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当ブログでは、「あの映画(小説)、一度観たんだけど、どういう話だったかが思い出せない・・・」とお困りの方のために、映画(小説)のストーリーを完全に網羅したデータベースを公開しております。詳しくは、カテゴリ内の「映画(小説)ネタバレstory紹介」をご参照ください。なお、完全ネタバレとなっていますので、未見の方はくれぐれもご注意ください。
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・ヒトラー ~最期の12日間~(2004,独)  
                   ★★★★★★★☆☆☆(7点)
     監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
     出演 ブルーノ・ガンツ  アレクサンドラ・マリア・ララ
<story> 1942年、ユンゲはヒトラーの個人秘書として採用される。それから2年半後、ヒトラーとユンゲは、彼の腹心たちとともにベルリンの地下要塞に身を潜めていた。ドイツの戦況は悪化し、敗戦は目前。部下たちは降伏を提案するが、ヒトラーは全く聞く耳をもたない。しかし、彼が心の拠り所にしていた攻撃作戦が失敗に終わり、ヒトラーもついに敗戦を認める。ヒトラーはユンゲにベルリン脱出を勧めるが、彼女はヒトラーとともに残ることを決意する。その後、忠臣のヒムラーも裏切り、ヒトラーは自殺の準備を進める。愛人のエヴァと結婚し、彼女とともに死ぬことを決める。ヒトラー、自殺。彼の遺体は、すぐに部下によって火葬処理される。ヒトラーの死後、部下たちは、降伏か抗戦かで意見が対立。しかし、抗戦しても無駄なほど軍は弱体化しており、ついに全面降伏する。ヒトラーを崇拝するゲッベルス夫人は生きる希望をなくし、6人の子供を毒薬で殺したあと、夫とともに自殺する。さらに多くの者たちが、降伏よりも自殺を選ぶ。ユンゲは、ソ連の包囲網をかいくぐり、ベルリンを脱出。その後、60年近く、若き日の過ちに対する罪悪感を背負いながら生きたのだった。
<ひとことreview> あまりにも、重い映画。世界史に突如現れた怪物として語られることの多いヒトラーを、神経質で臆病で、そして女性に対する優しさを持ちあわせた1人の人間として描いている。「ヒトラーってのは、とんでもない奴だったんだねー」と、全ての原因を彼に求めてこの映画を処理することは簡単だ。でも、監督が言いたかったのは、そういうことではないはず。誰もが怪物を生む要因になりうるし、同時に誰もが自分自身が怪物になる可能性をもっている。映画の語り部であるユンゲは、その後、何も知らずにヒトラーを敬愛していた自分自身を、ずっと責めつづけたことだろう。ことは、ヒトラーだけの問題ではないのだ。これからもし、戦争が起こったとして、そのとき僕らは、何に原因を求めるのだろう。テロリスト?独裁者?マスコミ?問われているのは、僕たちひとりひとりの心、なのだ。
by inotti-department | 2006-02-21 12:40 | 映画ネタバレstory<ナ・ハ>
映画・小説・音楽との感動の出会いを、ネタバレも交えつつ、あれこれ綴っていきます。モットーは「けなすより褒めよう」。また、ストーリーをバッチリ復習できる「ネタバレstory紹介」も公開しています。
by inotti-department
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