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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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『THE有頂天ホテル』 ~ごちそうさま!贅沢な2時間~
e0038935_9574596.jpg満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)

『THE有頂天ホテル』(2006、日)
    監督 三谷幸喜
    出演 役所広司 松たか子 佐藤浩市

ワンダフル!ワンダフル!
最高に幸福な2時間を過ごさせてくれた、この映画に感謝。感謝。

日本一コメディを愛する男が生み出した物語に、20人を超える日本のトップ俳優たちが賛同して完成した、日本映画のビッグ・プロジェクト。これだけのスターが参加し、これだけの映画ファンの大きな期待を集め、そして、それを裏切らない素晴らしい映画に仕上がっていたこと。日本映画を愛する者として、何よりもそのことが、とってもうれしかった。

では、あらすじの紹介。といっても、さわりだけね。

年越しを2時間後に控えた、”ホテル・アヴァンティ”。副支配人の新堂は大忙し。「謹賀新年」の垂れ幕に誤字が見つかるわ、カウントダウンパーティに出演する芸人の相方であるアヒルが行方不明になるわ、総支配人は失踪するわ。おまけに、別れた元妻とばったり再会。思わず、ホテルマンの身分を偽り、舞台監督の受賞パーティーに来ていると見栄を張ってウソをついてしまう。一方同じ頃、客室係のハナも他人のフリをする羽目になる騒動に巻き込まれ、汚職によって窮地に追い込まれた政治家・武藤田は自殺を図るためにホテルを訪れていた・・・。


はっきり言って、欠点を指摘しようと思えば、いくらでもできる。そして、ひょっとすると、そういった欠点が気になって、この映画があまり好きになれなかった人もたくさんいたかもしれない。

例えば、ひとりひとりの人物描写が驚くほど浅くて、かつ薄いということ。例えば、各キャラクターが、まるで物語を面白くするためのコマのように感じられ、あまり血が通っていないように思えること。例えば、ひとりひとりの行動の理由に説得力のないものも多く、「ん?」と首をかしげてしまうようなピンとこない展開もいくつかあること。例えば、新堂やハナのその場しのぎの行動が、必ずしも自然ではないために、監督が狙ったほどには大きな笑いにつながらなかったこと。例えば・・・・・。

だけど。
それでも、僕はやっぱり、これはすごい映画だと思った。いろんな欠点を補ってあまりある圧倒的なパワー、そして何よりも圧倒的な”笑い”が、この映画にはあるからだ。

何よりも、脚本の力。これがスゴイ!気のきいた小道具を用いて、ちょこちょこと細かい伏線を張りつつ、やがて複数のエピソードを交錯させて、最後は登場人物全員に平等に光を当てる。こういう芸当を難なくやってのける脚本を過去に何度も書いている脚本家は、僕の知るかぎり、いま日本では三谷幸喜ぐらいしか見当たらない。

スター揃いの出演者も、揃いも揃って素晴らしい!最も賞賛に値するのは、全員が演じることを楽しんでいるのがスクリーンからビシバシと伝わってくること。それでいて、全員が、でしゃばりすぎてバランスを欠かないように、的確に23分の1の役割を果たしていること。これもやはり、出演者全員を最初から想定して書いたという”あて書き”(それも納得の最高のキャスティング!ミスキャストはひとりもいない!)によって作られた素晴らしい脚本あってのことだろう。おそらく、演じている誰にも、自分の出ていないシーンがあまりにも多すぎて、この映画の完成図はイメージできなかったと思う。でも、それでも彼らが迷いもなく演じきることができたのは、やはり三谷脚本への絶対的信頼があったからではないだろうか。

中でも「いいなぁ」と思った俳優を何人か挙げるとすれば・・・、うーーん迷うなぁ。爆笑MVPの伊東四朗は別格として、唯一マトモともいえる役を演じた戸田恵子のシャープな演技、キュートでセクシーな篠原涼子、それから忘れちゃいけない”クネクネ”角野卓造のハイテンション演技(笑)。なんにせよ、みんながみんな、それぞれにおいしいシーンがあったから、誰も損した人はいなかったと思う。

細かいストーリーとか、どこでどう笑ったとか、そういうことが終わったあとであまり思い出せない不思議な映画。良い意味で、あとに何も残らない映画。でも、確実に笑えて、確実にハッピーになれる映画。小難しいことを考えたり、求めたりする必要は全くない。ただただ2時間、頭をフリーにして映画に身を委ねればいい。自然と、笑いが身体の底からわきあがってくるから。

いっぱい笑っておなかいっぱいになったとき、映画はとうとうクライマックスを迎える。カウントダウンパーティーでの大団円。詳しいネタバレは避けるが、ここは本当に素晴らしい。23人の中では最も”俳優らしくない”ある人物が、おいしいところを全て持っていってしまう、最高のパフォーマンスを披露する。2時間の間に、何が決着したのかはわからないんだけれど、僕はなんだか涙が出そうになった。そして、「この映画を観てよかった」って、そう思った。

抱腹絶倒の2時間16分。笑って、笑って、心がパーーッと明るくなる、そんな素敵なコメディ映画。映画って、本当は小難しい顔して観るものじゃなくて、楽しむものだったんだ。忘れてたことに気付かせてくれた。

「コメディは、お客さんの笑い声が加わって、完成する」

これ、三谷幸喜の言葉。
ひとりでDVDなどと言わず、ぜひぜひ劇場へ。
そして、満員のお客さんと一緒に、照れも忘れておもいっきり笑いましょう!
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by inotti-department | 2006-01-20 10:19 | cinema
『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』 ~どーも話が弾まない~
e0038935_22425759.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6点)

『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』(2005、米)
 監督 ジョン・マッデン
 出演 グウィネス・パルトロウ 
     ジェイク・ギレンホール A・ホプキンス

珍しく、公開初日の映画鑑賞。

といっても、別にそんなにものすごく楽しみにしていた映画というわけじゃなく、仕事の終わった時間と映画の上映開始時間がピタリとはまったというだけの話。でも、そういう意味じゃ、ストーリーなどの前情報も何も知らない状態で観られたから、映画の楽しみ方としては理想的だったかも(あんまり事前に知りすぎちゃうと、観たときの驚きとか喜びが半減しちゃうからね)。

唯一の手がかりは、監督&主演女優が、傑作『恋におちたシェイクスピア』のコンビだということ。それだけでも、十分期待してよいはず!
と思っていたのだけども・・・・

では、あらすじ。
キャサリンは父を亡くし、深い悲しみの中にいた。父は天才数学者だったが、最後の数年間は精神の病にかかってしまったため、彼女がつきっきりで看病をしたのだった。父を亡くしたことで、自らもまた精神不安定な状態に陥ってしまったキャサリン。姉のクレアは心配するが、キャサリンにはそれがかえってうざったくもあった。そんな彼女に想いを寄せるのは、父の元教え子ハル。父の葬儀を経て2人は結ばれるが、ハルが彼女の父の部屋からある数式の証明が書かれたノートを発見したことを機に、キャサリンは再び心を乱してしまう・・・。


すごーーく面白くなりそうな予感を終始抱かせつつも、結局盛り上がらないまま終わってしまったという感じ。どーーも話の転がり方に冴えがない、というか。

決して悪い映画じゃないんだけどなぁ。親子の愛、男女の愛、数学的才能を巡る運命のイタズラ。ひとつひとつのトピックについて、丹念に丹念に描写を積み重ねていく筋運びは、繊細かつ丁寧で見ごたえ十分。

話も、なかなか魅力的なんだけどなぁ。天才数学者である父親の部屋から発見された1冊のノート。そこに書かれていたのは、誰も解き得なかったある数式の証明。晩年は精神を乱してしまった父に、書けたはずがない証明。いったい誰が?どうやって?そこで名乗り出たのは、意外な人物だった・・・。

どうよ、これ?いいでしょ、かなり!面白そうでしょ?でも、話が転がらないんです、これが。うーーん、なぜだろう。この謎こそ、誰かに証明してほしい!そんな気持ちになる(笑)。

原因のひとつに、回想シーンが多すぎることが挙げられると思う。現在と回想の繋ぎ方がどうもスムーズじゃないのだ。いや、それがわざとだということはわかる。語り部であるキャサリンの不安定な精神を表現するために、現在と過去がゴチャマゼになったような描写を重ねた、その狙いはよくわかる。でも、結果的にそれによって、映画からテンポが失われてしまったという面は否めないと思う。

個人的には、数式の証明をめぐるミステリー的側面の魅力を、もっともっと生かしてもよかったんじゃないかなと感じた。キャサリンのイライラというか葛藤をじっくり描くのもいいんだけど、ストーリーテリングを重視するなら、「いったい誰によって書かれた証明なのか?」というミステリーのほうがやっぱり盛り上がるもの。キャサリンが不安定にならざるをえない本当の理由が、最後の最後にならないとスッキリとはわからないものだから、余計にキャサリンの戸惑いをどう受け止めたらいいのかわからなくて、もうひとつ僕の気持ちは盛り上がらなかった。

グウィネス・パルトロウは好演。アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホールの男優陣は、この映画の中ではあくまでも脇役でしかない。これは、グウィネスの映画なのだ。ただ、彼女の表現力が巧みすぎて、それが逆にストーリーからテンポを奪・・・、ってもうやめましょう(笑)。いや、文句なしにウマイです、彼女の演技は。

『THE有頂天ホテル』『プライドと偏見』『スタンドアップ』『博士の愛した数式』『僕のニューヨークライフ』『オリバー・ツイスト』etc・・・。1月公開の映画の中には、他にも気になる話題作が目白押し。どーーしても!という方以外は、さほど慌てて観に行くほどの映画ではないと思います。

グウィネス大好き!という方がいましたら、ぜひお早めにどうぞ。って、アイドルじゃあるまいし、そんな人あんまいないか(笑)。
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by inotti-department | 2006-01-14 23:33 | cinema
『ロード・オブ・ドッグタウン』 ~掘り出し物の青春快作~
e0038935_20494763.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆(7点)

『ロード・オブ・ドッグタウン』(2005、米=独)
  監督 キャサリン・ハードウィック
  出演 エミール・ハーシュ ジョン・ロビンソン

1975年、カリフォルニア。サーフボードに明け暮れるトニー、ステイシー、ジェイの3人は、サーフショップ”ゼファー”の経営者・スキップの立ち上げたスケボーチーム”Z-BOYS"のメンバーになる。スケボーの大会で鮮烈なパフォーマンスを繰り広げ、瞬く間に全米が注目するカリスマ・スケートボーダーとなった3人。しかし、有名になるにつれ、金や女に目がくらんでいき・・・。


これは驚いた!素晴らしい、青春映画の快作だ。

たいした期待ももたずに観に行ったのだけれど、これはうれしい誤算。掘り出し物、とはまさにこのことである。

冒頭のクレジットでも示されるように、この映画は実際にあったエピソードがベースになっている。というか、この映画の脚本を担当したのは、主人公3人のうちの1人であるステイシー・ペラルタ本人なのだ。なるほど、僕は全く知らなかったが、スケボーの世界では相当に伝説的な人物のようだ、この映画の主人公たちは。

とはいえ、映画を楽しむうえで、事前にスケボーの世界についての予備知識を持っている必要など全くない。この映画は、ただのスケボー映画ではなく、すぐれた青春映画なのだ。

栄光と挫折。友情と別離。青春がもつ様々な側面を、とてもリアルに描いている。3人とも、タイプも違うし生き方も違うんだけれど、とにかく全力疾走。そこが素晴らしい。自分たちが世界の中心にいるように見えて、結局は大人たちのビジネスの歯車の中で利用されてるだけなんだけれど、そんなことはどうでもいい。とにかく前へ進もうとするそのエネルギーこそ、若者の特権だ。

それを象徴するのが、スケボーシーン。この映画の全て、といっても過言ではない。スピーディーで、ダイナミックで、スリリングなアクロバットの数々。映画がはじまって30分もたつ頃には、僕は彼らのパフォーマンスのとりこになってしまった。最高にカッコイイのだ、これが!

いろんなことが起こるんだけれど、本当に悪い人がひとりもいないのも良かった。みんな過ちも犯すし、「えっ」て思うような行動をしちゃったりするんだけれど、人間なんてそんなもの。でも、彼らには帰る場所があるんだよね。言葉なんかいらない、ただスケボーさえあれば。うーん、うらやましいなぁ、そういうの。

キャストは若き新進俳優ばかり。僕は3人の誰も1度も観たことがなかったので、最初は顔と役名が一致しなくて苦労した。特に、前半は"Z-BOYS"の面々ひとりひとりの個性がさほど特徴的ではなかったもので。個人的には、前半からもっと各キャラクターの描き分けをしっかりとできていたら、さらに素晴らしい作品になっていただろうと思う。

とはいえ、ひとりでも多くの人に観てもらいたい素敵な映画。なのでネタバレは避けるが、ラスト5分は必見。心がカーーっと温かくなって、そして、熱い気持ちになれる。

都内では渋谷シネマライズのみの上映。
27日までやってますので、映画でスカっとしたい方はぜひ!
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by inotti-department | 2006-01-12 20:53 | cinema
『ある子供』 ~子供が子供をもつ覚悟~
e0038935_2344298.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点)

『ある子供』(2005、ベルギー=フランス) 
 監督 ジャンピエール&リュック・ダルデンヌ
 出演 ジェレミー・レニエ デボラ・フランソワ

20歳の青年ブリュノは、盗んだものを売りさばくことで生計を立てて暮らしている。そんなある日、彼の恋人・ソニアが、子供を出産する。退院したソニアはさっそくブリュノと連絡をとろうとするが、なかなか電話が繋がらない。やっと会えたと思っても、ブリュノは何の喜びも示さず、赤ちゃんに対する愛情も全く見せない。そしてブリュノは、深く考えもせず、盗品を売るかのように赤ちゃんを他人に売ってしまい・・・。

リアリズムVSエンタテインメント。
世の中には、徹底的に現実というものをシビアに直視するような映画もあれば、現実社会をふと忘れさせてくれるようなイマジネーション豊かな映画も存在する。

で、この『ある子供』という映画は、典型的な前者タイプ。
そして、僕はどっちが好きかというと、やっぱり後者のほうが好きなんだよなぁ。

スゴイ映画だと思う。BGMは全くなし。ナレーションも、説明的なセリフも皆無。要するに、映画的な、あるいはフィクションとしての全ての要素を取っ払って作られた映画なのだ。

いっさい装飾がないにも関わらず、圧倒的な力強さ。まるで本当に起こっていることを目撃しているような、そんな錯覚に陥り、気が付くと画面から目が離せなくなってしまう。

俳優もスゴイ。主演の2人。あそこまでいくと、もはや演技なのか素なのかということすら定かではない。究極のリアリズム。カンヌ映画祭で絶賛されたというのも、たしかにうなずけるような力作だ。

でも、なんだろう。僕は、やっぱり、あんまり好きなタイプの映画じゃないんだよなぁ。このブログのタイトルにもなっているように、僕が映画とか小説に求めるのは、エンタテインメントというものなのだ。笑いでも感動でも驚きでもなんでもいいんだけど、その作品と接している間、至福の喜びを感じられるようなもの。リアルを追及するにせよ、それでいてエンタテインメントとしても成立している、そんなものが見たいのだ(うーーん、我ながらヘタクソな説明だ。すみません。)。

この作品が追及するリアリティと、僕が考えるエンタテインメントというものは、残念ながら一致しなかったということだと思う。おそらく監督にとっては、この映画もひとつのエンタテインメントと考えているだろうから、要するに僕とは噛み合わなかったという、ただそれだけのこと。カンヌでグランプリを取っているということは、映画祭の審査員とはその感覚がピタリと合ったということだろう。そして、僕の両隣で観ていた見知らぬ男性たちが2人とも爆睡していたということは、彼らとはその感覚が合わなかったということだろう。ただ、それだけのことなんだと思う。

ただ、感覚的に好きにはなれなかったとはいえ、これだけ1時間半ぶっ通しでリアルな世界を見せられると、やっぱりいろんなことを嫌でも考えさせられる。

”ある子供”。タイトルの子供が差しているのは、売られてしまった”子供”のことだけではないだろう。”子供”を売り飛ばしたブリュノもまた、ただの”子供”でしかない。子供が子供をもってしまったが故に起こった悲劇。でも、僕の中では、ただ単に「あ、コイツ、バカだなぁ」では終わらなかった。なんかわかるなこの感覚、って。

実際、僕はいま25歳だけれど、もしも今自分に子供が突然できたら、おそらく相当パニックになるだろうと思う。情けないけど、自分のことをまだまだ子供だなぁって思うし、人の親になるだけの覚悟がまだ自分には備わっていない。ブリュノもきっと、怖かったんじゃないかな。20歳にして、他人の人生を背負わなくちゃいけないっていう状況が。

すごく絶望的な気持ちになる映画なんだけれど、でも、救いもあった。赤ちゃんを売ってしまったブリュノが、ソニアに叱責されたあとで、渋々ながらも赤ちゃんを取り戻しに行ったこと。それによって、事態はさらに絶望的な方向に向かってしまったけれど、でも、このブリュノの行動にはすごく意味があったと思う。そして、ラストシーン。ネタバレはしないけれど、ここは素晴らしかった。この映画が感覚的にピタリとはまった人にとっては、きっと映画史に残るようなエンディングになったと思う。僕もそこまではいかなかったにせよ、強く心揺さぶられた。

”生きる”ということ、そして命というものの意味を、改めてシビアに考えさせられる力作。いつか自分が”親”になったときに、もう1度観てみたいなって思う。
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by inotti-department | 2006-01-10 00:22 | cinema
『SAYURI』 ~「なんで英語!?」は禁句です~
e0038935_0204629.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6点)

『SAYURI』(2005、米)
    監督 ロブ・マーシャル
    出演 チャン・ツィイー  渡辺謙

9歳のときに置屋へ売られた千代は、姉とも離れ離れになり、たったひとりで芸者としての道を歩みはじめる。彼女の唯一の願いは、かつて自分を慰めてくれた紳士「会長さん」と再会すること。15歳になった千代は、一流の芸者・豆葉の妹分となり、彼女のもとで修行を開始。そんなある日、豆葉の紹介で会長さんと再会を果たすが・・・。

「なんで英語やねん?」
この疑問を、自分の中で消化できるかどうか。
日本人である僕たちがこのハリウッド映画を楽しめるかどうか、全てはこの点にかかっていると思う。

舞台は日本。キャラクターはみな日本人。当然、言語が英語である必然性は全くない。でも、交わされる言葉はオール英語。ときどきいろんなキャラクターが唐突に発する日本語は、なぜかカタコト。「なんで英語やねん?」この映画は、そのことに対して変な言い訳的な逃げ道はいっさい用意しない。「なんで英語かって?だって、ハリウッド映画なんだもん!」ある意味、潔いとも言えるけども(笑)。でも、ここで引っかかっちゃって抜け出せなかった人にとっては、たぶんこの映画はB級映画か、もしくはただのコメディになりさがってしまったかもしれない。

でもこれって、ハリウッド映画では珍しいことではない。例えば、ヨーロッパが舞台の映画で、現地の人たちがみんな当たり前のように英語のみを話す、そういう場面はよく目にする。でも、日本人の僕たちにとって、欧米人が細かくどういう言語を話しているのかということはあまり馴染みがないし、正直に言うとドイツ人とルーマニア人の顔の違いなんて区別がつかない。だから、ヨーロッパ系の主人公が英語で2時間押し切ったとしても、さほど違和感は感じない。

でも、この『SAYURI』は、舞台が日本だからね。日本人である僕たちは、この映画を観た全ての国の人たちの中で、最もそのことに対する違和感をおぼえざるを得ない。そもそも、チャン・ツィイーとかコン・リーなんかが、ときどき”なんちゃってジャパニーズ”を喋ったりするのが、気になって仕方がないのだ(この感覚は、今回に限っては日本人だけの特権ですね)。

でも、それを言ってたら、先へは進めない。そこはわりきって、いかにこの”米国人が作った日本映画”を楽しめるかどうか。せっかく1300円払うんだもん、細かいツッコミは我慢、我慢。

じゃあ、1本の映画として、この作品はどうだったか。なかなか面白い。何がって、やっぱり、”外国人が撮った日本の風景”だよね。『ロスト・イン・トランスレーション』のときも思ったけど、日本人が撮る絵とは、やっぱりちょっと雰囲気が違う。

この『SAYURI』に関しては、かなり監督の中で確固たる映像のイメージが最初から出来ていたんじゃないかと思う。着物、日本舞踊、お茶、温泉。ひとつひとつの描写が、すごく繊細で、そして美しいのだ。海外の人から見ると”日本らしさ”ってこういうことなのかなって、普段生活していても思い至らないようなことを、映画を観ながら考えたりした。

ストーリーもまずまず。決して派手さはないけれど、エピソードを丁寧に積み重ねることで、観客を飽きさせない。サユリの幼少期のエピソードを丁寧にじっくり描いていた点にも好感がもてた。普通、この手の映画って、開始5分とか10分ぐらいで主人公が成人になっちゃうものなんだけれど。序章がしっかりしていたぶん、中盤のストーリーに厚みが出たと思う。ずっと描かれる初桃とサユリのやりあいなんか、単純に面白かったしね。そして、映像、音楽とのハーモニーもとても素晴らしい。

ただ、どうなんだろう。もうちょっと話を整理できたんじゃないかな、っていう気は個人的にはしたけれど。サユリと会長の異質なラブストーリー、サユリと初桃の歪んだライバル関係、サユリと豆葉のユニークな師弟関係、時代に翻弄されたサユリの一代記。いろんなことを同時並行で描いていて、でも結局何が言いたい映画だったのかということは、もうひとつピンとこなかった。まぁ、テーマを絞るほどの大した話でもないから、あえていろんな要素をとりいれることで、映画に厚みをもたらそうという狙いもあったんだろうけど。それにしても、もう少しクリアにできなかったかなぁ。特に、後半の展開はどうもピンとこなかった。

俳優陣は健闘。アジアのオールスターキャストとしての意地を、十分にハリウッドに示してくれたと思う。チャン・ツィイー、コン・リー、ミシェル・ヨー。3人とも、日本人を英語で演じるという二重の難しさがあったと思うが、それぞれがすごく存在感を見せていた。特に、ミシェル・ヨーの貫禄が、個人的には強く印象に残った。

日本勢も頑張った。でも、やっぱり日本人の目から観ると、「この役を日本語で演じさせてあげたかったなぁ」って思っちゃうんだよね。特に、役所広司は、普段の良さの半分も出ていなかったと思う。まず英語っていう苦労が最初にあるぶん、セリフの言い方とか役作りに、全エネルギーを注げないっていう難しさがあったんだろうな、って。それを考えると、渡辺謙は、やっぱりハリウッド慣れしている強みがあるぶん、さすがの貫禄を放っていた。あと、桃井かおりも最高。英語の発音として、欧米の人にはどう聞こえるんだろうっていういらぬ心配は抱かせたものの、英語を通してもいつもの”桃井節”が健在だったのは素晴らしかった。

それにしても、日本が舞台の映画なのに、主演が日本人女優じゃないっていうのは悔しい!というか、日本映画界として、恥ずかしいって思わなくちゃダメでしょ。サッカーだって野球だって国際化の時代。俳優さんも、もっと世界に飛び出さなくちゃ。世界を股にかける国際派女優、そろそろ出てきてもいいんじゃないかなー。チャン・ツィイーに負けるな!でも、カワイイけどね(笑)
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by inotti-department | 2006-01-09 01:18 | cinema
『古畑任三郎ファイナル第3夜 ラスト・ダンス』 ~素晴らしき完結。また観たい!~
e0038935_23453391.jpg『古畑任三郎 ラスト・ダンス』

脚本 三谷幸喜
出演 田村正和  松嶋菜々子


いよいよ最終夜。ゲストは松嶋菜々子。

彼女の役どころは、売れっ子脚本家。しかし、その正体は実は双子姉妹で、姉のほうが死体で発見される、という展開。

実は我が家では(家族そろって、最初のシリーズからの古畑好き)、この設定を耳にしたときから、誰が言い出すでもなくこんな会話が交わされていた。

「もしかして、オチは○○○じゃないのー?」
「いや、それじゃありきたりすぎでしょ」
「でも、古畑って、トリック自体はけっこうありきたりだったりするからね」

結論から言っちゃえば、この推理、ドンピシャで当たってました(詳しい内容は、ひょっとするとこれからビデオで観るっていう人もいるかもしれないので、伏せておきます)。といっても、うちの家族がとりたてて推理力に秀でたファミリーだという記憶もないので、おそらくかなりの人が今回のトリックは見破れたのではないかと思う。

これがもしも、推理をベースとした本格ミステリードラマであれば、この作品は失敗作ということになるかもしれない。でも、第1夜のあとにも書いたが、『古畑』に関してはそうじゃない。犯人はわかっている、トリックもなんとなく予想がつく、それでも抜群に面白い。それが、この『古畑』のスゴイところなのだ。

今回の話にしたって、三谷さん、このトリックで視聴者を騙そうという意図はさほど強くもってなかったと思う。もしもそういう意図があれば、かえでと古畑の待ち合わせシーンでの黄色いコートのくだりなんか、あんな風にあからさまに演出しないだろう。グラスに付着した口紅にしたって同じ。本当に騙したいんなら、もっといくらでもやりようはあったと思う。むしろ、あまりにも積極的にヒントを出しまくるので、僕はもうひとひねり裏があるのかと深読みすらしてしまった。

しかし、話が予想できたにもかかわらず、今回のストーリーは非常に素晴らしかった。物語としての完成度の高さは、3夜の中でも群を抜いていたと思う。キャラクターの掘り下げ、セリフの洗練、スリリングでユーモラスな捜査、そして、秀逸のラストカット。この『古畑』シリーズが12年かけて築きあげてきた全てが、力強く表現されていた2時間だったと思う。

松嶋菜々子も素晴らしかった。巧みに1人2役を演じ分けていたとかそういうことではなく、とにかく、ファイナルにふさわしい輝きを放っていた。かつて、人気絶頂期の山口智子がこの『古畑』に犯人役で出たことがあったが、あのときも同じようなことを感じたものだ。やっぱり、古畑さんの相手には、華のある美しい犯人がよく似合う。

あと、いまさらだけど、今泉って面白いよね(笑)。このキャラクターがこんな風に育たなかったら、『古畑』はここまで人気シリーズにはなってなかったかもしれない。西村雅彦っていう人は、やっぱりものすごい演技力を持った俳優だなぁ、と改めて感じさせられた3日間でもあった。古畑&今泉コンビ、これはもう日本のドラマ界が誇る最強の2トップでしょう。

そして、田村正和。あなた、いくつですか(笑)?松嶋菜々子とじゃ、親子ほどの年齢差があるにもかかわらず、あんなにダンスシーンが絵になるんだもん。ホントにすごい男だ。田村ー古畑というラインに関しては、”ハマリ役”なんていう言葉じゃ表現できない絶対的なものがある。だって、他の俳優がやる古畑なんて、もはや想像できないでしょ。

シナリオ、俳優、音楽。ドラマを構成するあらゆる要素がハイクオリティなバランスで調和した、傑作ドラマ。これほど完成度の高いテレビドラマには、今後もそうそうお目にかかることはできないだろうと思う。

願わくば、これで「ファイナル」なんて言わず、また新たな『古畑』として復活してほしい!かといって、『帰ってきた古畑任三郎』なんてのが作られたら、「じゃあ、あのファイナルは何だったんだぁ!?」って、それはそれで微妙なんだろうけど(笑)。
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by inotti-department | 2006-01-08 00:23 | TV
『古畑任三郎ファイナル第2夜 フェアな殺人者』 ~イチロー、堂々たる俳優デビュー~
e0038935_2335824.jpg『古畑任三郎 フェアな殺人者』

脚本 三谷幸喜
出演 田村正和  イチロー


3夜連続ファイナル、第2夜の注目は、何といっても犯人役。
イチロー。言わずと知れた野球界のビッグスター、衝撃の俳優初挑戦である。

正直言って、僕は心配していた。この『古畑』シリーズは、ただでさえセリフが膨大なうえに、登場人物が少ないため、犯人役ともなるとほぼ出ずっぱり状態。ましてや、古畑と犯人のスリリングで軽妙なやりとりの面白さこそ、このドラマの生命線である。もしもイチローの演技がド下手かったら・・・・・。おそらく、観ていて体じゅうがかゆくなるような、悲惨な結果となってしまう。

しかし、いい意味で裏切られた!ビックリビックリ、イチロー、堂々たる俳優デビューであった。

演技がウマイとかヘタだとかいうことではなく、とにかく堂々としていることが、何よりも素晴らしかった。スポーツ選手って、CMなんかでもスラスラ喋れる人と棒読みになっちゃう人とハッキリわかれる(イチローなんかは、典型的な前者タイプ)けれど、その分かれ目は、”照れずにやれるかどうか”。少しでも恥ずかしさを残してしまうと、その”照れ”が動きやセリフに出てしまうのだ。

で、『古畑』のイチロー。全くといっていいほど、”照れ”がなかった。おそらくすごくドキドキしていただろうし、緊張も恥ずかしさもあっただろうけれど、彼はそれを決して表には出さなかった。演技のプロではないにせよ、出るからには最大限の力を注ぐ。そういう彼の本気っぷりが、観ていてとても清々しかった。スポーツ選手がオフにテレビではしゃいだりするのって、ともするとイメージダウンになりがちだけれど、イチローに関しては相当イメージが良くなったんじゃないかな。視聴率もすごく高かったようだし。

イチローって、普段のインタビューでもちょっと芝居くさい喋り方(よく考えてから言葉を発することが原因と思われる)をするから、それが幸いしたという面もあったと思う。それにしても、あそこまで自然にやれるっていうのは、素人としては驚異的。イチローよりヘタなアイドル女優なんて、星の数ほどいるからね(笑)。それにスタイルもいいから、絵になるしカッコイイんだ、これが。

しかし!ストーリーはどうしたことだ、ストーリーは。三谷さん、もうちょっといい話書いてあげてよ、せっかくイチロー出てくれたんだから(笑)。

といっても、三谷さんもまた彼なりに、自分自身にチャレンジを課してこのシナリオ作りに取り組んだのだと感じた。僕が購読している新聞の夕刊に週1回掲載される三谷幸喜の連載コラムによると、今回の脚本を書くにあたって、イチロー選手からは「ドラマの中でも自分はフェアな人間でありたい」という要望が出されたらしい。おそらく三谷さんはそのときに、”フェア”というキーワードを軸に脚本を書くことを決意したに違いない。

そういうテーマ設定は面白いんだけど、うーん、もうひとつ消化しきれなかったのかな。いろいろと無理が生じていたというか。ウソをつかないというわりに1回ついちゃったり(”お兄さんのためだから”という説明が後からなされていたが、どうせなら1回もウソはついてほしくなかったなぁ)、「私もフェアにいきます」と言いながら、最後の古畑の追い詰め方が全然フェアじゃなかったり、そもそも、あの素朴な向島さんが殺人に加担しちゃうっていう設定自体もあんまり個人的には好きじゃない。

でも、この第2夜は、コメディだったのだと思う。第1夜が王道ミステリーとしての『古畑』だとすれば、この第2夜はコメディとしての『古畑』。向島とイチローが腹違いの兄弟だという設定(こういうフザけた設定自体は、いかにも三谷幸喜的で大好き)しかり、向島が元甲子園球児だったというどうでもいいミニ設定しかり。「犯人は、世界一の肩と足を持つ男だ」っていうくだりも、くだらなくて大好き(笑)。トリックとか推理のもっていきかた自体は、本当に他愛のないものだったけれど、十分に楽しませていただきました。

さぁ、いよいよ『古畑任三郎』も次でファイナル。こうなってくると、ものすごく寂しくなってくる。さぁ、最終夜はどんな締めくくりになるのやら?
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by inotti-department | 2006-01-07 23:40 | TV
『古畑任三郎ファイナル第1夜 今、甦る死』 ~凄い才能、藤原竜也~
e0038935_20334155.jpg『古畑任三郎 今、甦る死』

脚本 三谷幸喜
出演 田村正和
    石坂浩二  藤原竜也


さてさて、待望の古畑ファイナル。まずは第1夜。

いやぁ、やっぱり面白いよ、このドラマは。

話がどうこうということはまず置いといて、ドラマとしての”型”が完成されている。冒頭の古畑の語り→事件の発生→古畑の登場→古畑と犯人の対峙→CM前の古畑の語り→謎解き。流れがスマートでカッコイイ。事件やトリックの内容が多少物足りなくても、ドラマとしての”型”がパーフェクトだから、飽きないしダレない。タイトルバックも、音楽も、ドラマを構成する全ての要素が美しいハーモニーを奏でている。

ファイナル第1話。
コアなファンの方にとっては、ケチのつけどころもいろいろあったかもしれない。トリックはそれほど凝ったものではないし、事件の骨格に関しての見通しは大体途中で見当がつく。

でも、忘れちゃいけないのは、古畑はただの”本格ミステリー”ではないということ。犯人はわかっているけれど、それでもスリリングで、かつ面白い。適度にコミカルで、適度にミステリアスで、適度にドラマチックで。そんな古畑の魅力は、やっぱり健在だったと思う。

同時に、この物語は金田一耕助のパロディという面が強かったようだ(僕はリアルタイムで見てないので、詳しくはわからないが)。人里はなれた村、崇り、手毬歌、密室殺人。これぞミステリーというような、おどろおどろしい設定の数々。古くからのミステリーファンにとっては、石坂浩二(金田一を演じた俳優)と田村正和が同じ画面の中にいるだけで、感慨深いものがあったかもしれない。

でも、僕にとっての最大の驚きは、藤原竜也。素晴らしかった!前からウマい役者さんだとは思ってたけど、こりゃスゴイや。この人、本当にスゴイ演技をする。同世代の役者さんと比べても、実力は断トツでナンバーワンではないだろうか。でもウマすぎて、テレビという枠にはおさまらないタイプかもしれない。例えば、妻夫木聡なんかと比べると、良くも悪くも・・・(どちらが優れているということではなく、俳優としてのタイプの問題でもある)。

玄人の目から見れば、この藤原竜也のハツラツとして新鮮で無邪気な芝居をもたらしたのは、田村&石坂の”受けの芝居”ということになるのかもしれない。たしかに、田村”古畑”の圧倒的なキャラクターは言わずもがなだし、石坂浩二の懐の広い役作りも素晴らしかった。でも、でも、正直に言おう。この古畑ファイナル第1話の中で最も魅力的だった俳優は、間違いなく、3人の中では最も若い1人の天才俳優だった。彼が画面を駆け回った前半の1時間30分が、まぎれもなくこの第1夜のハイライトであったと思う。

さてさて、今夜は第2話。犯人役は、こちらは野球の天才、イチロー選手。

イチロー選手といえば、パーフェクトな”型”を持つ男。
古畑みたいな”型”を重んじるスタイルのドラマにはうってつけの人選だと思うのだが、さて、その出来やいかに。
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by inotti-department | 2006-01-04 20:56 | TV
あけましておめでとうございます!
あけましておめでとうございます!
みなさま、よい新年を迎えられましたでしょうか?

私はといえば、おせち→おぞうに→おかし→みかん→すきやき→おせち→おぞうに→おかし→みかん、という元日スペシャルコースを満喫したおかげで、体重計が人生最高の数値を表示することとなりました(汗)。いやぁ、参った、参った。

お正月。子供の頃は、いくらテレビを観ても飽きなかったものだけれど、この年になると見るものないっすね。「芸人さん頑張ってるなーー」と思う程度で、これといってどうしても観たい番組もないし。

そんな中、昨日の夜は、NHKハイビジョンで『土方歳三 最期の一日』を観ました。良かったです、とても。実はハイビジョンは先行放送で、本チャンは3日のNHK地上波の方になるかと思いますので、詳しい内容に触れることは避けます。でも、お時間のある方は、ぜひご覧になってみてください。普通、”後日談”みたいな話って、オマケっぽい感じになって完成度が低いことも多いのですが、この『土方』に関しては、かなりしっかりした作りになっています。土方歳三という男のカッコイイ生き様が、ビシビシと画面から伝わってきました。

でも、実はこの『土方』の裏で、3日は『古畑任三郎』のファイナル・スペシャルが放送されるんですよね。同じ三谷脚本、しかも出演者もかぶっている(藤原竜也)のになぜ同じ時間!?という疑問はありますが、どちらも必見だと思います。『土方』に興味ある方は、どちらか録画するのがよろしいかと(笑)。

2006年前半は、三谷幸喜に要注目ですね。『土方』に『古畑』3連発、さらに1月14日からは監督作品『THE有頂天ホテル』が。これも、予告を観たかぎり、かなり期待できるのではないでしょうか。さらに3月には、渋谷PARCO劇場にて三谷さん初の歌舞伎が上演。これもすごく楽しみ!テレビで、スクリーンで、ステージで、円熟味を増した三谷幸喜の大活躍を目の当たりにできる年になるのではないでしょうか。

さぁ、とにもかくにも、2006年が始まりました!いったい、どんな年になるのやら?なにはともあれ、このブログをしっかり更新していくことを今年の目標の1つにしたいと思います。”しっかり”って具体的には?といいますと、そうですね、最低週3回は記事を書くことを目標にしたいと思います。昨年は、週1回ということもザラでしたので。。。

そんで、1年間しっかり映画や読書の記録をつけて、2006年の年末には、”年間ランキング”のような企画もやりたいなーと思ってます。さぁ、映画観るぞーー!本も読むぞーー!もちろん、仕事もしっかりやるぞーーー(笑)!

まずは3夜連続の『古畑』スペシャルに期待ですね。時間がうまくとれたら、感想も書きたいなと思ってます。
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by inotti-department | 2006-01-02 22:59 | 自己紹介
『Mr. & Mrs. スミス』 ~ザ・エンタメ・ムービー!~
e0038935_22563862.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆ (7点)

『Mr. & Mrs. スミス』(2005、米)
 監督 ダグ・リーマン
 出演 ブラッド・ピット アンジェリーナ・ジョリー

早いもので、2005年も今日で終わり。

今年もたくさんの映画を観てきたが、とうとう最後の1本。
『Mr. & Mrs. スミス』。豪華スター競演の娯楽大作。
大いに笑って、楽しんで、とても良い1年の締めくくりになりました。

では、あらすじ。
結婚から5~6年。情熱的な恋愛関係は今や昔、スミス夫婦は深刻な倦怠期に突入していた。理由は明白。お互いに、重要な隠し事をしているからだ。ある日、ついに2人はその秘密を知ってしまう。2人は、それぞれ凄腕の殺し屋だったのだ。相手に正体を知られてしまった2人は、互いの組織の存続を賭け、自宅を舞台に殺し合いをはじめるが・・・。


なーーんて、あらすじだけ読むと妙にヘヴィーな感じがするかもしれないけれど、なんてことはない。その正体は、ポップで気軽な超おバカ映画(笑)。

いやいや、これ、褒め言葉ですから。今年もいろいろ大作系映画はあったけれど、けっこうシリアスなテーマのものも多かった(スターウォーズにしたってそうだしね)。そんな中、2005年の最後の最後にして、ようやく出てきた究極のエンタメ・ムービー!なーーんにも余計なこと考えないで、ただただスクリーンに身を委ねちゃえばいい。細かいことは言いっこなし。ただただ楽しんじゃったもん勝ちだ。

要するに、ただの”夫婦ゲンカ”。
「実は殺し屋なんです」なんてことはないにせよ、多かれ少なかれ、どんなおしどり夫婦にだって秘密の1つや2つはあるだろう。夫婦じゃなくって、カップルに置きかえたっていい。そして、その秘密が重大なものだったりすると、「何で黙ってたのよーー!」てな感じで、大変な修羅場を迎えてしまう。くわばら、くわばら(笑)。

そんなときは、大いにやりあっちゃえばいいのだ。といっても、スミス夫婦の場合、それが殺し合いになっちゃうところが異常なんだけれど(笑)。でも、散々銃をぶっ放しあったあとで、夫婦の絆はより深まる。愛を確認しあう。だって、相手のことを想っているからこそ、怒りとか悲しみの気持ちも湧いてくるわけで。互いに対してどんどん無関心になっていた映画の冒頭の状況と比べたら、ストレートに気持ちをぶつけてやりあうぐらいの方が、よっぽど健全なのかもしれない。

ブラピ&ジョリーのセレブ・パワー(?)が全開!これぞ、ビッグ・スター競演の醍醐味。演技力うんぬんじゃなく、2人がスクリーンにおさまっているだけで、なんだか胸がワクワクしてしまうのだ。おちゃめなブラピもグッドだったけれど、やっぱりジョリーだよなぁ。そのセクシー・パワーには参りました。はい。この人、いつのまにこんなにキレイになってたのだろう?でも、あの2人の息の合いっぷりは、やっぱり私生活が・・・。って、プライベートへの言及はやめとこう(笑)。

と、カタカタとキーボードを叩きつつ、テレビを見たり年越しそばを食べたりしているうちに、年が明けてしまいました(笑)。

みなさま、ハッピー・ニュー・イヤー!
”エンタメ!あれこれ百貨店”、2006年もよろしくお願いいたします!
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by inotti-department | 2006-01-01 00:58 | cinema
   
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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