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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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> 『キング・コング』 ~B級だけど、一級品!~
『キング・コング』 ~B級だけど、一級品!~_e0038935_21193050.jpg満足度 ★★★★★★★☆☆☆(7点)

『キング・コング』(2005、米)
   監督 ピーター・ジャクソン
   出演 ナオミ・ワッツ ジャック・ブラック
       エイドリアン・ブロディ

1933年、NY。支援を打ち切られて追い詰められた映画プロデューサーのカールは、起死回生の策として、未開の島を舞台にした冒険映画製作を企てる。ちょうどその頃、売れない女優アンもまた、劇場の閉鎖によって失業状態に陥っていた。デナムは、街で見かけたアンの美しさに一目ぼれし、彼女を主演女優にスカウトする。こうして、デナムとアン、そして劇作家のジャックを乗せ、船は航海をスタートする。しかし、目的地の島には、伝説の怪物”キング・コング”が待ち受けていた・・・。


あっぱれ、あっぱれ、B級モンスター映画!

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを見事に完結させたピーター・ジャクソンが次に選んだ企画は、往年のハリウッド大作『キング・コング』のリメイク。もともと、映画好きの少年がそのまま大きくなったような人だから、きっと念願だったんだろうなぁ。『ロード』で大成功を収めたことによって、ついに本当の夢も叶えた、おそらくそんなとこだろう。

まず第一の感想。長い!3時間8分。長すぎ(笑)。ケツが痛くなるっつーの。
なんでそんなに長尺になっちゃったかっていうと、観てるとわかるんだけど、この映画がまるで『ロード』を彷彿とさせるようなキレイな3部構成になっているから。

苦しい状況を打破するためにリスキーな航海に出て、島に上陸する第1部。
その島での、様々な怪物、そしてコングとの遭遇を描く第2部。
捕えたキング・コングが、NYで大暴れする第3部。

それぞれのパートが、だいたい1時間ずつ。
第1部は、正直ダレぎみ(笑)。まぁ、壮大な冒険の前フリとしては必要不可欠なんだけど、正直ちょっとアクビが。はやく本題に入ってよーー!って、思ってしまいやした。

第2部は、超B級テイスト(笑)。わけわからんキモチワルイ化け物どもが次々出てきて、どんどん仲間が死んでいく。事態は深刻なんだけどついつい笑っちゃうあたりが、B級のB級たるゆえん。この映画、楽しめるか脱落しちゃうかは、ここが分かれ目でしょう!ここで気持ちが離れちゃった人は、島パートの後半あたりから次第に描かれはじめるキング・コングとアンの”異形のラブ・ストーリー”なんか、全然ピンとこなかったに違いない。

僕は、どうにかギリギリ踏みとどまることができた。正直、島に着いてからも延々同じようなことやってるから、ちょっと飽きそうになったんだけど。でも、キング・コングとアンが一緒に島の景色を眺めるあのシーンで、完全に気持ちが戻りました!あそこは、美しいシーンだったなぁ。

で、第3部。ラストの1時間は、まさに怒涛のクライマックス。まさに、1秒たりともスクリーンから目が離せない、最高のエンタテインメント!そういえば、『ロード・オブ・ザ・リング』も、ダントツで第3部が面白かったんだよなー。この監督、とにかく物語の盛り上げ方が実にウマイ!

キング・コングがNYの摩天楼で大暴れするっていうだけで十分に魅力的なんだけど、僕が一番好きだったのは、コングとアンが氷の上でダンス(?)を踊るシーン。素晴らしかった!「そっか、B級映画でも冒険映画でもあるけれど、これって結局ラブ・ストーリーなんだ」って、気付かされた。悲劇的結末への伏線っていう意味では、同時にすごく切ないシーンでもあるんだけれど、僕はずーっとこのシーンが続けばいいのにって願わずにはいられなかった。

主演3人も、皆よかったと思う。ナオミ・ワッツにジャック・ブラックにエイドリアン・ブロディ。玄人好みといえば聞こえはいいが、ハッキリ言って、かなり地味なキャスティング(笑)。でも、すごくバランスのよいキャスティングだったと感じた。まさに、適材適所。特に、ナオミ・ワッツは島で逃げ回っている姿が驚くほどサマになっていた。とてもキレイな女優さんだしね。エイドリアン・ブロディもカッコよく演じてました。よくよく考えると、彼の演じたジャックって、めちゃめちゃスゴイ男だと思う。だって、あのキング・コングの顔見たら、普通向かっていこうなんて思わないっしょ(笑)。

とにもかくにも、一級のB級映画にして、とってもキュートなラブ・ストーリーだと思います。気になってる方は、公開が終わらないうちに、ぜひ大きなスクリーンで!
by inotti-department | 2006-02-08 22:05 | cinema
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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