いま世界がやるべきことは、ミサイルを打ち返すことでも経済制裁でもなく、この映画をあの国の人たちに見せてあげることだ!

って、それは言い過ぎか(笑)。
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by inotti-department | 2006-07-06 22:09 | cinema
『うつせみ』 ~静かな愛のファンタジー~
e0038935_20393963.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6点)

『うつせみ』(2004、韓)
    監督 キム・ギドク
    出演 イ・スンヨン  ジェヒ


留守宅に侵入し、まるで自分の家のようにひとときを過ごす。寡黙な青年テソクは、家から家へとバイクで移動しながら、毎日をそんな風に過ごしていた。そんなある日、いつものように侵入したある家で、ソナという女性と出会う。彼女は、夫から暴力を振るわれ、心身ともに深い傷を負っていた。仕事から戻ってきた夫に仕返しをしてくれたテソクに、ソナは次第に心を許していく・・・。


これほどセリフの少ない映画を観たのは、初めてかもしれない。

もっとシンプルなラブストーリーのようなものを想像していたのだけれど、あそこまでいくと、もはやシンプルというかなんというか・・・。最後まで観終えて、結局この映画はひとつの寓話というかファンタジーだったのかな、という印象を抱いた。

そもそも、キャラクターにまったくリアリティが感じられない。映画の冒頭から、僕には主人公のテソクという人間の考えていることが全然掴めなかった。もしも、この映画がセリフを排除していることの狙いが登場人物たちの心理模様をより浮き彫りにすることなのだとしたら、その狙いは僕という観客に対しては残念ながら功を奏さなかった。

おそらく、テソクという人間もものすごく深い傷を持った青年なのだと思う。映画の中ではいっさい彼という人間のバックグラウンドは描かれないが、彼のあの陰影に富んだ表情を見ているだけでそれは伝わってくる。そのテソクとソナが、運命的な出会いをきっかけに互いの傷を癒していく物語ってことなのかな?と、考えてはみるものの、やっぱりリアルじゃないんだよなー。そんなことをぼんやりと考えながら、映画の中の時間に身を委ねていた。

そしたら、あの後半の展開だ。やっぱり、前半に僕が感じていた違和感というのは、見当ハズレなものではなかったんだと思う。ひとりひとりのキャラクター、ひとつひとつのエピソードをリアルに描いていくような映画ではないのだ、この映画は。

とかなんとか言いながら、こういう映画って嫌いじゃないんだけどね。あるひとつの愛を、静かに丁寧に描いていく物語。ひとつひとつの仕草や表情の微妙な変化にまで細心の注意を払って撮影しているのがよくわかる。特に、2人がはじめてキスをするシーン、そしてラストの2人のシーンなんかは、もう素晴らしいのひとこと。

全面的に大絶賛とはいかないが、韓国映画界の奥行きの広さを改めて思い知らされた。
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by inotti-department | 2006-03-28 21:38 | cinema
『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』 ~コケてるのは、サブタイトルのせいだと思う(笑)~
e0038935_22513541.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6点)

『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(2005、英=米)
 監督 ニック・パーク スティーヴ・ボックス
 声の出演 ピーター・サリス R・ファインズ

町で最大のイベント「巨大野菜コンテスト」を目前に、人々の胸は高鳴っていた。しかし、彼らを悩ませているのがウサギ。野菜が大好物のウサギたちが、せっかく育てた”作品”を狙っているからだ。発明家のウォレスとその飼い犬グルミットの仕事は、そんなウサギたちを捕捉すること。しかしそんな中、超巨大な”ウサギ男”が町を荒らしはじめる・・・・。


『千と千尋の神隠し』に続いてアカデミー賞受賞が期待された『ハウルの動く城』。そんな日本アニメ界の期待を見事に打ち砕いたのが、実はこの『ウォレスとグルミット』だったって知ってました!?

僕はそのことは一応知ってたのだが、この『ウォレスとグルミット』が世界に何千万人ものファンを持つ超人気シリーズだということは知らなかった。恥ずかしながら。そうなのだ、実は世界的には大変な作品なのだ、この映画は。

にもかかわらず!この日本では、まーーったく話題になってない。「春休みといえばアニメ!」の定説通り、『ドラえもん』も『ワンピース』もきっちりトップ10入りしているというのに、だ(笑)。

ということで、「どんなもんだろ?」と半信半疑で観に行ってきました。

感想。ふむふむ。まずまず面白いッスよ。「世界的な・・・」とか「アカデミー賞最優秀・・・」とか大げさな形容詞がつくほどの傑作だとは思わないが、子供も大人も十分に楽しめるアニメ作品にはなっていると思う。

僕はあまりアニメーションの技術には強くないのだが、こういうアニメを”クレイ・アニメ”というらしい。要するに、粘土の人形を1コマ1コマ動かしながら撮影をしていくというわけ。すごく手がかかっているのだ。だからというわけじゃないが、製作者たちが愛情を注いで作った映像は、たしかにとってもユニークでかわいらしい。

そんな映像の中で躍動するキャラクターたちがとっても良い。ウォレスとグルミットのコンビネーションが最高なのだ。大変な状況なのに妙にポジティブですっとぼけてるウォレスもいいし、頭が切れてやけにシニカルなグルミットも面白い。

作る側は一生懸命やっているのに、じゃあなんでこの春休みにヒットしないのよ!?って、原因はわかってる。タイトルだな、タイトル。

『野菜畑で大ピンチ!』って(笑)。ただでさえアニメの場合、油断すると大人は誰も見向きもしてくれないのだから、宣伝の仕方には細心の注意が必要だ。『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』のピクサーは、そのへんが非常にウマイ。「これは子供向けのアニメじゃないんだよ」ということを、予告編やポスターなどで上手に浸透させる。

それが、『野菜畑で大ピンチ!』って(笑)。これはマズイっすよ。めちゃめちゃ安っぽいもん。いまどき、『週間少年ジャンプ』のマンガのタイトルだって、こんなの付けるまい(笑)。

タイトルだけで食わず嫌いになってる方がもしもいらっしゃいましたら、そこはグッと我慢して劇場へ行ってみてください。後半はやや失速しますが、中盤あたりは笑えるシーンもたくさんあってなかなかのものですよ。
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by inotti-department | 2006-03-25 23:28 | cinema
   
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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