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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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<   2005年 11月 ( 12 )   > この月の画像一覧
『Mr.Children DOME TOUR 2005 "I ♥ U"』 ~<レポート後編>”また会いましょう!”~
※ 今回の記事は、ミスチルのライブレポートです。曲目含め、ネタバレをガンガンしてしまいますので、これからツアーへ行かれる方は、くれぐれも、くれぐれもご注意くださいませ。


『ランニングハイ』が終わって一息ついているうちに、いつの間にかステージには、ギターをもった桜井さんがひとりで座っている。この時間は、何を歌うかは桜井さんひとりに任されているという”弾き語りタイム”。さぁ、何を歌うのか?

歌い始めたのは、名曲『抱きしめたい』。そう来ましたか。誰が何と言おうと、やっぱりこの曲はいい。いろんなことを経験して、いろんな曲を書くようになったいまの桜井さんが歌うからこそ、ああいう響き方をするのだろうなと思う。だからだろう、いつも思うのだけれど、この曲に関しては、ライブのほうがCDで聴くよりも何倍も素晴らしい。ちなみに、2番の入りで音程を外して、観客も桜井さんも大爆笑。このハプニングのおかげで、2番の響き方が全然変わったのも、ラッキーなプレゼントだった。

そして、『ラララ』『蘇生』『Worlds end』の3連発。ひとことで言うなら、「前へ突き進む」というイメージ。詩の内容もそうなんだけど、やっぱり”音”の力なんだろうなぁ。力強さ。そう、ミスチルはよく桜井さんのワンマンバンドだと言われるし、確かにその通りなんだけど、でもあくまでもソロではなくバンドなのだ。ロックバンドだろうがポップスバンドだろうがどっちでもいいんだけど、とにかく彼らはバンドなのだ。そんなことに、改めて気付かせてくれた。僕は音楽の専門家じゃないから、ギターがどうのとかドラムがどうのとかはあんまりわからないけれど、でも演奏の素晴らしさだけはハッキリと感じることができたライブだった。

そして本編クライマックスは、『Hallelujah』~『and I love you』。この繋ぎがスゴかった!ミスチルは毎回必ずこういう繋ぎで感動させてくれる(『ポップザウルス』の『花』しかり、『シフクノオト』の『掌』しかり)のだけれど、今回のスケールは特に圧巻だったと思う。『and I love you』って、シングルで聴いたときはそれほどスゴイ曲だとは思わなかったんだけれど、このライブでの響き方は鳥肌ものだった。

ここで本編が終わり、いったんメンバーが引っ込む。そして、アンコール。

ここでふと考える。あと歌ってない歌は?アンコールだから、せいぜい多くて4曲。『未来』と『Sign』はやるだろうし、『終わりなき旅』『名もなき詩』あたりもきそうだし。意表を突いて『ヨーイドン』もあるかなぁ?

結局やったのは、『未来』『僕らの音』『潜水』の3曲。全て、最新アルバムからのナンバー。いやぁ、なんともミスチルらしいチョイス(笑)。『僕らの音』はアルバムの中でも大好きな曲だったから、生で聴けたのはハッピーだった(そして、本当に素晴らしい演奏だった)んだけど、正直アンコールでやるとは思わなかった。

そしてそれは、最後の『潜水』も同じ。曲を始める前に、「最後の最後に歌うこの曲の最後のフレーズこそ、いま僕たちが伝えたいことの全てです」というMCが入ったときは、てっきり『Sign』かなぁと思った。アルバムを最後を飾る歌でもあるこの曲は、”生きてるって感じ”というフレーズで終わる。でも、案外、桜井さんが指してたのは、そのあとの

”ラララ”

だったりして、なんて僕は思ってもいる。”音”を届けようとした今回のライブに最もふさわしいのは、ハッキリしたフレーズより、案外”ラララ”っていう音のほうなんじゃないかな、なんて。

以上、全23曲。大満足の3時間。

そうそう、最後にもうひとつプレゼントが。会場が明るくなって、退場するときに『Sign』のCDが流れたんだけど、なんと桜井さんがワンフレーズだけマイクを通して歌ってくれたのだ。その前に、かなりの観客の人たちがCDに合わせて合唱してたから、それに応えてくれたんだと思うんだけど、これはすごくハッピーな瞬間だったと思う。もちろん、『Sign』歌って~!っていう想いから起きた現象だったんだろうけど、僕にはなんだか、奇跡的な瞬間に感じられたのだ。やっぱり、音楽ってスゴイ、って。

最後に、全体通しての感想をちょっとだけ。

今回のセットリストに関しては、おそらく不満を持った人もすごく多かったと思う。シングルが少なめで、アルバムの中の曲がほとんどだったから(事実、僕が一緒に行った(ムリヤリ連れて行ったという説もあるが(笑))、決して熱心なミスチルファンではない友人は、「”シフクノオト”ツアーに比べて、地味な曲が多かった」と感想を語っていた。もちろん、”すごく楽しかった”と満足していたけれど)。僕だって、大満足だったとはいえ、あれをやってほしかった!っていう曲をあげだしたら、もうキリがない。

でも、それがミスチルなのです。良くも悪くも。彼らは、決してファンや世間に媚びたりしない。そりゃ、「ここで”シーソーゲーム”でもやったら、ファンは大喜びするだろう」って、彼らだってわかっている。でも、そういう安易な安売りは決してしない。だからこそ、消費されてすぐに消えていく他のアーティストと違い、ミスチルは長くトップに君臨しつづけているのだと思う(そういう意味じゃ、アルバム出すのに7年かけちゃうサザンなんかは、まさにその先駆者ですね)。

常にCDが100万枚近く売れ続けるトップバンドでありながら、決してファンや世間に媚びることなく、自分たちの伝えたい音楽を鳴らしつづける。しかし同時に、「わかる人だけわかってくれればいいや」というアングラ的な姿勢ではなく、常にファンや世間の存在を意識して、セールスも一流のポップバンドとしての地位を保ち続ける。それが、自らを”ポップ・ザウルス(ポップスの恐竜)”と名付けた、彼らの宿命なのだ。

このギリギリの孤独な戦いをつづけるためには、すごく大きなモチベーションが欠かせない。これまで彼らは、常にアルバムを出しライブを行うたびに、新たなモチベーションを見つけて戦いつづけてきた。今回は、それが”音を鳴らす”ということだったのだと思う。

さて、このツアーが終わったとき、彼らはどんなモチベーションを発見するのだろう?そしてそのモチベーションを、いつまで保つことができるだろう?全力疾走しすぎて燃え尽きないといいんだけど、なんて余計な心配もしたくなる。

でも今はとりあえず、今日の喜びに浸りつつ、また次の新曲を待つとしよう。

「また会おうね!」その言葉を胸にしまって。
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by inotti-department | 2005-11-29 00:14 | music
『Mr.Children DOME TOUR 2005 "I ♥ U"』 ~<レポート中編>さまざまな”愛”のかたち~
※ 今回の記事は、ミスチルのライブレポートです。曲目含め、ネタバレをガンガンしてしまいますので、これからツアーに参加される方は、くれぐれも、くれぐれもご注意くださいませ。

さて、7曲目から、それまで上がりっぱなしだったテンションがまた少し変化する。

この歌を始める前のMCで、桜井さんがこんなことを言っていた(これまた、うろ覚えです)。『自分たちにとっての答えのようなものが書いてあるような気がする曲』

さーて、何を歌うのだろうか?ここで『終わりなき旅』とか『名もなき詩』とかだったら「なるほどね~」って感じだったのだろうけど、まさか『くるみ』を歌うとは。正直、すごく意外だった。

このツアーのタイトルからもわかるように、いまミスチルは、ひたすら”愛”を歌っている。でも、愛と言っても、ただ「好きだ」「嫌いだ」というラブソングではなく、もっと深く、もっと広い意味での愛。この『くるみ』という歌の中でも、シンプルなんだけど複雑な愛のかたちが描かれている。

ここから再び、MCなしのノンストップ・タイム。『CANDY』から『ファスナー』まで、チョイスされた曲はどれも、”愛”の歌。といっても、泣きのラブソングを連発したわけじゃなく、そのかたちは様々。”愛”のいろいろな側面を、ユニークな映像も交えつつ綴っていく。

どれも良かったんだけど、特に、『隔たり』が素晴らしかった。僕はCDでこの曲を聴いたとき、「あ、これって、”究極のラブソング”」だなと感じた。男と女の間に立ちはだかる隔たりを”合成ゴム”と表現し、それを外す(すみません、何か嫌な表現ですね(笑))ことで一つになろうとする物語。スケール感溢れる演奏も含めて(特に間奏が素晴らしい!)、すごく壮大な曲だなぁと思ってたものだから、ライブのスクリーンに宇宙空間のような映像が映し出されたのを見て、「うわぁ、イメージ通りだぁ!」と感動してしまったのだ。ことの賛否は置いておいて(ていうか、世の男性諸君、ミスチル好きだからって、気軽に”応じちゃ”ダメですよ(笑))、”愛”というものの一側面が見事に描かれている歌だと思う。桜井さんの歌も素晴らしかったし、このライブの中でも抜群に光っていた1曲だった。

そして、12曲目の『Monster』から、また少しライブのムードが変わる。これまで描かれてきた様々な”愛”の世界を力強く切り開いていこうとするかのような、”Knock! Knock!”の大合唱。そして、『CENTER OF UNIVERSE』。”Knock! Knock!”の混沌としたシャウトの果てに待っていたのは、「自分が立っているこの場所こそ、世界の中心なんだ」というシンプルな答え。最後の「あぁ、世界は素晴らしい」という詩が、感動的なまでに美しく響きわたっていた。

そして、『ランニングハイ』。桜井さん、走る走る。まさに、”ランニングハイ”状態(笑)。アレンジもカッコよかった。まさに、これこそライブ映えする曲の典型。これもやっぱり詩はほとんど聴き取れなかったんだけど、とにかく”音”を鳴らす、鳴らす。”音”で伝えるんだという姿勢は、序盤から一向に衰えない。

さぁ、こうしてノンストップ・タイムを全力疾走で駆け抜け、ライブはいよいよフィナーレへ。

<”レポート後編”へつづく>
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by inotti-department | 2005-11-28 22:56 | music
『Mr.Children DOME TOUR 2005 "I ♥ U"』 ~<レポート前編>伝わった”音”。~
※ 今回は、ミスチルのライブレポートです。以下、セットリスト(曲目)含めてかなりネタバレしますので、これからツアーに参加される方は、くれぐれも、くれぐれもご注意くださいませ。

11月27日、Mr.Childrenのライブに参加するため、東京ドームへ行ってきました!

”シフクノオト”ツアー以来のミスチルライブ。ずーーっと首を長くして待っていた、待望の瞬間。もう、始まる前から、心臓が高鳴りっぱなし。

約3時間、全23曲の大熱演。いつもどおり、ミスチルはやっぱり最高でした!

ということで、ライブのレポートを前編・中編・後編の3回に分けて書きます。しかし、先に申し上げておきますが、ガンガン曲目をネタバレしてしまいます。ですので、繰り返しになりますが、


このあとの名古屋や福岡での公演、また東京での追加公演に参加される方は、くれぐれも目を触れないようになさってください!





それでは、まずは前半戦のレポート。まず最初に、曲目をざざっと一気に紹介!

1, LOVEはじめました
2, Dance Dance Dance
3, ニシエヒガシエ
4, 跳べ
5, innocent world
   <MC>
6, 言わせてみてぇもんだ
   <MC>
7, くるみ
8, CANDY
9, 靴ひも
10, 隔たり
11, ファスナー
12, Monster
13, CENTER OF UNIVERSE
14, ランニングハイ
   <MC>
15, 抱きしめたい(弾き語り)
16, ラララ
17, overture ~ 蘇生
18, Worlds end
19, Hallelujah
20, and I love you
  ~アンコール~
   <MC>
21, 未来
22, 僕らの音
   <MC>
23, 潜水
   <退場> ~Sign~


僕はミスチルのライブには過去何度か参加してますが、彼らのライブの特徴は、とにかく”聴かせる”こと。例えばヒップホップグループやハードロックバンドなどに比べると、ライブのノリ自体はそれほどイケイケ(死語!?)ではない。それよりはむしろ、曲順などの構成を重んじ、スクリーンなどの映像もうまく活用して、しっかりとメッセージを伝えようとする。だから、ライブに参加する人も、ワイワイ騒ぐよりは、じっくりと詩やメッセージと向き合おうとする人が多い。

ところが!

このライブに関しては、僕は全く違う印象をもった。今回、ミスチルが届けようとしたのは、”詩”ではなく”音”だったのではないだろうか。

とにかく、ガンガン音を鳴らす。特に、MCを一切はさまずにノンストップで幕を開ける1~5の演奏は圧巻のひとこと。ハッキリ言って、手拍子や東京ドームの音響の悪さ(これは仕方ないとはいえ、ちょっと残念!)も相まって、詩なんて何一つ聴こえやしない。でも、何だろう。僕には、ガンガン胸に響いてくるものがあった。いまライブ全体を振り返っても、間違いなくハイライトはこの5連奏だったと思う。楽しみにしていた『跳べ』も本当に素晴らしかった。『innocent world』も、今回はいつにも増して音が重厚な感じがしてダイナミックだったし。

ここでようやくMCを挟んで一息つく。しかし、このMCの内容にまた驚いた!なんだか、妙に力強いのだ(もちろんジョークもはさみつつ、だが)。正確な言葉は忘れたが、『歌を、音を、想いを届けたい』『何かを感じたら、声に出して、音に出して表現してみてほしい』というようなことを熱く語っていた。印象に残ったのが、”音”という言葉。詩ではなく。”音”。これ、今回のキーワードとみた。

そして、MCのやりとりからそのまま始まった『言わせてみてぇもんだ』(この繋ぎもカッコよかったなぁ)。アルバムで聴いたときから好きな歌だったけど、こんなにカッコイイ曲だったとは。改めてその魅力を再認識。ライブの中で一番良かったかもしれない。

休憩をはさむわけじゃないので区切りが難しいんだけど、僕の中ではここまでが”前半戦”という印象。

6曲、バラードなし。
詩は、ほとんど聴こえなかった。
でも、たしかに届いてくる”音”があった。

<”レポート中編”につづく>
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by inotti-department | 2005-11-28 22:17 | music
『ティム・バートンのコープスブライド』 ~さては、手抜いたなぁ?~
e0038935_2384464.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点)

『ティム・バートンのコープスブライド』(2005、米)
   監督 ティム・バートン マイク・ジョンソン
   声の出演 J・デップ H・ボナム=カーター

今も愛されつづける伝説の傑作アニメ『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』から12年。奇才ティム・バートンが、再びアニメ映画を完成させた。

僕はあの映画が大好きなので、当然この『コープスブライド』にも相当な期待をもっていた。まして、バートンの最新作『チャーリーとチョコレート工場』が会心の出来だったので、その期待はさらに高まるばかり。

さてさて、あらすじはこんな感じ。
成り金夫婦の内気なひとり息子・ビクターは、没落貴族の娘・ビクトリアと政略結婚することに。しかし、気の小さいビクターは、結婚式のリハーサルで失敗ばかり繰り返し、完璧にセリフを言えるようになるまで結婚式は延期に。ひとり練習をはじめるビクターだが、枯れ枝に指輪をはめたつもりが、なんとそれはコープスブライド(死体の花嫁)の指だった。婚約者に裏切られて命を落としてから、結婚を渇望する幽霊となったコープスブライドは、ビクターが自分にプロポーズしてくれたと早とちりして大はしゃぎする。ビクターは死者たちが暮らす地下世界にさらわれてしまうが・・・。

うーん、どうなんでしょ、この映画。

悪くはないのだ、悪くは。ストーリー展開には安定感があり、安心して映画を楽しむことができる。持ち前のミュージカルシーンも楽しいし、映像もしっかり練られている。間違いなく、平均レベルよりは高い水準にあるアニメ映画だと思う。

でもなーー。なんか、こんな風に思ってしまったのだ。「バートン、手抜きしたなー?」って。

ハッキリ言って、この程度のアイデアなら、バートンじゃなくたって出せる。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』には、間違いなく彼にしか作れないと感じさせるオリジナリティがあったけれど、そういう特殊性がこの『コープスブライド』にはないのだ。

キャラクター設定もなんだか地味だし、ストーリーにも妙味がない。せっかく楽しいミュージカルシーンも、あまり回数が多くなくて、ちょっとガッカリ。

この映画は、『チャーリー・・・』と同時並行で製作されたらしい。力の入れ具合でいったら、”チャーリー7:3コープス”といったところかな?要するに、いい映画を作ったる!っていう気概が感じられないのだ、この映画には。別に肩に力を入れて作る必要はないのだけれど、でもやっぱり、「おっ!」と思わせる何かがもっと欲しいな、とは感じた。とはいえ、30%の力でもこれだけのものが作れちゃうのは、さすがだとは思うけれど。

そういえば、主人公ビクターの声は、ジョニー・デップだったんだよなー。なんか、全然感じなかった。それだけナチュラルなセリフまわしが出来ていたということか、それともまさかデップも手を抜いていたのか?まぁ、どちらにせよ、キムタクのハウルよりは良かったけれど(笑)
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by inotti-department | 2005-11-25 23:38 | cinema
『TAKESHIS'』 ~わからないこと。わかろうとすること。~
e0038935_0335155.jpg満足度 ★★★★★☆☆☆☆☆ (5点)

『TAKESHIS'』(2005、日)
  監督 北野武
  出演 ビートたけし 京野ことみ 岸本加世子

満足度、☆5つ。
久しぶりに、厳しい点をつけてしまった。

でも、実をいうと、映画自体の出来に関しては、僕は6点をあげても良いと思っている。ものすごく満足したわけではないけれど、まずまず楽しい2時間を過ごすことができたからだ。

にもかかわらず、なぜ5点を付けなければならないのか?それは、映画の内容の問題ではない。僕が憤りを感じているのは、この映画の宣伝方法、そしてメディアの取り上げ方について、なのである。

では、まずはあらすじの紹介。
多忙を極める大スター・ビートたけし。ある日、彼のもとに、たけしに外見がそっくりな北野という名前の男が、サインを求めて訪ねてくる。北野は、たけしのようなスターになる日を夢見て、コンビニでバイトしながらオーディションを受け続けているが、まだ1度も役をもらったことはなかった。そんな北野が、たけしと遭遇したその日を境に、夢とも現実ともつかぬ不思議な体験を繰り返すことになる。それは、拳銃と暴力が渦巻く、憧れのたけし映画の世界だった・・・。

この映画に関する、公開前のマスコミの前評判をまとめると、大体こんな感じだ。
「これは難解な映画である。ストーリーを追いかけても、話の筋はよくつかめない。この映画は、わからなくて当然。映画を楽しめるかどうかは、その”わからなさ”加減をどれだけ楽しめるかどうかだ。観客は、夢と現実の区別がつかない不思議な世界に、ただ身を委ねて楽しめばよい。」

わかるよ、言いたいことはわかる。でも、なんかそれっておかしくないか?映画を観る前から、わからないことが前提になっている。それって、やっぱり健全じゃないと思うのだ。

「わからない」ということ、あるいは、「わからなくてよい」ということ。それに対して、「わかろうとする」ということ。最終的に「わからなかった」という結果は同じだったとしても、前者と後者の間には大きな違いがあると僕は思うのだ。

おそらく、映画評論家の面々は、わかろうとしたけれどもわからなかったのだと思う。だから、こう僕たちに紹介する。「この映画はどうせわかりませんよ。わからないなりに楽しむしかありませんよ。」と。

そりゃ専門家にわからないものが僕ら一般の観客に理解できるわけはないんだろうけど、それにしたって、わかろうとする権利を奪われちゃったら、こっちはたまったもんじゃない。そんな映画、いったい誰が観に行くのさ?この映画が興行的に大失敗しているのは、当たり前だ。観る前からそんなこと言われたら、そりゃ普通の人は『消しゴム』か『イン・ハー・シューズ』の方を観に行くに決まってる。

でも、僕はあえて、この映画を観に行った。それは、少なくとも僕は、やっぱり後者でありたいと思っているから。せっかく1300円払って映画を観に行くんだもの、わからないまま終わるなんて、絶対に嫌だ。百歩譲ってわからなかったとしても、せめて、わかろうとする努力だけは怠りたくない。そう思う。

さてさて、こんな勇ましいことを言って、結局僕は理解できたのか?いやーー、わけわかんなかった(笑)ここまで筋がない映画に対して、「面白い!」なんて、よっぽどの度胸がないと言えない。この映画が万が一ベネチアで賞でも取ってたら、僕はもう世界中の映画賞を全く信用しない人間になるしかなかっただろう。

でも、さきほども宣言したように、頑張ってわかろうとする努力はしたつもりだ。ということで、全く的外れかもしれないけれど、僕が感じたことを最後に書く。

<ということで、以下ネタバレです。ここまで読んで、「よし、挑戦したろ!」と思った方は、観終えてからもう1度覗きにきてください。>

この映画が表現しようとしたのは、スター「ビートたけし」と市民「北野武」という同一人物のせめぎ合いだったのだと思う。おそらく「たけし」の中には、国民的大スターとなった今でも、「北野」としての感覚が消えてないのだと思う。中身はコンビニ店員のままなのに、スターとしてもてはやされている今の状況。「北野」がドンパチやったらただのクレイジーな市民としかとらえられないのに、「たけし」がドンパチやると、それはたちまち芸術的表現として崇められる。こういう状況を、痛烈に皮肉ったのが、この映画だったのではないか。

映画の中盤から、物語の語り部は完全に「北野」に移行する。「たけし」は市民「北野」の姿を借りて、現在の「ビートたけし」の状況を自らあざ笑う。自分の映画のシーンを再現し、そこに「北野」を存在させ、痛烈にパロディにしてその世界をぶっ壊す。拳銃をぶっ放しまくる「北野」を見ながら、僕には、たけしの悲痛な心の叫びが聞こえてくるような気がした。

そしてついに終盤、「北野」は「たけし」に襲いかかる。しかし、市民「北野」がスター「たけし」に勝利したかに思えた瞬間、映画の語り部は再び「たけし」に戻る。「北野」の叫び、それは全て幻として処理され、最後に残されたのは結局「たけし」ただひとり。「たけし」は荒れ狂ったかのように拳銃をぶっ放し、映画は幕を下ろす。

「北野武」はこれからも、「ビートたけし」として生きていく。この映画は、そんな決意表明の映画とも取れるし、また逆に、「ビートたけし」としての人生を放棄することを暗示しているとも取れるような気もする。

でも、ひとつだけ言えることは、監督「北野武」は極めて冷静に論理的に、この映画を撮っただろうということ。だから、こうやって「たけしと北野がどうの・・・」と言っている時点で、僕はまんまと監督の術中にはまってしまっているのかもしれない。

さて、この僕の解釈はどうだろうか?たぶん、全然見当ハズレなことを書いてしまっているのだろう。

でも、僕はそれでもよい。
「わからなかった」としても、「わかろうとした」。
そのことだけで。
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by inotti-department | 2005-11-25 01:30 | cinema
『私の頭の中の消しゴム』 ~涙を流したい全ての人へ~
e0038935_0274959.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆(7点)

『私の頭の中の消しゴム』(2004、韓)
     監督 イ・ジェハン
     出演 チョン・ウソン  ソン・イェジン

最近、ある新聞か何かで、「いま、日本人は”泣きたい症候群”を患っている”」というような記事を読んだ。

歌もテレビもドラマも小説も映画も、国民的大ヒットを飛ばす作品は、みな涙を誘うような感動ものばかりだというのだ。
そんな中、この秋の映画興行を引っ張ったのが、この『私の頭の中の消しゴム』である。

なんだか、タイトルから言って凄そうだ。なにしろ、「の」が3つ続いている。昔、学校で作文の時間に「あんまり”の”が続かないように気をつけましょうね!」と言われた記憶がある僕は、どうにもこのタイトルが引っかかって仕方がないのだ(笑)

さてさて、祝日とレディースデーが重なったこの日、劇場は超満員。しかも、みんな年が若い!ざっと計算したところ、平均年齢21歳とみた。館内の異様な若い熱気は、予告編が始まっても一向におさまらない。おいおい、劇場暗くなったんだし、静かにせーよ。。。

ところが!!映画が始まると、若き観客たちは一斉にシーンとなった。そして1時間30分後、この劇場は、異様なすすり泣きの嵐に覆われることとなったのだ。

では、簡単にあらすじを。
社長令嬢のスジンは、不倫相手と駆け落ちするはずが裏切られ、心に深い傷を負っていた。そんなとき、彼女は工事現場で働く無愛想な大工チョルスと出会う。2人は瞬く間に恋におち、そして結婚。幸せ一色の新婚生活を送るが、そんな日々は長くは続かなかった。もの忘れのあまりの激しさに病院で検査をしたスジンに告げられたのは、「若年性アルツハイマー」という病名だった・・・。

いやぁ、これは泣きました。参りました。映画の出来がどうこうというのは別にして、とりあえず、これは泣きますわ。反則ですわ。

ストーリー自体に特別な凄みがあるわけではない。筋は全て予想通りに転がるし、何ら驚きのエピソードはない。しかし、この映画の素晴らしいところは、とにかく期待を裏切らないところ。ツボをはずさない。泣かせどころを逃さない。監督がもつその感覚の鋭敏さは、もうアッパレのひとことだ。

しかし、自分が泣いといて言うのもなんだけど、みんな泣きすぎ!泣く気マンマンすぎ!僕の横に座っていたカップルの男性(推定19歳)は、「泣く準備しとこーっと」と言って事前に膝の上に置いておいたタオルハンカチを、その時点では冗談だったのだろうが、最後は本当に使う羽目になっていた(笑)。また、斜め前の席の男性(推定21歳)は、映画が終わったあと、「見て見て!」と言って、隣の席の彼女に瞳から流れ落ちる涙を見せびらかしていた。おいおい、何の自慢だよ(笑)

ふと、あるお笑い芸人が言っていた、こんな話を思い出した。「舞台の笑いは簡単だ。お客さんは笑いたくて来ているのだから。大変なのは、笑いたいとは思っていない客を笑わせることだ。だから、テレビは難しい。」少し違うかもしれないが、たしか大体、そんな話だったと思う。

この映画の観客のうちかなりの人たちは、「今日は泣いたる!」と思って観に来ていたのではないか、そう感じたのだ。じゃあ、僕はどうだったのかというと、やはりそれを否定はできない気がする。そして実際、涙を流して、妙に気分がスッキリしたような感覚さえあるのだ。涙には、ストレス発散の効果があるのかもしれない。

劇場が明るくなったあとも、みんな、無理に涙を拭こうとはしていなかった。「これだけ泣いたーー!」そう実感することで、ぱーっとリフレッシュしたかったからなのかもしれない。でも、男にはエンドロールの間に拭いておいてほしかったけど。見知らぬ男の涙は、全然美しくないからね(笑)

「泣きたい!」と願う人を確実に泣かせることで、見事大ヒットしたこの作品。でも、どうしてだろう。映画を観ているとき、あれだけ高ぶっていた僕の気持ちは、映画が終わって5時間ほど経過したいま、自分でもビックリするほど落ち着いてしまっている。そして、細かいストーリーが、驚くほど頭に残っていないのだ。涙には、映画の内容を全て消去してしまうような、そんな危険なパワーも宿っているのかもしれない。僕がいまこの映画に関して言えるのは、「この映画は泣ける」ということだけ。おそらく何年か後、僕には何一つこの映画の記憶が残っていないだろう。「いっぱい泣いた」ということ以外には。

僕の頭の中の消しゴムは、この映画の記憶をどんどん消し始めている。
って、ウマくないか(笑)
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by inotti-department | 2005-11-24 01:12 | cinema
『ミリオンズ』 ~好き嫌いは分かれます、これは。~
e0038935_22174363.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆(7点)

『ミリオンズ』(2004、英・米)
  監督 ダニー・ボイル
  出演 アレックス・エテル ルイス・マクギボン

予告編で一目ぼれして以来、公開を待ち望んでいた映画『ミリオンズ』。

何に惹かれたかって、とにかくそのユニークな設定。ということで、まずはストーリーの入口だけ、さっそく紹介を。

母親を亡くした少年ダミアンは、父親と兄のアンソニーと3人で、新しい街での生活をスタートさせる。ある日、ダミアンは上から落ちてきたバッグを拾う。中を開けると、そこには大量のポンド紙幣が。しかし、イギリスはいよいよポンドからユーロへの切り替えを行うため、あと12日以内に使い切らないとただの紙クズになってしまう。大人に知られると税金を取られてしまうと危ぶみ、内緒で使いきってしまおうと目論むアンソニーに対し、お金は神様からの贈り物だと信じるダミアンは、貧しい人たちに配り歩こうと提案する。しかしその頃、紙幣の持ち主である現金強盗犯が、お金を追ってダミアンたちに迫ってきていた・・・。

どうだろう、このユニークな設定は!なんだか面白そうでしょう?ちなみに、言うまでもないことだが、今のところ現実社会において英ポンドは健在。要するに、この映画の設定はフィクション。作り物の設定なんだけど、なんだかちょっとありそうな話という感じで、物語はスタートする。

さらにそこに、母親を亡くしたばかりという設定を加え、家族ものとしての要素もプラスで絡んでくる。この予告を観た瞬間、これは相当な傑作になるだろうと、僕はかなり大きな期待を抱いたのだった。

ところが、映画を観て、良くも悪くも裏切られた。この『ミリオンズ』、なんだかとっても風変わりな映画なのだ。少なくとも、僕が期待していたような、設定の妙味を活かしてグイグイとひきつけるようなストーリーではなかったし、ストレートな涙が溢れる感動作とも違う。

さて、ここまで読んで「映画を観よう!」と思った方がもしいましたら、この先はネタバレしますので読まれないことをオススメします。とりあえず言えることは、
①観た人全員が好きになるようなタイプの映画ではない 
②でも、少なくとも、僕にとっては楽しい映画だった
ということだけです。観る価値は十分にあると思います!

<ということで、以下、ネタバレ含みますのでご注意を。>

何が風変わりって、とにかくダミアン少年が変わってるのだ。信心深すぎるあまり、神様の幻みたいな人を見て、その幻と会話しちゃったりする。このへんの感覚は、宗教心のない僕のような人間にはちょっと理解しにくい。特に、ただでさえ設定がフィクションなだけに、ここまでやられてしまうとあまりにもウソっぽすぎてついていきにくいという面は、この映画の最大の欠点だと思う(CGを駆使した映像も同じ。アイデアは面白いが、さらにウソっぽさを増長していた)。

でも、僕が面白いと感じたのは、このダミアン少年のキャラクターだった。お金を拾って、それが神様からの贈り物だと信じて、貧しい人たちに寄付しようとする。ここまではよい。現実に、こういう善人がどれだけいるかという疑問はさておき、映画の主人公としてはいかにもよくあるパターンだ。

ところがこのダミアン少年、そのあとが面白い(というか、カワイイ)。「使っちまおう!」と提案する兄に対し、もちろん抵抗はするのだけれど、結局お兄ちゃんと一緒に買物を楽しんじゃうのだ。さらに、途中でお父さんにバレたあとも同じ。「使っちまおう!」と主張するお父さんに不満を感じるが、ナンダカンダで一緒になって楽しんでしまう。それどころか、ユーロに換金するためのアイデアを自ら出したりする。ダミアン、オマエは何がしたいねん(笑)

一緒に観た友人は、この主人公の少年に全く共感できなかったと言っていた。むしろ「使っちまおう!」で一貫していたお兄ちゃんの方が、はるかに一貫性があって子供らしかった、と。

たしかにそれも考え方のひとつだ。でも、僕は逆だと思った。「使っちゃダメだよ~」と言いながら、結局お兄ちゃんやお父さんに従ってしまう心理。彼は、すごく心優しい少年だから、だからこそ愛する家族の気持ちを尊重したのだ。家族が喜んでいる姿を見るのが、何よりもうれしい。家族がうまくいくなら、喜んで銀行の人たちだってダマす。これって、とっても、人間らしいではないか。子供なんて(そして大人も)、案外こんなものだろう。

ダミアン少年の心理の揺れが、僕にはとても共感できるものだったのだ。そして、騒動が大きくなって家族の間に亀裂が走り、少年はとうとう家を飛び出す。そんな少年に起こった奇跡・・・。

この甘いファンタジックな展開に、全然ノッていけない人も多いかもしれない。でも、家族を誰よりも大切にするダミアン少年に訪れたその奇跡に、僕は素直に感動することができた。落ちてきたお金は神様からの贈り物ではなかったかもしれないけれど、ダミアン少年には、もっと素敵なプレゼントが届いたのだ。ラストカットも同じ。あまりにも甘く偽善的な展開と言う人もいるかもしれないけれど、そんな甘いメッセージがあったって良いではないか。

設定の妙味を十分に活かせなかったことは、とっても残念。
でも、それを補ってあまりある不思議な感動が、この映画にはある。
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by inotti-department | 2005-11-14 23:19 | cinema
槇原敬之コンサート『cELEBRATION 2005 ~Heart Beat~ in 日本武道館』 ~<興奮の第2部>レポート~
さてさて、休憩も明け、いよいよ<第2部>のスタート。
それではまず、セットリストのご紹介。

<第2部>
⑨ 彗星
⑩ 優しい歌が歌えない
⑪ SPY
⑫ どうしようもない僕に天使が降りてきた
⑬ LOVE LETTER
⑭ HAPPY DANCE
⑮ I ask.
⑯ 花火の夜
⑰ Home Sweet Home
⑱ 明けない夜が来る事はない
⑲ 太陽
⑳ 僕が一番欲しかったもの
21.ココロノコンパス
 → (”21”だけ丸で囲む方法がわからず、スミマセン。)


後半戦の幕開け⑨は、事件による活動休止からの復帰アルバム『太陽』の1曲目を飾った曲。15周年を振り返ったのが<第1部>だとしたら、ある意味この<第2部>は、”これからへの歩み”を宣言するものになるということか。復帰を境に、音楽性を変化させる始まりとなったこの曲を、丁寧に丁寧に歌いあげるマッキー。詩・メロディとも感動的な、素晴らしい名曲。さらに、奥深いメッセージソング⑩がつづく。

と思いきや、ここで再びシフトチェンジ!⑪⑫と、懐かしのアップテンポ・チューン連発。曲と曲の間をつなぎ、メドレー方式で会場を興奮の渦に。それをさらに盛り上げたのが、洗足学園コーラス隊!そのパワフルな歌と踊り(?)のパフォーマンスに、僕の視線はすっかりマッキーを離れ彼らに集中(笑)。⑫では、武道館の至るところで”白いハンカチ”が振られた。僕は席が2階だったので、その美しい風景をじっくりと上から眺めることができたが、その壮大な情景たるや、まさに圧巻のひとこと!しかし、僕は白いハンカチを持っていなかったため参加できず、仕方なく白いティッシュペーパーを振って応戦しようかと思ったが、みっともないので断念(笑)

そして⑬。もはや紹介するまでもない超名曲。2曲つづいてハイになった心に、スーーっと入りこんでくる美しいメロディライン。この曲順のメリハリは、今ライブ中でもナンバーワンのハイライトだったと思う。感想は、もはや語りませぬ。感動のひとこと。

ここでMCがはいり、いよいよコンサートのサブタイトル”Heart Beat"の意味が明らかに。ここからコンサートは、怒涛の勢いで一気にクライマックスへ。とりわけ圧巻は、⑯。正直、僕はCDで聴くかぎり、そんなに好きな方の曲ではなかったのだが、これは盛り上がった!それも全て、アレンジの素晴らしさと、何より洗足コーラスチームのおかげ。彼らの存在なくして、このコンサートの成功はありえなかったと思う。本当に、学生のみなさん、おつかれさまでした!

⑱⑲も聴き応え十分。暗闇にスッと光が差し込んでくるような曲調と照明のハーモニー。そこにズシリと届いてくる詩のメッセージ。後期マッキーの世界観を凝縮したような2曲だった。

そして、”世界に一つだけの花 PART2”とも言えるような、ストーリー性豊かな詩が感動的な⑳。マッキー、「愛を愛を愛を 愛を祝いあおう」のフレーズを連呼。途中から、マッキーが音楽の先生みたいに思えてきて笑えたけど(僕だけですね、失礼しました)、そのおかげで、ここでまた会場がひとつに。いよいよ本編最後を飾るのは、最新シングル。メロディは地味なのだが、力強い詩が印象的な力作。15周年を振り返り、”いま”を見つめるという意味で、このコンサートの最後に相応しい曲だったと思う。

アップテンポなナンバーが中心の<興奮の第2部>も終了。しかし、まだまだ終わるには早すぎるとばかりに、場内からはアンコールを求める拍手が。数分が経過し、マッキーらメンバーが、再びステージへ。

<アンコール>
① 見上げてごらん夜の星を
② どんなときも。
③ 天国と地獄のエレベーター


①は、まさか生で聴けるとは全く思ってなかったので、イントロを聴いた瞬間、ざぁ~っと鳥肌がたった。シンガー槇原の魅力を再認識。平井堅も良いけど、マッキーもやっぱり歌がうまい!

そして、代表曲②。”世界に一つだけの花”がどんなに騒がれようが、やっぱりこの曲には叶わない。ファンの中で、この曲が一番好きだという人は、おそらく意外に少ないと思う。でも、この曲は、やはり全てのマッキーファンにとって特別なのだ。会場、まさに総立ち。今日一番の盛り上がり。

フィナーレは③。たぶん、いまマッキーが一番届けたい歌なのだと思う。”LOVE! PEACE! JOY!”の大合唱とともに、3時間を超える感動のコンサートは幕を閉じた。


以上、長くなりましたが、レポートでした。
さて、全体を通しての感想。
メッセージ性溢れる<第2部>も、確かに素晴らしかった。でも、やっぱり<第1部>と<第2部>前半で歌われたような過去の名曲たちのほうが、個人的には好きだなぁ。復帰してからのマッキーは、まるで何か悟りを開いたかのようで、その深いメッセージから感動させられることもしばしば。でも、やっぱりマッキーにはもう1度、肩の力を抜いて、優しくて切なくて愛しい素敵なラブソングを書いてほしいなぁ、って思う。今回のコンサートを聴いて、そんなことを感じたのだ。

とにもかくにも、素晴らしき24曲。感動と興奮の3時間(超)に感謝、感謝。
まさに”セレブレーション”と呼ぶにふさわしい、喜びに満ちた夜となった。
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by inotti-department | 2005-11-14 02:27 | music
槇原敬之コンサート『cELEBRATION 2005 ~Heart Beat~ in 日本武道館』 ~<感動の第1部>レポート~
11月10日、槇原敬之さんのコンサートに行ってきました!

オーケストラをバックに名曲の数々を歌うコンサート。休憩をはさんでの2部構成、全24曲の熱唱は、3時間を超えるフルボリュームのライブとなった。

なにはともあれ、いやぁ、素晴らしかった!
今まで何度かマッキーのコンサートに参加してきたけれど、その中でも過去最高に満足したコンサートになりました。歌も演奏も曲目も、文句のつけようがないくらい素晴らしかったと思います。

ということで、コンサートの感想を、1部と2部にわけてレポートします。
では、まず第1部から。

<第1部>
① The Future Attraction
② 君が教えてくれるもの
③ 今年の冬
④ Star Ferry
⑤ 桃
⑥ 世界に一つだけの花
⑦ ANSWER
⑧ 君は僕の宝物


オープニングは、オーケストラによるファンファーレのような壮大な演奏から。しかし、ここで困ったことが!僕のうしろに座っていたオバチャン3人組が、演奏が始まって場内が静まりかえっているにもかかわらず、ずーーーっとベチャクチャと喋りつづけているのだ。もしや、この人たち、この調子でずっと騒ぎつづけるつもりだろうか。歌に集中できなくて嫌だな~、とイライラの予感。

しかし、ここで救世主が!同じように感じていたらしい2つ隣の席の男性が、「静かにしていただけませんか」と注意をしたのだ。これはスゴイ!なんと勇気ある行動か。オバチャンたちは注意されたことが不服だったのかブツブツ言っていたけれど、そのあとはおしゃべりをやめた。この男性のアクションには、もう本当に感謝感謝。世の中には勇気ある素晴らしい人がいるものだね、と僕と連れは帰り道で同じ感想を語り合った。ありがとうございました!

さて、話をコンサートの内容の方に戻そう。幕開けの①は、正直ちょっと意外な選曲。サビの「今から2人で恋に落ちるんだ」のフレーズに、これから何かが始まるワクワク感が高まる。②は、一転してしっとりムード。愛犬との触れ合いから学んだことを描いた詩が、ジンワリと心に入ってきた。

そして名曲③。これは生で聴けてよかったー。初期の名バラードなのだが、詩もメロディもほぼパーフェクトに近いと思う(たしか平井堅も、大好きな曲としてラジオか何かで挙げていたような記憶が)。会場の雰囲気も、いきなり感動ムードに。

④は地味な曲なのだけれど、個人的には、今年はじめに香港に旅行をしてまさに”Star Ferry"に乗る経験をしたばかりだったので、そのときの思い出が甦ってきてなんだかすごくセンチメンタルな気分になった。オーケストラとの相性もバッチリ。

そして圧巻が、⑥⑦⑧の3連発。このライブの中でも、ハイライトと言っていい素晴らしい時間だった。客席が一体となった⑥ももちろん最高だけれど、個人的にはやっぱり⑦と⑧。⑦は、マッキー伝説の原点である名バラード。デビューアルバムの1曲目に収録されている。やっぱりファンの間でも特別な曲として認識されているのだろう。イントロが鳴った瞬間、静かな曲にも関わらず大きな拍手が巻き起こっていた。これは聴かせた!

⑧は、マッキーが「これからもずっと歌っていきたい曲」と紹介して歌いはじめた。僕も大好きな曲。とにかく詩がいいのだ、詩が。人を好きになったことのある全ての人が、共感できる曲ではないだろうか。曲に奥行きをもたらすオーケストラの演奏も素晴らしかった。

ここまでで第1部が終了。しばしの休憩タイムに突入。
このセットリストは、もう最強に近いでしょう!マッキー自身、「デビュー15周年を振り返り、自分のルーツを辿るような曲を集めた」と語っていた第1部。シングル曲に限らず、アルバムの名曲、そしてファンに愛されている曲ばかりで構成したラインナップという印象。特に、初期の”ラブソングの帝王”期のファンにとっては、もうたまらないセットリストだっただろうと思う。

僕も、③⑦⑧は大好きで、何度も何度もCDで聴いてきた曲だったので、生で聴けたことが本当にうれしかった。でも、前半にこれだけ感動が凝縮されてしまったら、後半戦の第2部は大丈夫だろうか。休憩しているうちに、そんな不安さえ出てきてしまった。

しかし、そんな余計な心配は無用であった。第2部には、第1部とはまたひと味違う興奮が待ち受けていたのだ。
コンサートは、<感動の第1部>から、<興奮の第2部>へ。
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by inotti-department | 2005-11-12 02:09 | music
『シン・シティ』 ~映画のような漫画のような映画(笑)
e0038935_0503761.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆ (7点)

『シン・シティ』(2005、米)
 監督 ロバート・ロドリゲス フランク・ミラー
 出演 ブルース・ウィリス クライヴ・オーウェン

またしても、公開終了直前に、滑り込み鑑賞。

ずっと観たい観たいと思ってたんだけど、案外話題にならずに、もちろんロングランなどという声も聞こえることなく、あっさりと公開終了となってしまった。

でも、ここはひとつ、声を大にして言いたい。
これ、面白いッスよ!!

とてもクセのある映画なので、万人にオススメとは言えないけれど、ハードボイルド好きの人、スタイリッシュな映画が好きな人、とにかく新しい切り口が好きな人、そんな人たちには文句なしにオススメ。

では、簡単に映画の紹介。
犯罪や裏切りがはびこる街”シン・シティ”。そんな”罪の街”で、愛する者を守るために立ち上がった、3人の男。病気のために刑事の職を離れることを決めたハーティガンは、11歳の少女ナンシーを守るため、幼女誘拐犯を追う。傷だらけの顔のために、女性から愛されたことのない前科者マーヴは、はじめて自分に愛を教えてくれた娼婦ゴールディの仇討ちを誓う。そしてドワイトは、恋人のシェリーに暴力を振るったジャッキー・ボーイを倒すため、女たちが支配する”オールド・タウン”に足を踏み入れる・・・。


舞台は架空都市、バイオレンスありエロスありのクールかつハードなストーリー。まるで漫画のような映画だけど、それもそのはず、もとは漫画なのだから(笑)

原作は、フランク・ミラーという人が書いたコミックなのだそうな。で、その原作の大ファンであるロバート・ロドリゲス監督が、念願かなって映像化したのがこの作品。

そこまでなら良くある話なんだけど、このロドリゲス監督、とにかく原作に対する思い入れの強さが半端じゃなかったらしい。映画化するにあたって彼がとった手法は、”原作のコマ割にできるだけ忠実にカットをつなぐこと”。僕はもちろん原作は読んだことがないので比較はできないけれど、おそらく相当に忠実なのだろう。僕は映画を観ている最中ずっと、「まるで漫画みたいな映画だなぁ」と感じていたのだから(笑)

全編モノクロ映像(こういう映像をなんと呼ぶのだろう?おそらく、正しい名称がありそうな気がする。モノクロというのとは、またちょっと違う肌触りの映像なのだ)で通したのも、コミックの世界観を壊したくなかったからだろう。ちなみにこの映画、監督として、ロドリゲス監督と原作者のフランク・ミラーがダブルでクレジットされている。「ミラーさんのカット割りで撮っているのだから、あなたも監督ですよ」ということなのだろう。なかなか心憎い。

とにかく、その映像が、もう最高にカッコイイのだ!オープニング、モノクロの映像の中で、金髪美女の来ている紅いドレスだけが、色彩を放っている。この入りの素晴らしさから、僕はすっかり”シン・シティ”の世界にドップリとはまってしまった。

キャストも豪華。そして、ビッグネームたちが皆楽しそうにそれぞれのキャラクターを演じている。こういう”作り物の世界”っていうのは、役者にとっても入り込みやすいのかもしれない。誰が良いというより、みんないい味を出している。

まるで”漫画のような映画”。でも、そのコミック自体が、映画的アプローチで書かれた世界観を放っていることを考えると、これはいわば”映画のような漫画のような映画”。

なんのこっちゃわからなくなってきたが(笑)、とにもかくにも、映画史にまた新しい1ページが刻まれたことは間違いない。
クールでオシャレでカッコイイ、新しいスタイルの映画の誕生だ。
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by inotti-department | 2005-11-05 01:31 | cinema
   
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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