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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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『運命じゃない人』 ~2005年日本映画で最高の脚本!
e0038935_1381651.jpg満足度 ★★★★★★★★☆☆(8点)

『運命じゃない人』(2005、日)
   監督 内田けんじ
   出演 中村靖日 霧島れいか 板谷由夏

恋人のあゆみが家を出て行ってしまって半年。いまだに失恋の傷から抜け出せない宮田だが、親友の神田のナンパがきっかけで、真紀という女性と出会う。真紀もまた、婚約者と別れ、深い悲しみの中にいた。帰る場所のない真紀を、宮田は自宅へ連れ帰る。するとそこに突然、置きっ放しだった荷物を取りにあゆみがやってくる。一方、探偵の神田は、あゆみの正体が結婚詐欺師だという事実をつきとめていた。そして、あゆみが現在の恋人であるヤクザの組長・浅井から2000万円を奪って神田のところにやってきたことから、浅井から命を狙われる羽目に。宮田、真紀、神田、あゆみ、浅井。5人の思惑と偶然が複雑にからみあい、事態は予想もつかない方向に・・・。

いやぁ、一生の不覚でした!

なにがって、この映画を劇場で観そこねたこと。この映画の存在を噂で聞きつけたときには、すでに劇場公開が終わってしまっていて、もう首を長~くしてDVD登場を待っておりやした。

ついにDVDで観ましたよー!ひゃぁ、ビックリした!ホントに面白いんだもん!

映像なんかはいたってシンプルで、それこそCGなんか全く使ってないし、おそらくかなり低予算で作られた映画だと思う。それがどうしてこんなに面白いのよって、そりゃあやっぱり脚本の力。よくできたストーリーさえあれば、映画はどうにでも面白く作れる!久しぶりに唸らされました。

ある夜に5人の男女が体験する、不思議な物語。どうってことのない同じ出来事も、5人それぞれの視点からみると、全然違う意味や思惑が含まれている。映画は、時間軸や視点をうまく操りながら、少しずつ物語のカラクリを解き明かしていく。

まさに、巧妙に練られた設計図、という感じ。同じシーンがいろんな人の視点から繰り返し描かれるんだけど、「あ、このとき、実はあの人はあそこにいたんだ!」というのが次々と発覚する展開は、とってもユニーク。それでいて、少しも無理がないし全く破綻もないのは、スゴイのひとこと。

脚本と監督を担当したのは、内田けんじさん。これが長編デビュー作だという。またひとり、日本映画界に新たな才能の誕生ですね。次にどんな面白い映画を作ってくれるのか、これはもう要注目。

キャストも渋めなんだけれど、とってもいいバランスだったと思う。というか、こういう話は、スターが出ていないほうが絶対いい。宮田とか真紀の役なんか、絶世の美男美女にやられちゃったら、ハッキリ言って良さが半減しただろう。それでいて、あゆみや浅井など、脇のキーパーソンには演技力の確かな俳優をしっかり起用している。板谷由夏と山下規介は、特に光っていたと思う。キャスティングのセンスもベリーグッド。

終わり方もよかった。ヘンに盛り上げすぎず、「あ、こういう終わり方なんだ」っていうほのぼのした感じで。あの2000万円の今後の行方とか考えると、本当は手放しでハッピーエンドってわけじゃないんだけれど、そんなことはよいのです。最後、一度エンドロールが巻き戻されて(これもまたユニーク!)からのエピローグ、この映画の締めくくりにはあれだけで十分。ていうか、最後に出てきた男の人、「あれ、これ誰だっけ?」って最初思い出せなかった(笑)。それだけ、ものすごく充実した1時間40分だったってことなんだろうな。

あ、そうそう。この映画を観て「大好き!」って思った方、もしよかったらぜひ、伊坂幸太郎という人が書いた『ラッシュライフ』という小説(新潮文庫から文庫化されてます)を読んでみてください。同じような匂いをもった、同じく最高によくできた物語ですので。きっと、気に入られるかと思います。
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by inotti-department | 2006-02-09 13:47 | cinema
『キング・コング』 ~B級だけど、一級品!~
e0038935_21193050.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆(7点)

『キング・コング』(2005、米)
   監督 ピーター・ジャクソン
   出演 ナオミ・ワッツ ジャック・ブラック
       エイドリアン・ブロディ

1933年、NY。支援を打ち切られて追い詰められた映画プロデューサーのカールは、起死回生の策として、未開の島を舞台にした冒険映画製作を企てる。ちょうどその頃、売れない女優アンもまた、劇場の閉鎖によって失業状態に陥っていた。デナムは、街で見かけたアンの美しさに一目ぼれし、彼女を主演女優にスカウトする。こうして、デナムとアン、そして劇作家のジャックを乗せ、船は航海をスタートする。しかし、目的地の島には、伝説の怪物”キング・コング”が待ち受けていた・・・。


あっぱれ、あっぱれ、B級モンスター映画!

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを見事に完結させたピーター・ジャクソンが次に選んだ企画は、往年のハリウッド大作『キング・コング』のリメイク。もともと、映画好きの少年がそのまま大きくなったような人だから、きっと念願だったんだろうなぁ。『ロード』で大成功を収めたことによって、ついに本当の夢も叶えた、おそらくそんなとこだろう。

まず第一の感想。長い!3時間8分。長すぎ(笑)。ケツが痛くなるっつーの。
なんでそんなに長尺になっちゃったかっていうと、観てるとわかるんだけど、この映画がまるで『ロード』を彷彿とさせるようなキレイな3部構成になっているから。

苦しい状況を打破するためにリスキーな航海に出て、島に上陸する第1部。
その島での、様々な怪物、そしてコングとの遭遇を描く第2部。
捕えたキング・コングが、NYで大暴れする第3部。

それぞれのパートが、だいたい1時間ずつ。
第1部は、正直ダレぎみ(笑)。まぁ、壮大な冒険の前フリとしては必要不可欠なんだけど、正直ちょっとアクビが。はやく本題に入ってよーー!って、思ってしまいやした。

第2部は、超B級テイスト(笑)。わけわからんキモチワルイ化け物どもが次々出てきて、どんどん仲間が死んでいく。事態は深刻なんだけどついつい笑っちゃうあたりが、B級のB級たるゆえん。この映画、楽しめるか脱落しちゃうかは、ここが分かれ目でしょう!ここで気持ちが離れちゃった人は、島パートの後半あたりから次第に描かれはじめるキング・コングとアンの”異形のラブ・ストーリー”なんか、全然ピンとこなかったに違いない。

僕は、どうにかギリギリ踏みとどまることができた。正直、島に着いてからも延々同じようなことやってるから、ちょっと飽きそうになったんだけど。でも、キング・コングとアンが一緒に島の景色を眺めるあのシーンで、完全に気持ちが戻りました!あそこは、美しいシーンだったなぁ。

で、第3部。ラストの1時間は、まさに怒涛のクライマックス。まさに、1秒たりともスクリーンから目が離せない、最高のエンタテインメント!そういえば、『ロード・オブ・ザ・リング』も、ダントツで第3部が面白かったんだよなー。この監督、とにかく物語の盛り上げ方が実にウマイ!

キング・コングがNYの摩天楼で大暴れするっていうだけで十分に魅力的なんだけど、僕が一番好きだったのは、コングとアンが氷の上でダンス(?)を踊るシーン。素晴らしかった!「そっか、B級映画でも冒険映画でもあるけれど、これって結局ラブ・ストーリーなんだ」って、気付かされた。悲劇的結末への伏線っていう意味では、同時にすごく切ないシーンでもあるんだけれど、僕はずーっとこのシーンが続けばいいのにって願わずにはいられなかった。

主演3人も、皆よかったと思う。ナオミ・ワッツにジャック・ブラックにエイドリアン・ブロディ。玄人好みといえば聞こえはいいが、ハッキリ言って、かなり地味なキャスティング(笑)。でも、すごくバランスのよいキャスティングだったと感じた。まさに、適材適所。特に、ナオミ・ワッツは島で逃げ回っている姿が驚くほどサマになっていた。とてもキレイな女優さんだしね。エイドリアン・ブロディもカッコよく演じてました。よくよく考えると、彼の演じたジャックって、めちゃめちゃスゴイ男だと思う。だって、あのキング・コングの顔見たら、普通向かっていこうなんて思わないっしょ(笑)。

とにもかくにも、一級のB級映画にして、とってもキュートなラブ・ストーリーだと思います。気になってる方は、公開が終わらないうちに、ぜひ大きなスクリーンで!
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by inotti-department | 2006-02-08 22:05 | cinema
『ラヂオの時間』 ~着想が素晴らしい!~
e0038935_2174745.jpg
満足度 ★★★★★★★☆☆☆(7点)

『ラヂオの時間』(1997、日)
    監督 三谷幸喜
    出演 唐沢寿明  鈴木京香  西村雅彦



深夜のラジオ局。ラジオドラマの生放送を目前に、スタッフたちは慌しく動き回っていた。そんな中、突然、主演女優が言い出したワガママ。役名が、別れた愛人の奥さんと同名だから、違う名前に変更してほしいというのだ。さらに職業も女弁護士に変え、名前は「メアリー・ジェーン」にしろと要求してきた。彼女に頭が上がらないスタッフは、あっさり要求を受け入れてしまう。こうして、物語の舞台は、熱海からNYへ。しかし、むりやり設定を変更したことで、物語に無理が生じはじめて・・・。


三谷幸喜の映画監督デビュー作。

この映画をはじめて観たのは、高校時代。男友達6人とかで観に行って、みんなでゲラゲラ笑いながら観たんだよなぁ。いやぁ、あの頃はよか・・・って、失礼。話がそれました(笑)。

先日、テレビで久しぶりに『ラヂオの時間』をじっくり観た。たぶん4回目ぐらいだと思うんだけれど、何度観ても、やっぱり面白い。とっても良くできた映画だと思う。改めて、そう感じた。

もともとは、三谷さんの劇団「東京サンシャインボーイズ」の作品として、舞台で披露された物語らしい。確かに、ノンストップの暗転なし、深夜のラヂオ局という密室空間、セリフのやりとりで勝負する緻密な脚本など、映画よりもむしろ舞台向きの作品だと思う。なにせ、話自体は、おそろしく地味だもんねー(笑)。深夜のラヂオ局でのドタバタ劇。どうでもいいっちゃあ、どうでもいい(笑)。

でも、面白い!なにがって、やっぱり着想が素晴らしいんだよね。三谷幸喜の何がスゴイって、とにかく物語をつくる上でのアイデアのユニークさ。あらすじ聞いただけで笑えてきちゃうような、その着想・思いつきが素晴らしい。

たぶん、三谷さん自身も、こういう苦い経験があったんだろうなぁ。自分の書いたホンが、役者のワガママや、スタッフ・スポンサーの都合でどんどん変えられていく。「こんなことなら、スタッフロールから自分の名前を外してほしい!」そんな辛い思いをいろいろしてきたことが、この着想の出発点だったのではないだろうか。

でも、ナンダカンダで、最後にはみんながひとつになっちゃうあたりが三谷脚本のいいところ。登場人物はどいつもこいつもいい加減で、自分勝手なんだけど、なんだか憎めない。そして、最後には、結局協力しあってドラマを完成させる。『THE有頂天ホテル』もそうだけど、群像劇を操らせたら、やっぱりこの人の右に出る人はいない。

もうひとつ印象に残ったのが、西村雅彦。素晴らしい演技。彼のキャリアの中でも、この『ラヂオ』での演技は、ベストワークの1つなんじゃないかな。中間管理職の哀愁と、ラヂオマンとしての誇り。情けなくてカッコ悪いようで、でも、締めるところは締める。緩急織り交ぜたこの芝居は、なかなか誰にもできるもんじゃない。

三谷作品で西村雅彦の姿を見なくなってもうずいぶん経つけれど、やっぱり彼には三谷脚本の中でおもいっきりはじけてほしい!なんで起用されなくなったのか真相は知らないけれど、あのコンビのこと、何か壮大なクダラナイ計画を企んでいるような気がするんだけれど(笑)。

とにもかくにも、とても面白いコメディ映画だと思います。ご興味のある方は、ぜひDVDでどうぞ!
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by inotti-department | 2006-02-07 21:42 | cinema
『フライトプラン』 ~広げた大風呂敷の結末は・・・~
e0038935_23393959.jpg満足度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点)

『フライトプラン』(2005、米)
  監督 ロベルト・シュヴェンケ
  出演 ジョディ・フォスター ショ-ン・ビーン

映画はラストシーンが全てじゃない!

この意見には、基本的に大賛成。
ラストがちょっとぐらい物足りなかろうが、プロセスで十分に楽しませてくれれば、映画としては大成功なのだから。

そういう意味じゃ、この『フライトプラン』も十分に合格圏内の映画だと思う。よくできてる。ホント、よく出来た一級品のサスペンス映画だと思う。

でもね。。。
この種の映画って、どーーーしても、”オチ”に期待しちゃうんだよなぁ。『シックス・センス』以来、僕たち観客の”オチ”に対する期待のかけ方は、ちょっと過剰になっちゃったんだと思う。それが全てじゃないとはわかっていても、うーむ、どうしてもね・・・・。

というわけで、まずはあらすじをご紹介。これ読んだら、僕の言ってる意味がおわかりいただけるかと思います。

滞在先のベルリンで夫を事故死で失ったカイルは、6歳の娘・ジュリアを連れて、夫の棺とともに飛行機でNYへ。それは、航空機設計士であるカイル自身が設計に携わった飛行機だった。機内で束の間の睡眠をとったカイルが目を覚ますと、娘の姿が見当たらない。乗務員に命じて、徹底的に機内を捜させるが、どこにもその姿はない。やがて、ひとりの乗務員によって、衝撃の知らせがカイルに届けられる。ジュリアがその機に搭乗した記録はどこにもなく、それどころか、ジュリアは6日前に夫とともに亡くなっているというのだ・・・。

<映画の性質上ネタバレは避けますが、後半の展開への遠まわしな言及は以下に若干あります。映画を先入観なしに楽しみたいという方は、ご注意ください。>

どうよ、この見事な風呂敷の広げっぷりは(笑)!!こんだけ魅力的な設定なんだもん、オチに期待するなって方が無理ってもんよ。

で、どうだったのか。よし、正直に言おう!
「あれ?」「あれれ?」「あれれれ?」
そんな感じだった。拍子抜けというか、肩すかしというか。。。

一番問題なのは、ことの真相を説明されても、いまいちピンとこないということ。ネタバレできないので表現が難しいが、「なぜ、そんな?」という感じ。要は、どうにも説得力がないオチなのだ。

でも、それだけでこの映画を”駄作”と片付けてしまうのは、ちょっと惜しい。それぐらい、前半1時間は本当に素晴らしかった。エンタテインメント性、サスペンス性、どれをとっても、ほぼケチのつけようがないほどパーフェクトな出来。

そんなに斬新な設定とは思わないんだけど、なんだろう、すごく引き付けられる展開なのだ。「お母さんのただの妄想なのか?」そういう心理的圧迫感を、飛行機という密室がさらに煽る。乗客、乗務員、あるいは僕ら観客の勝手な思い込みが、真実を闇に葬り去りかねない危険なエネルギーとなってしまう。僕は単純に、そのことに対してものすごく強い恐怖を感じた。途中で出てくるカウンセラーなんかもそう。いい人なんだけどね、ああいう教科書通りの対応が、逆にとんでもない事態を招いてしまうケースもあるということなんだよね。いやはや、恐ろしい。

直接的な表現ができないので言葉選びが難しいのだが、これからこの映画を観に行かれる方は、”オチ”のことばかり考えずに素直にプロセスを楽しんでいただければ、と思う。そうすれば、十分に高いお金を出して映画館で観る価値のある映画だということは断言します。

それにしても、もう少しなんとか出来なかったかなー(笑)。真相が判明した瞬間、映画館中にガッカリした空気が蔓延したような気がしたのは、僕の錯覚ではなかったと思う。
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by inotti-department | 2006-02-06 00:17 | cinema
『疾走』 ~インパクトもコンパクトも足りない~
e0038935_11451133.jpg満足度 ★★★★★☆☆☆☆☆ (5点)

『疾走』(2005、日)
   監督 SABU
   出演 手越祐也  韓英恵  豊川悦司


みなさま、ご無沙汰でございます!

実は会社の人事異動に巻きこまれまして、バタバタバタとこの2週間ほど過ごしておりました。ようやくひと段落しましたので、またチョコチョコ更新していくようにしたいな、と。そう思っておりやす。

で、『THE有頂天ホテル』以来、ひさしぶりに観に行った映画がこちら。
『疾走』。監督・SABU&原作・重松清。僕みたいな映画も小説も好きな人間にとっては、なかなか胸躍る顔合わせなわけで。公開最終日に劇場へ駆け込んでまいりました。

では、あらすじ。
とある街。”浜”と呼ばれる場所で暮らす人々にとって、かつては海だった”沖”と呼ばれる場所は、蔑視の対象だった。”浜”で暮らすシュウジは、立ち寄った”沖”で出会った鬼ケンという名のヤクザに親切にされるが、やがて鬼ケンの死体が発見される。数年後。中学生になったシュウジは、”沖”で暮らすエリという少女と出会い、親しみを感じるようになる。シュウジはエリとともに”沖”の教会へ通いはじめ、そこの神父とも親しくなるが、やがてシュウジの家庭環境に変化が起こりはじめ・・・。

<以下、ネタバレ含みます。未見の方は、ご注意ください。>

暗い。。。どうしようもなく、暗い。。。

精神を乱す兄、崩壊する家族、友人のイジメ、親しい人の死、近親相姦、一家心中、少年犯罪。。。ありとあらゆるこの世の不幸を集めました!と言わんばかりの不幸ラッシュ。どこにでもいそうな普通の少年の人生が、一瞬にして、極めて過酷なものになっていく。

正直に言うと、僕はあまりこの映画に強い魅力を感じなかった。世の中の”甘くない”部分に目を向けるその視線は、たしかにリアルでシャープだとは思う。でも、この手の映画は最近増えてきているし、それだけではインパクトは得られない。そして何より、この映画には”まとまり”がない。そういうゴチャゴチャした不穏な空気感を表現したかったのかもしれないが、もう少しコンパクトな映画にできなかっただろうか。

SABU監督、ひょっとして作風変わった!?『弾丸ランナー』『ポストマン・ブルース』などの作品で知られるSABU監督、もともとけっこう好きな監督さんだったのだが、ここのところジャニーズと組んで映画を撮ったりしていることに少し違和感を感じて、近作はちゃんとチェックしていなかった。個人的には、もっとエンタテインメント性を重視するタイプの監督だと認識していたのだけれど、良く言えば作品の幅が広がってきた、ということなのかもしれない。

気になったこと。主演2人の演技。ものすごい棒読みなのだ(笑)。うーーん、演出なのかなー?少年少女の虚無感を表現するために、セリフから感情の一切を排除せよ!という演技指導があったのかなー?真相はわからんが、とにかく、すごく気になって仕方がなかったのは事実。

良かったとこ。最後は、すごく良かった。ただの不幸な物語として終わらせなかった工夫には、好感がもてた。人生が素晴らしく思えるか、どうしようもないものに思えるか、それってホントに紙一重なんだよね。世界の状況は別に変わってないんだけれど、なんとなく、これから良い方向へ向かっていくのかなぁって、そう感じさせる素敵な終わり方だったと思う。

こういう映画って、結局は好き嫌いの問題になっちゃうんだよね。残念ながら、僕にとっては、あまり好きなタイプの映画ではなかったようだ。

不穏な空気に浸ってみたい方は、ぜひDVDでどうぞ。
って、そんな人いるかなぁ(笑)?
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by inotti-department | 2006-02-04 12:21 | cinema
   
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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