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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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※完全ネタバレでstoryを紹介しております。未見の方はご注意ください。
・サンキュー・スモーキング(2006、米) ★★★★★★★☆☆☆(7点)
   監督 ジェイソン・ライトマン
   出演 アーロン・エッカート マリア・ベロ
<story>タバコ研究アカデミーのスポークスマンを務めるニックは、その話術の巧みさから「情報操作の王」と呼ばれている。ニックの仕事は、タバコを有害な存在として世の中から抹殺しようとしている面々を議論で打ち負かし、タバコ業界の利益を確保すること。タバコの有害性を力説するフィニスター議員は、ニックの存在を苦々しく思っているが、テレビの討論番組ではいつも議論負けしてしまう。ニックは、仕事の性質上世間から嫌われており、そんな夫に愛想を尽かす形で妻とは別居状態。ただ、ひとり息子のジョーイは、話術で人生を切り開いていく父親を密かに尊敬していた。そんな中、タバコのパッケージにドクロマークを載せようとする法案が議会に提出され、公聴会が開かれることに。この苦しい流れを打ち破るため、ハリウッド映画の中で主人公にタバコを吸わせてイメージアップを図ろうという策をニックは提案。これが採用され、映画プロデューサーの説得にも成功し、企画が動き始める。その頃、ニックは自分を取材に来た女性新聞記者のヘザーと肉体関係を持つようになっていた。公私ともに絶好調のニックだが、出演したテレビ番組の中で謎の男から脅迫電話を受けてしまう。そしてその数日後、ニックは誘拐され、二度と大好きなタバコを吸えない身体にされてしまう。しかし、世間はそんなニックに同情。フィニスター議員は苦境に追い込まれる。ところが、そんな中突然、ヘザーが書いたニックに関する新聞記事が掲載される。そこには、ニックがこっそり明かしたオフレコのネタが全て赤裸々に書かれていた。ニックは世間の総スカンを食い、映画の企画も頓挫。さらにアカデミーからも追放され、仕事を失ってしまう。消沈するニックだが、自分を尊敬してくれる息子のためにもう一度立ち上がる決意を固め、ドクロマーク法案に関する公聴会に乗り込む。「タバコが有害というなら、コレステロール満載のチーズはどうなんだ?」など、いつも通りの弁舌を披露するニック。さらに、息子ジョーイの将来の喫煙に関しては、「大切なのは教育。最後に決めるのは彼」と堂々と発言し、フィニスターは何も言い返すことが出来ず会は終了する。会場から出てきたニックを、アカデミーのボスは満面の笑みで迎え入れる。しかし、ニックはスッパリと誘いを断る。ニックはもともとこの仕事をビジネスと割り切っており、業界の未来が苦しいことを重々承知していたのだ。そして数ヵ月後、タバコ業界はついに被害者との和解に応じ、アカデミーは解散する。ニックが新たに始めた仕事は、発ガン性を疑われる携帯電話業界の弁護。今日も言葉で人生を切り開こうとする父親を、ジョーイは羨望のまなざしで見つめるのだった。
<ひとことreview> アメリカ社会をクールに皮肉るブラック・コメディ。テンポよい語り口とシャープな物語展開で、存分に楽しませてくれる。タバコの有害性を疑わない人はいないにも関わらず、この映画を観ているとなんとなくニックを応援したくなってしまうのが不思議だ。タバコにまつわる業界モノとしても面白いが、僕はそれ以上に「お仕事モノ」として楽しませてもらった。世間からどんなに疎まれようが、自分の能力を信じてその世界の中で戦っている人間の姿は、やっぱりカッコイイ。
by inotti-department | 2006-02-21 12:36 | 映画ネタバレstory<サ・タ>
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
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