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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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Mr.Children『I♥U』 ~全曲レビュー!独断ですが。~
ミスチルのNewアルバム発売から、はや3日。 仕事と私事に追われながらも、何度か繰り返しアルバムを聴いた。 やっぱり、何度聴いても素晴らしい! そして、ミスチルの良いところは、聴けば聴くほど、印象が変わってくるということなのだ。 例えば、『DISCOVERY』というアルバムに収められている『I'll be』という曲。 最初に聴いたときは、良い曲だとは思ったけど、心にググっと入りこんでくるところまでは至らなかった。 ところが、何度も何度も聴いているうちに、どんどんこの曲に虜になっていき、そして何十回目か何百回目かに聴いたとき、僕はついにこらえきれず涙を流してしまった。 自分の心理状態だったり、曲の歌詞に対する共感度によって、聴こえ方が全然変わってくるのだ。 そして、往々にして、そういう現象は、ともすると地味にとらえられがちな楽曲においてよく起こる。 そして早くも、このアルバムに関しても、1回目に聴いたときとでは少しアルバムの聴こえ方が変わってきた。 ということで、ここで全曲レビュー発表! すでにアルバムを聴かれた方は、ご自分の感想を比べてみてください。 まだ聴いてなくて、「これからぜひ!」という方は、聴くときの参考にしてみてください。 では、スタート!! M-1:『Worlds end』 いまのところ、最も僕の胸に響いた曲が、これ。 このアルバムの全てが詰め込まれてる、象徴的な曲だと思う。 タイトルは、”世界の果て”という意味なのだが、一方で”世界の終り”というニュアンスもこめられているのではないだろうか。 「暗闇」「行き止まり」という言葉に象徴される”世界の終り”を認識しながら、そこから抜け出し、そして希望や愛を胸に抱え”世界の果て”へと旅する。 僕らはきっと試されてる どれくらいの強さで 明日を信じていけるのかを 「ジャカジャーン」という強烈なイントロとともに、壮大な旅が幕をあける。 なお、意外に音が大きいので、アルバムをかけるときは音量に注意です(笑) M-2:『Monster』 たぶん、アルバムの中では、あまり人気のないほうの曲だろう。 ただ、こういう心の闇をシャウトするような曲は、やっぱりミスチルのアルバムには欠かせない。 そして、「Knock Knock 誰かいますか?開けてくれますか?」 この歌詞が、アルバムの後半へ向けた、重要な伏線になっている。 M-3:『未来』 爽やかなタイトルとメロディ、そしてポカリスエットのCMに一瞬騙されそうになるけど、この曲、実は全然爽やかじゃない(笑) 他人を拒絶して、人とうまくコミュニケーションがとれなくて、孤独で、待っているのは先の知れた未来だけ。生きてる理由なんてない。絶望的な状況が、悶々と語られる。 ポップなメロディに、平気でこういう詩を乗っけて、シングルとしてヒットさせちゃうところがミスチルのユニークなところ。 でも、最後に小さな希望が描かれる。 少しだけあがいてみる 先の知れた未来を変えてみせると アルバムを象徴するメッセージ。絶望の中での、希望への旅はつづく。 M-4:『僕らの音』 最初3曲の、張り詰めたような緊張感が、この名曲でフッと緩められる。いい曲。 個人的に、サビがちょっとスキマスイッチっぽいなと感じた。 虹を見たんだ そこで世界は変わった この”世界の転換”は、このアルバムの一貫したキーワード。 M-5:『and I love you』 実をいうと、シングルとして聴いたときは、世間の評判ほど僕はこの曲を好きになれなかった。 でも、『僕らの音』のあとに続くことで、後半の詩がすごくクリアになり、壮大さが増した。屋上で孤独に月を見上げる”僕”。その”僕”に、未来が近づいてくる。そして最後は、 「”僕ら”に近づいてる」として締めくくる。後半が良い。 M-6:『靴ひも』 アルバム『Q』に収録された『ロードムービー』という曲(これがまた、名曲なのだ)に似た印象。 前半は文句なしなんだけど、サビが惜しいなぁ(って、個人的な好みだけれど)。 細かいことを言うと、「一秒でも早く君の待つ場所へ」の「場所」より「へ」の音が上がるのが気に入らない(笑) 曲の終わり方は最高。最後だけ、「へ」が上がらないからね(って、しつこいか)。 M-7:『CANDY』 ひょっとすると、世間的にはこれが1番人気かな。僕も大好きな曲。 全体の印象は、アルバム『Q』の『つよがり』に近い。ミスチルの美メロ炸裂!といった感じ。 でも、僕はなぜかAメロで、ミスチル初期の曲『さよならは夢の中へ』を思い浮かべてしまうのだけれど。 メロディはさておき、詩は意外に難解。聴きこんでいくと、また印象が変わりそうな曲。 注目すべきは、 ほろ苦いキャンディー → 胸のポケットに「あった」(過去形) 甘酸っぱいキャンディー → 胸のポケットに「あるんだ」(現在形) となっている点。 キャンディーの味が甘くなったのは、「君」の存在のおかげ。 M-8:『ランニングハイ』 詩のまとまりのなさでは、文句なしにナンバーワン!まさに、「ハイ」になってる感じ(笑) でも、すごく良い曲。ゴチャゴチャしてるんだけど、主メロディは、良く聴くとやっぱり美メロだし。 この曲があるから、次の『Sign』が生きてくる。 M-9:『Sign』 どちらかというと『シフクノオト』のイメージなので、このアルバムに収録されることに、発売前は違和感を感じていた。でも、改めてこうして聴くと、やっぱり名曲だなぁって思う。 このアルバムの前半戦は、この曲で終り。 最後から2曲目の”ベストポジション”に置いてもよさそうな曲なんだけど、そういう意味では、この順番も納得。 M-10:『Door』 ミスチルファンじゃない友達に聴かせると、「何か1曲だけ変な曲があったね」と言われてしまいそうな曲(笑)。 というか、これは曲という感じじゃない。言うなれば、前半と後半を繋ぐ「合いの手」みたいなもの(手拍子が鳴ってるしね)。 ここで思い出されるのが、2曲目の『Monster』。 「開けてくれますか?」の問いかけに応じるように「開けてくれ」と絶叫する。 さぁ、ドアは開くのか?勝負は、ラスト3曲! M-11:『跳べ』 この曲、最高!あと100回ぐらい聴いたら、『Worlds end』より好きになっちゃいそう。 曲のエネルギー、詩のカタルシス。どれをとっても、素晴らしい。 跳べ! 希望へ。明日へ。そして、未来へ。 M-12:『隔たり』 アルバム中、最大の問題作。何がすごいって、歌詞カードの絵が・・・。 全国のピュアハートをお持ちの方々、あるいはお子様方、「これって、何を表してるのー?」とか、無邪気に質問はしないように(笑) でも、これって、究極のラブソングなのではないだろうか。 どうしても消えない隔たりを越え、確かな愛を掴むためには、こういう”跳び方”もあるのかもしれない。 ことの賛否は置いといて。 M-13:『潜水』 アルバムの最後を飾る曲。万人受けする美しいメロディラインでラストを締めくくるパターンが多いミスチルアルバムの中では、異色のフィナーレ。メロディが、あまりクリアじゃないのだ。 ただ、数日前のこのブログにも書いたけど、『深海』と比較すると、やっぱりとてつもなく感慨深いものがある(詳しくは、前回の記事をごらんください)。 「過去→未来」「絶望→希望」「混沌→発見」「孤独→繋がり」 様々な”転換”、言い換えれば”跳び方”を一貫して見せてくれたこのアルバムを締めくくるには、ふさわしい曲だと思う。 迷いや不安、絶望を感じつつ、それでも1歩ずつ前進をつづけること。それこそが、 生きてるって感じ なのだ。 最後の「ラララ」がすごく良い。 ふーーーーー。 やっぱり、長くなっちゃいますね(笑) いまのところ好きな順に並べると、 M-1 Worlds end M-7 CANDY M-11 跳べ M-4 僕らの音 M-12 隔たり といったところ。 といっても、また何回か聴いてるうちに、このレビューを削除したくなるぐらい、感想が変わるのだろうけれど。 そしたら、また長く書きますね(笑)
by inotti-department
| 2005-09-24 23:21
| music
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映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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